羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

集英社

令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法

架空の法律を作ることで、珍発想を生み出されていました。 創造の自由さを感じられる1冊になっているので、それだけでも読んで良かったなと思いました。 法律は人の生活の為にあると思うが、今作は風刺を逆手に取った、ユーモアある短編の数々でした。 各話…

栞と嘘の季節

待ってました!続編が出てくれて嬉しいです。 また、堀川と松倉に出会えて嬉しい限りです。前作の本と鍵の季節が絶妙にまとまっていたし、2人の関係もひと段落していたので、シリーズ化は難しいのかなと思っていたので、シリーズ化していきそうで良かった 前…

生者のポエトリー

詩をテーマにしていて、人生で壁にぶつかっている人達が詩を通して、壁を越えていく様子が描かれている短編集。 悩める登場人物達が希望を掴んでいくのが凄く胸を掴んでくる魅力がありました。 どの話も、読み終えると勇気が貰えます。なぜなのか、きっと自…

愛じゃないならこれは何

斜線堂先生の恋愛小説は感情の歪みを生んでいて、その飲み込みきれない気持ちに振り回される登場人物から目が離せない。 タイトルの通り、ただの愛じゃない何か。その感情が何なのか分からずモヤっとしながらも自分の感情と向き合っていく女性達の心境の変…

逆ソクラテス

ずっと読みたいと気になっていましたが、文庫されるまで待とうかと思ってましたが読まずにはいられなかったです。 小学生、子供達が主役で、担任、いじめっ子、意地悪なクラスメイト、知らない大人、など周りに敵がいっぱいいて、その時にどうすれば良いの…

教室に並んだ背表紙

相沢先生の作品で印象に残っている、「雨が降る日は学校に行かない」の雰囲気に似ていてとても好きです。 mediumで相沢先生を知った人はびっくりするかもしれないがこういう日常の苦しみも魅せられる作家さんなんだよなと再確認出来ました。 女子中学生達の…

できない男

社会人になって、数年。悩みを抱えているからか、このパッケージに強く引き寄せられました。(あらすじ)地方の広告制作会社で働くデザイナー、芳野荘介28歳。 年齢=恋人いない歴で、仕事も中途半端な自分に行き詰まっている「できない男」。 ある時、地元の夜…

進化していくうえで ベーシックインカム

井上真偽先生の作品は以前から気になっていて、何から読もうかなと思ってたら、表紙や本を眺めてて読みたくなった今作から読もうかなと。読んでみたところ、これは面白い!近未来的なSFミステリー作品で、これから世が発展していくうえで、起こりうることを…

早朝始発の殺風景

青崎有吾先生の新作。裏染天馬シリーズを読み、先生の作品を追いかけようとした時に今作が発売されることを知り、楽しみにしていました。青春、密室、で構成される短編集。自分が好きな要素で出来上がっていて、のめり込むように読みました。・始発の電車・…

本と鍵の季節

本と鍵の季節 (単行本)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/12/14メディア: 単行本この商品を含むブログを見る (内容)堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務め…