羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ライトノベル

賭博師は祈らない

久しぶりに読み返したくなりました。 デビュー作ながら、完成度の高さを再確認出来ました。 何度読んでも良作。 ラザルスが信念を曲げてでもリーラを助けようとするのは熱い。どうでもいいと投げやりに生きていた男が徐々に変わっていく心境も見応えがありま…

レプリカだって、恋をする。

読んで良かった〜! 青春SF作品としては波乱の起き方がリアリティがあって、より感傷的になれました。好き。 本人とは切り離された存在であるレプリカ。 本人とは違う存在だからこその悩みが生まれていき、次第に自我が芽生えていく。 だが、自分はニセモノ…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18

待っていた新刊。 ベルやオラリオ中を洗脳していたフレイヤへの怒りが収まらないオラリオの面々。 強敵フレイヤファミリアが相手ということで、かなり厳しい綱渡りを繰り広げていました。 圧倒的な力の前に屈するのかとハラハラしながらも、微かな可能性を拾…

公務員、中田忍の悪徳 (5)

アリエルのために忍が出来ることを尽くして、遂に自立へ。いつまでも忍の家で愛玩動物として置いておくわけにはいかないのは分かるが、もう少し導かないと…と思っていたら、やはりなと。言葉が話せるようになり、チャットも出来るようになっても、アリエルの…

公務員、中田忍の悪徳 (4)

表紙の躍動感良いね〜 忍とアリエルの生活が根づいてきた頃にやってくる、忍の限界。最初から今まで、ありとあらゆる可能性を想定して、未知のエルフと生活を送ってれば、そうなるか。 一から百まで細かく、考え続けて、仕事や日常が乱れないわけがない。 凡…

公務員、中田忍の悪徳 (3)

2人目のエルフが登場!?ということでしたが蓋を開けたら、そういうことかと納得。 アリエルの仲間と思いきや、アリエルの羽を見つけることで、エルフの存在を確信する環が登場。 新しく登場した環の背景を想うと泣けてくる。 辛い生活を送っていた環にとっ…

陽キャになった俺の青春至上主義

これは新たな青春ラブコメだ。 陽キャ、陰キャ、問わず仲良くなって、その枠組みそのものと向き合っていく様子はまさにそう。 序盤は軽いラブコメで、中盤以降に陽、陰という個人の性質について掘り下げていく。 軽い雰囲気で、ズイズイ進んでいく展開が良い…

公務員、中田忍の悪徳 (2)

予測不能の展開に読んでいて、興味深いです。 中田忍がアリエルと生活を続けていくことで考えることがたくさん。そして周りから問われる変化についてところん悩む。中田忍のあり方がよく分かる話でした。 現代の法律と照らし合わせて、アリエルに生活を与え…

2022年下半期おすすめのラノベ

2022年下半期に読んだおすすめのラノベを紹介していきます。 個人的ベスト3は わたしはあなたの涙になりたい チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日 砂の上の1DK です。 ・おすすめの作品 わたしはあなたの涙になりたい S級学園の自称「普通」…

アストレア・レコード3 正邪決戦 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚

アストレアシリーズ最終巻。 正義を証明するため、悪と戦う。 未来のために。 正義とか悪とか、話し合っても平行線を辿るたげ。 未来のために戦うのは単純明確で良い。 オラリオのために、熟練の冒険者達が命をかける姿に胸を打たれました。 それは引き継が…

公務員、中田忍の悪徳

以前から気になっていたが、もっと早くに読めば良かった。 それくらい、惹きつけられる物語でした。 思っていたよりもコミカルでシビアな作品でした。 仕事一筋の男がある日家に帰るとエルフがいた。最初に仕事の出来る面を見せていたので、エルフと対面した…

青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない

咲太の中学時代の同級生である赤城と大学で再会し、彼女が思春期症候群に巻き込まれているのを知り、咲太は動く。 咲太の過去を知る存在だからこそ、咲太も赤城を気にかける。 咲太の中学時代と前2冊が地味に伏線になっていて、気づかされる終盤は唸りました…

青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない

咲太と麻衣さんに平穏なクリスマスは来ないのか。 霧島透子を何とか突き止めないと麻衣さんに危険が迫るというメッセージから、彼女に迫ろうとするが中々尻尾を見せない。咲太の働いている塾で教え子が増えることになり、その教え子・姫路の思春期症候群の対…

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

大学生編になり、高校生編とはまた違った思春期症候群の雰囲気になっていました。大学生あるあるが詰まっていて、子供でもなければ大人でもない未熟さが際立っていました。 服装だったり、冷めた付き合い、周りに合わせるのを優先する緩さ、読んでいて歯痒い…

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

咲太は花楓の面倒を見て、生活を送っていたのだから、周りよりも、いち早く大人になるしかなかったからこそ、親との距離感が分からなくなってしまうのも頷ける。 咲太はまだ、高校生だから、脆い部分もある。 そこと向き合うのが今巻。 花楓の悩みが解決され…

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

新章突入ということで穏やかな雰囲気に包まれていたが、花楓とかえでの問題は重たかった。 花楓からすると、空白の期間になっていた自分の中にいた、かえでの頑張りは背負わないといけないと思ってもおかしくはない。 空回りしそうになるのを知ってても、し…

S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。2

個人的に注目のシリーズです。 無事に2巻が出て嬉しい限り。 1巻の勢いそのまま物語が膨らんでいて、2巻も満足の内容でした。 俺tueee、ハーレム展開を嫌にならない工夫がされているなと。 1番はざまぁなクソブタが存在していることで、ヘイトが全てそちらに…

恋人以上のことを、彼女じゃない君と。

社会人の逃避型ラブコメ。仕事に、会社に圧迫されている人はわかるわかると共感することばかり。 ゆるゆるの空気が漂いながらも要所でピリッとなるのは良いですね。 元カップルが再会して、縛られない関係を結び、ゆったりと過ごす日々は貴重な時間でした。…

アストレア・レコード2 正義失墜 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚

前巻の尾を引いていて、暗い雰囲気からの始まり。 圧倒的な悪の前では、正義は役に立たないのか問われる展開に。 民衆達の冒険者への憎悪は誘導されている感があり、歯痒い。 冒険者も救おうと動くが、悪の悪知恵に翻弄されているので言い返せない。 正義と…

デモンズ・クレスト1 現実∽侵食

川原礫先生の最新作。SAOを書いた作者だから描けるデスゲーム作品になっているなと。登場人物が小学生だからこそ、パニックになるし仲違いも起きる。そして必死さ、緊迫感を生み出していて、楽しみなシリーズになりそうです。 序盤は少し退屈かなと思いまし…

竜の姫ブリュンヒルド

衝撃のデビューを飾った竜殺しのブリュンヒルドの前日譚にあたる物語。続編ではなく、世界観をより掘り下げたのは英断でした。 あれだけの作品を書いてしまったら、書くのに迷いが生まれてもおかしくはないな。 ただ、それでも今作を書いて下さってありがた…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8

.5みたいな息抜き感がある修学旅行回でした。結構閉鎖的な環境なはずだけど、修学旅行行くんだな。 また、特別な試験はなく、クラスが違う人と行動を共にするだけだから、気軽に読めました。 それでも、要所で見どころがありました。 須藤の堀北への告白。こ…

陰キャだった俺の青春リベンジ3 天使すぎるあの娘と歩むReライフ

今回は社畜の経験が生かせない、運動が鍵になってきた。 全体的に和やかな様子でした。ピンチと言えば、新浜が運動が苦手で球技大会で足を引っ張らないように、春華にみっともない姿を見せないように特訓したことかな。 前回の人生で失敗した苦い思い出を払…

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない

作者の作品は読んできていて、今作も作者の軽いタッチで描きながら、しっかり悩みにも追求していくので、読みやすいし読み応えがあります。 両想いの男女が親友でいる時間が長いため、中々踏み込めない2人の葛藤が良かったです。軽快な会話劇やフランクな関…

負けヒロインが多すぎる! (4)

ガガガ文庫の流行りの青春ラブコメの中で落ちていた物語運びで、結構好きなシリーズになりつつある。 今回はBL雑誌が生徒会に取り上げられるという馬鹿げたきっかけから、仲が拗れた2人の先輩の仲を取り持つことになった温水。 悩めるヒロインの心の隙間にヌ…

アストレア・レコード1 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚

GA文庫は大森先生を使い過ぎではないかというくらい働かせてるな笑 それだけダンまちの人気が高いんだろうけど。 今シリーズはダンまち前日譚。ゲームをやってないので、書籍化されて嬉しいです。 前半はアストレア・ファミリアの正義を描き、後半で絶対悪が…

天才王子の赤字国家再生術12~そうだ、売国しよう~

ウェインとニニムの関係は1巻から強固に結ばれている感じが出ていて、いかにしてそうなったのか馴れ初めが気になっていた。 そして遂にウェインとニニムの初めましてのエピソードが入ってる!と気持ちが上がりました。挿絵で小さな頃の2人を見るだけで嬉しか…

リコリス・リコイル Ordinary days

今、勢いに乗っているアニメのスピンオフ小説。 発売前の重版が決まるのはかなり凄い。 それだけ注目されているということ。 まったりとした日常感が素晴らしい。喫茶店リコリコのお客さんから見た店の良さは羨ましく見えました。こんな落ち着ける、隠れ家み…

砂の上の1DK

すかすかの作者の新作。 物語の流れが分かりやすく、かつ綺麗な気持ちにさせられる作品でした。 スパイ・宗史と未知の細胞・ノンが同居して、築いていく関係。そして崩れていく感情。起床転結が非常に良く出来ていて、素直に流れるがまま読み進められました…

狼と香辛料VIISide Colors

ロレンス視点ではなく、ホロ視点多めの1冊になっていて新鮮でした。 中編1本と短編2本が入っていて、最初の中編では頼れる存在として少年、少女の旅に同行して、からかいつつも、しっかり道を示しているのは流石でした。純粋な気持ちで旅をする2人は眩しか…