羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

電撃文庫

七つの魔剣が支配するVII

三年生に進級して、一年生の頃からは想像出来ないくらい強くなっていくオリバー達に姿は感慨深い。 下級生からすると憧れられたり、嫉妬されたりと大変なことになりそう。 強くなってはいるが、まだ上には上がいて油断していると死んでしまう世界なので緊張…

ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.2 コミカライズはポンコツ日和

ホヅミ先生と茉莉の関係が落ち着いていて、安定感がありますね。 2人で作った作品が好調で本屋でも大々的に売られているのは、読書好きとしても嬉しい限りだ。 上手くいっているから、今巻は穏やかな流れだったのは良いようだけど、物足りなさが残りました…

虚ろなるレガリア Corpse Reviver

最近、ファンタジー作品は絞って読んでいてこれは!となる作品とはあまり出会えてなかったが、今作は非常に面白かったです! 三雲岳斗先生の作品は一種のブランドというか、型にはめつつその中で登場人物達を暴れさせるのが上手いイメージですが、今作も素晴…

とらドラ!1

アニメ全話見ていて、面白いのは分かっていたが何故か読んでいなかったラブコメの名作。 内容が分かっていても終盤はグッとくるものがありました。 竹宮先生の文章は読みやすくて、頭の中に入り込んでくる感じがありました。 好きな相手にアタックするため…

恋は双子で割り切れない

表紙とタイトルから良いラブコメの匂いがぷんぷんしますね。 作中でも主人公とヒロインの胸中を表すシーンであまり見ない特殊な表現がされていて、より登場人物の気持ちが伝わるようになっていたりと随分仕掛けてくる作品だなと。 力が入っている証拠ですね…

春夏秋冬代行者 春の舞 下

下巻。上巻で残したものをどれだけ拾い上げていくのかと心配もありましたが杞憂でした。 不安だったこと、抱えていた悩みや葛藤、季節間の距離、などなど気になっていたことが綺麗さっぱり解消されて、読後感が爽やかです。 秋の現人神が攫われて、春夏秋冬…

春夏秋冬代行者 春の舞 上

ヴァイオレットの作者が電撃文庫で新作を出すと知った時からワクワクしていました。 今作は季節に囚われて幸せになれない、自由になれない現人神と補佐の歯痒い葛藤が描かれていました。 上下巻構成ということで各季節を司る現人神とその補佐の過去と現状が…

男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 2. じゃあ、ほんとにアタシと付き合っちゃう?

素直になれない悠宇と日葵のいじらしさが可愛くて仕方ない。互いに想いあっているのに昔交わした誓いのせいで踏み出せないジレンマが良いです。 前半から中盤にかけて、悠宇と日葵や榎本のわちゃわちゃした三角関係が賑やかで上手いこと行きすぎているなと思…

インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合

SNSが発展している今だからこその物語でした。 TwitterやInstagram、それぞれ使い方があり良さがあるが悪い面が浮き彫りになってきて私刑が行われる危うさが伝わってきました。 安全地帯から石を投げて人生をめちゃくちゃにしていい権利はないよな。 専門用…

男女の友情は成立する?(いや、しないっ‼︎)Flag1.じゃあ、30になっても独身だったらアタシにしときなよ?

発売当初はスルーしてましたが評判が良いので読みました。 タイトルのまんまな内容で男女の友情は成立するのかといったところで、予想通り成立しなくなりましたね笑 一度決めたなら貫き通せと思うかもしれませんが、中学生の約束なら揺らいでも不思議ではな…

ホヅミ先生と茉莉くんと。Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい

重版童貞作家・ホヅミの元に秘密兵器の美少女JK・茉莉が現れる。 家事万能な茉莉のおかげで生活は変わり、彼女と過ごしていく日々はいつも落ち着かなくて、それがラブコメを書くというホヅミに良い影響を与えていく。 それにしてもホヅミのセクハラを流して…

声優ラジオのウラオモテ #04 夕陽とやすみは力になりたい?

前巻で化けたなと思いましたが、勢いはそのままで今巻も非常に胸が熱くなる展開でした。 由美子と千佳の憎み合いながらも尊敬しあっているのは読者には伝わっているが作中のリスナーには伝わりきってないのはたしかにと思いました。 2人の仲の良さをアピー…

安達としまむら9

前巻で安達としまむらの関係について一区切りが着いて、今回は短編集。 しまむらの中学の時の荒れていた頃の話はもっと見ていたいとなるくらい魅力でした。 後輩や周りへの見方が斜めからで良い具合に拗れていた。 安達、しまむら両母の絡みは貴重で親切で…

安達としまむら8

前巻でだいぶ安達としまむらの関係が近づいてきたなと思ったら、最終巻的な10年後のエピソードから始まって驚きました。 色々あるんだろうけど、2人は未来も一緒に歩いているんだという安心感がありました。 ハッピーエンドは決まっているのは良いですね。 …

安達としまむら7

遂に付き合うことになった安達としまむら。 劇的に変わることはないが、徐々に恋人らしく振る舞おうとする2人がお似合いに見えて来ました。デートは空回りしたりしながらも楽しめているのは良いですね。 安達が相変わらず暴走気味ですがしまむらが小悪魔らし…

安達としまむら6

今回はしまむら視点が多く、帰省に付き合って祖父母達に会いにいくことで自分の悩みや気持ちと向き合っていくことに。 昔から知っている犬・ゴンと戯れている中、心の中で自分に問いかけるしまむらは優しいんだけど自分では気づけないのが、しまむららしい…

安達としまむら5

夏休みに入って、改めて安達の中にはしまむらしかないんだと実感している時にしまむらが樽見と楽しそうにしているところを見たら苦しむよなと思ったら、安達が想像以上に発狂していてびっくりしたがしまむらの刃が鋭すぎてびっくり。だけど客観的に見て、し…

青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない

遂に思春期症候群自体の掘り下げが始まって、ワクワクしてきたと同時にどう掘り進めるのか気になって仕方ないですね。 霧島透子が思春期症候群を配っているのが本当か分からないが、彼女が鍵を握っているのは確かなようだ。ただ、咲太以外の人には見えてい …

安達としまむら4

2年生に進級した安達としまむら。 再び同じクラスになり、グッと距離が近づくかと思いきや、遠ざかるあたりは2人の関係が不安定な証だな。 1年生の頃は日野と長藤がいたから間がもったりしたが、クラスが離れてしまったため、安達が踏み込まないとしまむら…

安達としまむら3

この作品は季節が移り変わるのが早いなぁ笑 クリスマスの次はバレンタイン。 安達がしまむらにチョコレートを渡すと決めてわちゃわちゃする心境を見ていると不思議と安達を応援したくなります。 バレンタイン当日の2人のやりとりの安定感は良いですね、しま…

声優ラジオのウラオモテ#03 夕陽とやすみは突き抜けたい?

熱かった! 1.2巻は声優として演技以前の違う方面を掘り下げていましたが、今回はやすみが大事な役を手に入れて、演技についての心構えや方法を突いてきていました。 壁にぶつかるやすみ。励ます友人の若菜やマネージャーの加賀崎さんの優しさが染みる… 辛…

吸血鬼に天国はない④

今回はページ数は少なめだが甘い話でした。 なんだか久しぶりに落ち着いた日常の話が読めて良かったです。 シーモアとルーミーの2人は様々な経験を通して変化していたことを自覚して、それを互いに受け入れていくのは素敵でした。 遠回しな言葉や頭で噛み砕…

安達としまむら2

1巻で人物を紹介したので2巻は風呂敷を広げずに主要人物の掘り下げを行なっていくのはありがたいです。 サクサク進んでいき、テンポ良い会話や居心地の良い空気が流れているので、まったりと作品を読むことが出来ました。 ボーっと読んでも浸れる暖かさが好…

安達としまむら

アニメが放送され始めたので読みました。 タイトルの通り、安達としまむらの話です。 特別な理由はないが、周囲に馴染めない2人が距離を測ってちょっとずつ近づいていくが離れていったり焦ったい心理描写が巧みでした。2人が授業サボって卓球してだらだら過…

わたし以外とのラブコメなんて許さないんだからね

表紙をかざるヒロインの有坂さんがかわええ小説。 ひたすら主人公・瀬名とイチャイチャする様を見せられ、これは最近流行の両想い系のラブコメだ。 ただ、好きすぎるあまりすれ違ってしまいそうになるが、周りの人達に助けられながら進んでいくのは良い。 …

さいはての終末ガールズパッカー

作者はオリンポスの郵便ポストでデビューしてから作品を積み重ねていき、どの作品も共通して、人の心が揺れるような話を書いていて、今作もそうでした。文明が滅んだ世界で、旅をする少女・レミと自動人形・リーナが旅の先々で出会う人達と関わっていき、そ…

七つの魔剣が支配するⅥ

前巻でエンリコを倒すためにかなり無茶をして身体と精神のバランスを崩したオリバーの戸惑いにもどかしく思います。裏で復讐のために自らの命を犠牲にしていながら、表では仲間の暖かさに支えられる。アンバランスな日常に染まりそうな中、ナナオの純真なフ…

声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めない?

イメージが必要で大変な声優ラジオ。(あらすじ)電撃大賞《大賞》受賞作・第2弾! 青春声優エンタメ再びON AIR! 第26回電撃小説大賞、選考委員満場一致の《大賞》受賞作!! 第1弾は発売即日重版で話題の青春声優エンタメ、おまちかねの第2弾です! 裏営業スキャ…

日和ちゃんのお願いは絶対

絶対のお願いが織りなす世界。(あらすじ)まるで、世界が終わりたがっているみたい――それは。最後の恋物語。 「――わたしのお願いは、絶対なの」 どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決…

リベリオ・マキナ4 ー《白檀式改》紫陽花の永遠性ー

苦境から抜け出していく熱さを。(あらすじ)敗北と失意を越えて――ついに吸血鬼軍 VS 新公国軍の戦端が開かれる。 オートマタコンテストがもたらしたもの。それは圧倒的敗北と喪失だった。 水無月、桜花、全てを失ったその夜。リタの導きにより、カノンは密か…