羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

女神さま降臨!=非日常だと思った?1 〜神のお告げで美少女と学園ミッションに挑むことになった〜

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オーバーラップ文庫大賞銀賞受賞作品


表紙や帯裏にあったヒロインの紹介を見て、なんとなく買って読みました。そしたら当たりで、読み終えたら魅力的なヒロイン達との関係の変化をもっと見ていきたいと思いました。

主人公は変わらない日々に退屈しながらも生きていて、ふとしたきっかけで学園の美少女達と交流していくことになりながらも、自分を見失わず、ヒロインに接していて好感を持てる。そして、物語の仕掛けは読んでてある程度察しがつきますが、最後は良い感じに締められていて、良い。


ただ、応募作品だからかある程度ページ数をまとめなきゃいけないのか詰め込み過ぎかなと。もう少し、各ヒロインの掘り下げをしてほしいな。まぁ、続くのであればそこでやって貰えればいいかな。



是非続いてほしい。美少女好きなら今作を勧めます!

雑記 十二人の死にたい子供たち 映画

本日、昨日から公開されている「十二人の死にたい子供たち」を観てきました。

率直な感想としては面白かった!

若手俳優、自分の年齢に近い俳優さん達の演技合戦で見応えありました。映画ってたまに時間が気になるんですが、この作品のホラーみたいな演出や様々な子供たちの悩みに目を引き寄せられて、あっという間に終わりました。


死にたいと口にするまでの過程は人それぞれで、考えさせられる内容で見終わったら、ずしんとくる映画になっていて個人的に良かった。好き嫌い分かれそうですが、好きならば病みつきになりますね。


北村匠海くん、高杉真宙くんの演技を楽しみにしてましたが、他の俳優さん達の演技も凄くて応援したくなりました。


そして、映画が良かったので、パンフレットと原作を買いました。漫画は見つからなかったので、今度買います。

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つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない


河野裕先生の作品だからと読みましたが、予想以上に面白い。いや、深い。

作家・甘坂と編集者・佐々波という2人が物語を作るように幽霊に纏わる謎を解いていくという、実際に読んでみないと伝わりにくいし、一見解らないと思いますが河野先生の手にかかればスイスイと頭を侵略されること間違いなしです!

そして、一冊に収まっている話が完全に繋がって、導かれる最後は爽快でした。




個人的に幸せな物語は好きだから、ハッピーエンドを目指すのを諦めない甘坂のような作家が現実にいるといいなと思いました。

転生賢者は娘と暮らす。02

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この表紙良いよね。浴衣少女達^ ^


2巻もまったり、スローライフ。様々なペットが増えたり、ローザとの関係が直ったりして相変わらず読ませる面白さ。そして、ベアトリクスは馴染み過ぎ笑

読後感は1巻ほどがなく、程良く楽しめてあっさりかな。程良くが難しいんですけどね…

自分が、スローライフモノをあまり読んでないからか、もう少し物語に動きがほしいなと思いました。だけど、このままでいいのかも。ジャンルに慣れるまで時間かかりそうだが、今作は付き合っていきたい良さがあります。

ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ2

ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ2 グラファリア叙事詩 (ファンタジア文庫)


今勢いのある、いや、勢いが出そうなシリーズ第2巻。


今巻は終始優勢に進み、戦に勝ち、ジノは軍師としての実力が周囲に伝わって地位を築きあげた。ヘネシーは隠してたというか、使う機会がなかった力を解放して、戦果をあげた。互いに上手くいき、関係も周りに知られて、これからどうなるかな。


しかし、1.2巻のジノ達の快進撃が誰かの掌の上で転がされていたかもしれない… その誰かは昔ジノがお世話になってた人である可能性が高い。その疑わしいイーラとジノが再開したらどうなるか不穏な気もするがドキドキもします。


1.2巻はこれからの布石ということなので、3巻以降はどうなるのか楽しみです!

ジノも隠してる部分があるから、そこも注目ですね。

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ー弾丸魔法とゴースト・プログラムー

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― (ファンタジア文庫)


ファンタジア大賞受賞作


東と西の国の百年に及ぶ戦場で、東の少年兵・レインは追い詰められていた。そんな時、落ちて取っといた弾丸を込め、敵を打った、そしたら世界が…


設定、物語の世界観、キャラの造形、どれも練られていて、あっという間に読みました。

開始数ページでこの物語に引き込まれて、気がついたら文章にかじりつくようにして読んで、主人公のレインや謎の弾丸を作ったセラ、レインの仲間のアスリーなどの心情に惹かれました。 そして、何よりも、撃った相手を最初からいなかった世界へ再構成するという悪魔の弾丸が物語を盛り立てている。この設定を思いつき、物語を完成させた時点で作者の勝ちですよ。こんなの面白いに決まってる!


ハードな世界観でありながら、学園要素あり、恋愛要素も薄っすらあり、主人公、ヒロインの背景がしっかりと作られていて、ボーイミーツガールも。なんだこの名作は!

読むしかないでしょう!



大賞に相応しい、作品だと思います。



是非手にとって、読んで下さい!

やがて君になる(4)

やがて君になる(4) (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる(4) (電撃コミックスNEXT)


生徒会演劇の稽古を通して、変わる侑、燈子、沙弥香。


停滞しながら進められていくように関係は変化していくが、唯一燈子だけが過去に囚われる。それに付き合う形になる侑と沙弥香の対応が様々で、良い。


最後の燈子の告白はなんて身勝手なんだろう。でも侑はめげずに向き合おうとするメンタルが凄いよなぁ。



夏の関係の変化は良いよね。