羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

PAワークス最新作 駒田蒸留所へようこそを観た

PAワークスのお仕事作品は励みになるので、今回の駒田蒸留所を楽しみにしてました。 ウィスキー作りをテーマにしていて、普段知らない工程やウィスキー作りに関わる人達の情熱を感じ取ることが出来て、新鮮な気持ちになりました。 酒はあまり飲まないですが…

汝、星のごとく

続編が生まれるということで読み返しました。読んでいて、こうなるんだよなぁ、こんな感じかぁ、と浸りながら読みました。 暁海と櫂の2人が育ち場所に振り回され、惹かれあって、気持ちが噛み合わなくなって、離れて、様々な波乱を受けても互いを忘れられな…

薫る花は凛と咲く(10)

遂に10巻か。最初の頃は売れてくれ!と願っていたが、その通り売れてくれてシリーズが続いたからこそ見れた景色だったのかなと。 表紙の桔梗女子達と凛太郎達の間の壁がなくなっていったのは嬉しかった。 そして、薫子を彼女として凛太郎が家族に合わせたの…

ハイキュー!! 24

影山、月島が先を行くようで、焦る日向。 今まで、チームの勝利の為にバレーしてたけど日向個人の技術について磨ける機会が少なくて、影山がいないと評価されないのは辛い。そこで現状を見つめて、今やることを考えられる日向は凄い。 球拾いは焦ったいかも…

愛蔵版〈古典部〉シリーズII クドリャフカの順番・遠まわりする雛

素敵な作りで大好きな古典部シリーズ愛蔵版。 内容分かってるのに、1話1話噛み締めるように読んでいたくなる素晴らしさ。 青春の光りと影、それを描かれている。文化祭では期待、才能。祭りでは想いと言葉。奉太郎、千反田、伊原、里志、それぞれの胸に秘め…

税金で買った本(9)

最初の新聞争いには笑いました。実際開館待ちして読みにくる人いそうだな。 閉館の音楽は図書館によって違うのか。 その音楽が好きな気持ち分かる〜 寄贈される本の送り手の気持ちはそれぞれだろうけど、今回のはなんだか良い感じに収まっていて良かった。 …

ぼくの好きな人が好きな人 1

葵せきな原作、抉れそうなタイトル。 これは読むしかない。 登場人物の矢印が違う方向を向いていて、どんどんドツボにハマっていく様子はまさに沼。コミカルな会話、展開が良くて、先が気になって仕方ないです。たまにあるシリアスも良い。 好きな人が全員違…

2023年10月読んだ作品とおすすめ作品

武田先生の新作、だれゆう、杉浦李奈、よう実、二番目な僕と一番の彼女が素晴らしかった。 ・おすすめ作品 可哀想な蠅 誰が勇者を殺したか ベイビー、グッドモーニング ヒート チームII チームⅢ 堂場瞬一スポーツ小説コレクション 落第騎士の英雄譚 ダンジョ…

ぼくと、ぼくらの夏

表紙が魅力的で、アンニュイな2人が素敵。 探偵とワトソンが高校生なのにハードボイルドの雰囲気が漂っていて、良い。味のある会話や遠回りな比喩、掴みどころのない主人公・戸川が魅力的でした。 一つの自殺事件を追っていくうちに見えてくる景色が変わって…

エヴァーグリーン・ゲーム

楽しみにしていましたが、想像以上に登場人物達が人生を賭けていて夢中になりました。 病気、身体的ハンデ、家庭の事情、様々な困難に抗う人達がチェスを通して生き様を見せてくれて勇気が貰える1冊になってました。 それぞれの苦しみが描かれていて胸が痛む…

厳冬之棺

表紙、タイトルから面白そうな気配がぷんぷんで読みました。 非常に魅力的なミステリ作品で、今後の作品が楽しみな作家さんですね。密室の不可解さ、序盤から暗示される怪しげな風習、真相が気になる謎でした。 また、登場する探偵が漫画家、助手が声優、2人…

コーチ

人に仕事を教えることは難しい。様々な性格、向き不向きがあるから型通りの教えになってはならない。 今作は能力があるが、燻っている刑事の背中を押すコーチ的存在である向井が非常に魅力的。意味深で掴みどころがないが教えられた人からすると救いの声にな…

2023年11月購入予定&注目作品

楽しみな作品を見逃さないようにしたい。 好きなシリーズ、新作が発売予定で嬉しい限り。 ・注目作品 税金で買った本(9) 星を編む 透明になれなかった僕たちのために 薫る花は凛と咲く(10) 凪の海 横浜ネイバーズ(3) これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士(1)…

二番目な僕と一番の彼女

読んだ人のレビューがよくて、読みました。 読んで良かったです。 主人公・一、ヒロイン・千夏の関係の始まりはよくあるものでしたが、落ち着いた雰囲気があり安定感あるなと思いました。コミュニケーションが自然な感じが良いです。 それぞれの家庭事情が明…

葬送のフリーレン(3)

師弟関係のあり方がそれぞれ味があって良い。フェルンがフリーレンに似ているのはなんだか嬉しい。 シュタルクは臆病を飼い慣らし始めていて素晴らしい。戦士として大事なことは忘れてないから好きです。 フェルンもなんだかんだでシュタルクを知り始めてい…

葬送のフリーレン (2)

フリーレンはぼーっとしていたり、シビアに判断していたり、強さゆえの余裕がある感じが良い。 弟子のフェルンは随分成長していて、図太さを身につけているのが魅力ですね。頼りになります。 シュタルクの覚悟が決めきれない弱さは戦士ゆえのもので、人間味…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 X 怪談一夜草紙の謎

李奈が売れっ子作家みたいな扱いを受けて戸惑っている様子は現実でもあるのかなと想像してしまう。だけど李奈が地に足つけた歩みをしているから揺らぐ心配がないのは非常に安心で、応援したくなります。地道にめげずに小説と向き合っていたから、簡単に天狗…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10

2年生編も大詰めの3学期。 最初の試験から退学者を想定する試験になっていて、ピリピリした空気が漂っている。それで緊迫感が生まれていました。 もう2年生だから、登場人物に愛着が湧いてきてしまうから辛いものがあった。 坂柳、堀北、一ノ瀬、龍園、それ…

公務員、中田忍の悪徳 (7)

怒涛の暴露合戦から目が離せない。 表紙の通り、ヒロイン達にスポットを当てた話になっていて、今までの積み重ねが爆発した感じでとても良かった。それぞれ違う形で忍を想っていた。環が1番成長していて、彼女の魅力が出ていました。アリエルの馴染み具合も…

手のひらの音符

あぁ、心に届く台詞が散りばめられていて、読み終わるのが非常に惜しい気持ちになりました。好きな仕事で誇りを持っていた会社の事業が撤退することになり、途方にくれる。 人は立ち止まる機会がないと、いつまでも日常は続くものだと思ってしまうものなのか…

その着せ替え人形は恋をする(12)

クリスマスに対するスタンスが五条くんと海夢で違いすぎる笑 海夢の浮かれ具合からの五条くんの衣装作りへの熱い想いには揺さぶられます。五条くん祖父の理解は助かりますね。 満足せずに理想を掴むためにもがく姿はまさにクリエイター。そこに寄り添う海夢…

恋より青く 1

設定に惹かれて読みました。 友情、恋愛でもない関係と謳っているが1巻の段階では、同士みたいな感じかな。 何か夢中になるものが見つからない高峯が本好きの咲倉が出会い、互いに歩み寄り、距離を縮めていくのが魅力的でした。足踏みすることなく進んでいく…

お仕事の勇気を貰える映画 北極百貨店のコンシェルジュさんを観てきた。

予告映像を見てから気になっていました。 コンシェルジュという接客能力が問われる仕事に憧れた主人公が自分もコンシェルジュになる。そこは絶滅危惧種のお客様が集まる北極百貨店で、種族の特性に合った接客をしなくてはならないから大変だ笑 最初は空回り…

法医昆虫学捜査官

虫の声なき声を拾うためならなんでもする法医昆虫学者の赤堀の無鉄砲さと思いやりが魅力的でした。 難事件を解く鍵は昆虫学にあり。警察の上層部の思いつきで捜査に法医昆虫学者加えることに。刑事・岩楯は最初は困惑するが、捜査が進むにつれて新たな視点か…

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2

一輝とステラの不器用な恋愛関係も良いが、剣士としての距離もまた良い。秘密の関係として始まったが中々踏み出せない2人がいじらしくて可愛かったです。その反面、騎士としての在り方は綺麗に足並み揃うのはお似合いに見える。 事情を抱えた綾辻先輩の本心…

るろうに剣心 1 ―明治剣客浪漫譚―

アニメを見ていて、登場人物の義を通す姿が印象的で良かったので、読んでみました。 人斬りで名を騒がせた剣心が心を入れ替えて、人を殺さずの姿勢を貫くのは応援したくなります。 そんな剣心を引き留める薫の優しい剣の心構えは血に濡れた過去を持つ剣心に…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2

本編のリューさんを見たうえで、彼女の掘り下げが描かれた今作を読むと感慨深いものがある。 ベルと深層に落ちて死闘を切り抜けて、恋に落ちたりしているのを知っているだけに、リューさんへ感情移入してしまう。クールキャラが雪解けしていくのは良いものだ…

君は放課後インソムニア(14)

完結かー、寂しいなと思いながら読み始めたがガンタとイサキがそれぞれの壁を乗り越えて歩み寄る姿を見たら、これしかないのだなと納得。ガンタの荷物を下ろせた先生の台詞はガンタにとって救いだった。そして、ガンタ父の子供への気遣いにこちらまで泣きそ…

落第騎士の英雄譚

完結するそうなので読み返しました。熱い。一輝と桐原の戦いは結末を知っていても見事だと思う。強いがただの俺tueeeではなく、ギリギリの戦いを描くのは素晴らしい。一輝の強さと脆さを見せたのはバランスよくできている。 孤独だった一輝がステラと出会い…

ベイビー、グッドモーニング

たまに読み返したくなる小説です。 読むのが3度目ですが、それでも作中の言葉や登場人物の揺らぎを噛み締めたくなります。 何度読んでも良いものは良い。 余命間近の人達とフランクな死神の問答や関わり方が魅力的です。ユニクロの服着たり、携帯料金払う死…