藤まる先生がまたもや泣かしに来た。
死んだ者と生きている人の間には、もう会うことも話すこともないという深い溝がある。その間を埋めるために魔法道具が登場する。
道具といっても無機質な物ではなく、死者が込めた想いが詰まっていて、1話1話に出てくる魔法道具の秘密が明かされた後には、胸にこみ上げてくるものがあります。
どの話も心に良く染みる話になっていて、心が軽くなったように思います。
読書の醍醐味です。
物語の主役2人、主人公・遠野と魔法道具店で働く、月城はユーモアに溢れていて、会話は面白いし、ぎこちない関係の変化も楽しめる。良い主役です。
シリーズ化したら良いですが、するかな?
ともあれ単巻でもまとまっているので、この作品が持つ人の温かみを読んで確かめてほしいです。