羽休みに娯楽を

ラノベや漫画やアニメやら

リカーシブル

リカーシブル (新潮文庫)

リカーシブル (新潮文庫)

(内容)

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷に越してきた少女は、弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始める。だが、町では高速道路の誘致運動を巡る暗闘と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出していた。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ…。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

(感想)

中学一年生のハルカが、弟のサトルと母親の故郷である過疎化が進む街に引っ越してきて、物語は始まる。

ハルカはその場の空気に敏感で、街全体に漂う不吉なものを感じとる。サトルは何かに怯えて、そして、これまで起きたこととこれから起こることを言葉に出す。


ちぐはぐした雰囲気で進み、この街の違和感はなんだろうとハルカが民族的風習に立ち向かう。読んでて、掴めそうで掴めない感じがもどかしかった。分かりそうで分からない。


物語的に起伏が少なかったが、中盤から終盤にかけての伏線回収は圧巻でした。


最後に謎は解けたが、街自体のことに触れられてない、どうなったなかは読者の想像次第だな。



なんだか不思議な物語でしたが、面白かったです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5

(内容)

冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集


(感想)

薄い… だがいろはす成分が多分に含まれている。

何だかんだ、奉仕部はいろはすに振り回されるんだな笑 

八幡といろはすと擬似デートの写真を見て、取り乱す雪乃と結衣はすっかり、八幡を気に入ってるんだなーと。ちょっと心開き過ぎな気もするが、短編集だから許すか。


今巻は本当に取り立てて話すことがないな。

ただ、いろはす成分100%なだけだった。

ゴスロリ卓球2

ゴスロリ卓球2 (電撃文庫)

ゴスロリ卓球2 (電撃文庫)

(内容)

斉木羽麗の父を追い、多額の借金を背負って堕とされた強制卓球訓練施設。すでに父はここにはいないことを知った修と羽麗は、先に堕とされていた梓と協力して脱出を試みるが、カースト上位の双子姉妹が立ちふさがる!?

(感想)

奈落に落ちた修と羽麗への終始状況説明で追われてしまって、肝心の卓球描写が少なめ。その分、修の羽麗への見方や羽麗の修への底なしの愛の深さが見えた。修と羽麗の関係の隙間が浮き彫りになって、これから、どのように変化していくのか楽しみ。


気になったのは羽麗が修と少しの間離れてるだけで卓球の調子が悪くなるのは少し興醒めだったなー 追い込まれる状況でそんなことになるのは残念過ぎる。

ただ、遂にというか、修の妹の莉子が登場。

一体どんな狂気を纏っているのか、期待したい。

和菓子のアン

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)

(内容)

デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。

(感想)

和菓子の良さを分かりやすく書かれていて、文章読むだけで涎が出てきそうだった。

デパ地下を舞台に、お仕事ミステリーを展開していて、安定の面白さだった。主人公のアンの成長物語としても楽しめるので、良かったです。


他作品のこともほんのちょっとだけ、触れられていて、坂木司先生のファンは嬉しいでしょう。


続きを楽しみにしてます。

隣の席の佐藤さん

隣の席の佐藤さん (一二三文庫)

隣の席の佐藤さん (一二三文庫)

(内容)

―僕は佐藤さんが苦手だ。地味で、とろくて、気が利かなくて、おまけに大して美人でもない佐藤さんと隣の席になった、ひねくれもの男子の山口くん。何気ない高校生活の日常の中で、認めたくないながらも山口くんは隣の席の佐藤さんに惹かれていく。ある時、熱を出して倒れた佐藤さんの言葉をきっかけに二人の関係は急速に変わっていく…。甘酸っぱくてキュンとくる、山口くんと隣の席の佐藤さんの日常を描いた青春ストーリー!


(感想)

どこが地味なのか、佐藤さん可愛いだろうが!美人ではないかもしれないが、愛嬌あり過ぎる。ヒロインだった。

山口が好きになっていくというよりかは、好きな気持ちに、いつ気づくのか、気になって読んでいたが、山口があまりにも鈍感で焦れったかった。だが、互いに理解を深めていく、過程が良かった。


恋愛話にしては、緩やかに時間が経っていくが、それが良かったのかもしれない。

静かに進んでいくのが、この物語に合っていたんだろう。


コミカライズや続巻を楽しみにしています。

あの日、恋に落ちなかった君と結婚を

あの日、恋に落ちなかった君と結婚を (メゾン文庫)

あの日、恋に落ちなかった君と結婚を (メゾン文庫)

(内容)

結婚を考えていた恋人に振られ、将来に不安を抱く持田麻衣。同郷の円から結婚のために地元へ帰ることを知らされた麻衣は、悩んだ挙句、自分も一緒に東京を離れることに決めた。田舎道を歩き実家に向かっていた麻衣は、高校の時のクラスメイト今井優人に偶然再会、昔話に花を咲かせる。その中でかつて交わした約束を切り出された麻衣は、恋愛はこりごりと突っぱねるものの、自分と同様に失恋した今井の話を聞き「恋のない結婚」を現実的に考えはじめ…?


(感想)

リンドウにさよならを、彼女のLなどでおなじみの三田千恵先生の新作。


今までの作品は読み終えた後、良くも悪くも影響を受けたが、今作は1番だと思った。設定的にも、物語的にも、大切な人の死は出ないし、引きずるようなこともない。やっと、出会えた感がある。


さて、内容としては、30歳を手前に婚約者に振られた持田麻衣と高校時代の友人の今井優人が交わした「30歳までにお互い独身だったら、結婚しない?」という約束が実現し、恋のない結婚をする話。


いやー、予定調和とはいえ、最後の結婚式に至るまでの2人の間の発展が事細かく描かれていて、文句の付け所が無い、ピュアな恋でした。家族間の話や、同居してズレを感じたり、噛み合わない生活、最後の生理の時は読者である自分も絶望感を感じました。くそー、三田先生の手の平の上で操られたが、最後はハッピーだったから許す。様々な問題と向き合い、関係を深めていく2人の関係は素敵でした。

友人の円も持田を支えてくれて、助演賞を与えたい。

持田と今井の大人の関係の進め方は小説で読むと新鮮でした。



今作を読み終えた後は幸せに浸れるでしょう。

是非、気になる方は読んでみて下さい。

飛べない鴉と切れない糸

飛べない鴉と切れない糸 (講談社ラノベ文庫)

飛べない鴉と切れない糸 (講談社ラノベ文庫)

(内容)

鴉野伊吹は目つきが悪く、売られた喧嘩はすべて買う(そして勝つ)ことから、不良と恐れられていた。そんな伊吹は、ある徹夜ゲーセンの帰りに幼馴染の涼音の危機を救うことになるが、代わりに命を落としてしまう。正確には魂が抜けた状態であり、その魂に死神がこう告げた。「きみを助けたい、と心から思ってくれる人に見つけて貰ってね、三日以内に!」と。一匹狼の不良である自分を助ける者などいない、と自暴自棄になっていたとき、見知らぬ少女と目が合った。彼女は一体何者なのか、そして何故、伊吹が元に戻るための協力を拒むことをしなかったのか…。通りすがりの謎の少女・ユリと伊吹の不思議な共同生活で、二人の世界は大きく変わる。

(感想)

伊吹は不器用だけど、凄い優しい主人公で、ユリは弱気だけど、誰かを大切に想うヒロイン。伊吹とユリのキャラ構成がしっかりしてるから、それだけでも読める。

お話的には設定と構成が巧みで、終始文章に釘付けになりました。久しぶりに芯の通っている良作を読んだ気分です。


サブキャラの涼音、宮沢、カタリ、イサナが物語によく絡んでて、無駄なキャラはいないのもポイント高いです。



本当に良い作品でした。