羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>3【電子特装版】 (GA文庫)

順調に勝ち上がる一輝とステラに試練がやってくる。

序盤のイチャイチャはどこにいくといった感じでハードな展開に。

一輝をなんとしても蹴落とすためにあらゆる手を尽くしてくる黒鉄家の妨害工作に苦しめられる一輝を見るのはしんどいが、仲間の声が救いになるのは今までの頑張りがあったからこそだと思うと熱い。

相手の東堂も背負っているものがあり、譲れない。ぼろぼろの一輝に対して東堂が持久戦に走らずにまっすぐに立ち向かう姿は立派でした。

剣士同士だからこその気概でした。

 

一輝対東堂戦はシリーズでの山場でもある。アニメでも良かったが、やはり良い。

 

 

「この戦いで私の限界を試してやる! 」
学内戦も終盤に近付き、とうとう始まった戦績上位者同士のつぶしあい。
最愛の兄と共に歩んでいくために身につけたすべての力を賭して、
珠雫は学園最強の生徒会長《雷切》東堂刀華に挑む。
一方徐々に評価を高めつつある一輝に、黒鉄本家はその牙を剥く。
卑劣な罠により虜囚の身となる一輝。引き裂かれるステラとの絆。
そしてついに迎えた最終戦、満身創痍の《落第騎士》の前に、
過去最大の敵が立ちはだかる。
怒濤の盛り上がりを見せる『校内編』、逆境の第3巻!
降りかかる艱難辛苦を斬り払い、七星の頂へ駆け上がれ!

二番目な僕と一番の彼女

二番目な僕と一番の彼女【電子特別版】 (富士見ファンタジア文庫)

読んだ人のレビューがよくて、読みました。

読んで良かったです。

主人公・一、ヒロイン・千夏の関係の始まりはよくあるものでしたが、落ち着いた雰囲気があり安定感あるなと思いました。コミュニケーションが自然な感じが良いです。

 

それぞれの家庭事情が明らかになると、背負うものの重さを知り、2人の関係の推移が気になって仕方なかったです。もはや、高校生が背負うには重たいものでしたが、互いに想える2人なら大丈夫かな。

心の傷を持ちながらも、支え合う一と千夏の関係を見守りたい気持ちになりました。

 

次巻が楽しみです。

 

誰かの“二番目”でいい。キミの“一番”なら。

誰とでも気軽に話せて絶大な人気を誇る美少女・南野千夏。
彼女と知り合った高校一年の秋から、同姓同名のイケメンの陰で同級生から“二番”と呼ばれている僕の生活は変わり始めた。

「“二番”なんかじゃないし。……うちが初めてキスしたいって思うんだから」

南野とは学校以外でも会うようになった。
放課後はストリートバスケに一緒に行って、一緒にご飯を作って、二人だけの秘密を話して、触れあって。
独りでいいはずだったのに、彼女は僕を認めて、あいしてくれる。
だから僕も、それを返したいって思うんだ。

当たり前の願いが当たり前に尊いと気付く、青春恋愛小説。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10 (MF文庫J)

2年生編も大詰めの3学期。

最初の試験から退学者を想定する試験になっていて、ピリピリした空気が漂っている。それで緊迫感が生まれていました。

もう2年生だから、登場人物に愛着が湧いてきてしまうから辛いものがあった。

 

坂柳、堀北、一ノ瀬、龍園、それぞれのリーダー視点で見れたのは嬉しいし、それぞれの欠点が見えたものの、らしさも見えた。バランス良い構図だった。

今まで強キャラだった坂柳の思わぬ脆さには彼女の人間味が感じられました。

堀北は周りの声を拾えたり、まとめられたりと成長しつつ、ちょっとした隙が残っているのはらしいな。

一ノ瀬は恋してはいけないタイプだったかーと苦笑 そうなってしまうともう戻れないかなと思ってしまう。

龍園は良くも悪くもやり方が変わらない。どこまで通用するか。

 

今回暗躍していた彼はどうなるか気になる笑

 

清隆が目指す行動の先をそろそろ知りたくなりました。

クラス移籍がどこになるのか、それとも移籍しないのか。

今回改めて思ったけど、清隆の敵がいないな。

ただ、現代のカルチャークイズで退学の危機だったのは笑いました。

 

個人的に気になったのは須藤の不調フラグをどう回収するのか気になります。

 

3学期最初の試験は4クラスの攻防戦『生存と脱落の特別試験』!

冬休みが終わり高度育成高校の3学期が始まった。直後に告知された『生存と脱落の特別試験』。4クラスがジャンル別課題を対戦クラスにぶつける攻防戦で、さらに1位以外はクラスポイントが減少する、まさに生き残り戦。
「やっぱり、簡単には相手も乗ってくれないわよね……」
「どういうつもりかな? 弁明があるなら聞こうか」
「彼の背中を誰より近くで見ているのですから、それくらいは成長して下さいますよね」
「ギャンブルってのは良いもんだなぁ。適当にサイコロを振ってみるもんだ」
「ダメ……それは悪い手……」
大人気学園黙示録、過酷な3学期の幕が開く!

公務員、中田忍の悪徳 (7)

公務員、中田忍の悪徳 7 (ガガガ文庫)

怒涛の暴露合戦から目が離せない。

表紙の通り、ヒロイン達にスポットを当てた話になっていて、今までの積み重ねが爆発した感じでとても良かった。それぞれ違う形で忍を想っていた。環が1番成長していて、彼女の魅力が出ていました。アリエルの馴染み具合も良くて、忍達と過ごした日々の映画を感じられて良い。由奈さんは社会人として、隠したかっただろうに可哀想な面もあったが、吹っ切れたなら良かったな。

 

忍が抱えていたことが明らかになり、欠けている心にヒロイン達がアタックしていくのが構図が良い。なかなか隙を見せない忍を切り崩していく様子は見ものでした。

 

アリエルの先が見えて、どう抗うのか。

どう締めるか楽しみです。

 

異世界エルフ・河合アリエルの秘密と悪徳

瀬戸内海に浮かぶ謎の孤島『耳島』から帰還した忍たちの関係には、小さくない変化が生じていた。
土壇場で何もできなかった御原環は、己の無力さに挫けかけながらも、アリエルの秘密すら利用して、忍への慕情を届かせんと奮闘する。
アリエルを見殺しにしてでも忍を救いたかった一ノ瀬由奈は、ついに己の心と向き合い、深い絶望にその身を沈める。
ぶつかり合う想いの中心で、何も知らないまま、知らされないままに立ち尽くす、我らが福祉生活課支援第一係長、中田忍。
そして不可侵の秘密を抱え、超越的に暗躍する異世界エルフ、河合アリエル。
平穏を護る欺瞞のヴェールが暴かれたとき、閉じられた優しい世界に、終演の舞台風が吹く。

異界の笛の音に秋鹿が踊る、急転直下の第7巻。
葛藤は、小さな瞬きに呑まれて消える。

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>2【電子特装版】 (GA文庫)

一輝とステラの不器用な恋愛関係も良いが、剣士としての距離もまた良い。秘密の関係として始まったが中々踏み出せない2人がいじらしくて可愛かったです。その反面、騎士としての在り方は綺麗に足並み揃うのはお似合いに見える。

 

事情を抱えた綾辻先輩の本心を探り、信じた一輝の強さも誇らしいね。生き方に筋が通っていて良い。

蔵人とのギリギリのバトルも高みを目指す者同士ならではで熱かったです。強さを求めるならば傷や痛みも糧にしていく姿は力をもらえますね。

 

「なによ、あのセンパイばっかりひいきして! 」
学内戦で順調に勝ち星を重ねていく一輝とステラ。
だがその一方で恋人としての関係はまったくと言っていいほど進んでいなかった。
おまけに美人の上級生・綾辻絢瀬が一輝に剣術の弟子入りをすることになり、ステラのやきもちが大爆発!
そんなある日、一輝は前大会ベスト8にして絢瀬にとって因縁の敵《剣士殺し》倉敷蔵人に絡まれ、やがて決闘することに!
生徒会役員との戦い、初めての恋人との距離感、他校エースとの場外決戦――

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2 (GA文庫)

本編のリューさんを見たうえで、彼女の掘り下げが描かれた今作を読むと感慨深いものがある。

ベルと深層に落ちて死闘を切り抜けて、恋に落ちたりしているのを知っているだけに、リューさんへ感情移入してしまう。クールキャラが雪解けしていくのは良いものだ。

 

また、アストレア様の偉大さと包容力は素晴らしい。悲惨な事件の後でも変わらず優しくいれるのは凄いなと。

 

リューさん自身も、後輩にも良い時間が過ごせていて、アストレア様の気遣いも効いていたのは見事でした。

 

それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片――。
「会いに行きます……アストレア様」
迷宮都市がヘスティアvsフレイヤの『戦争遊戯』の準備に沸く中、リューはひとり、都市を発った。
向かうは遥か東、剣製都市。
その地で待つ女神に会うため、力を求めるため、そして自らの時計を前に進めるため、五年分の決意を秘めて再会に臨むリューだったが――
「貴方のこと、絶対認めないんだから!!」
正義の女神を慕う『後輩』達と衝突してしまう。更にアストレアにも帰還を許されず、剣製都市への滞在を言い渡され……。
「リュー、貴方の答えを聞かせて?」
今一度、正義を試されるクロニクル・シリーズ第三弾!

落第騎士の英雄譚

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) (GA文庫)

完結するそうなので読み返しました。熱い。一輝と桐原の戦いは結末を知っていても見事だと思う。強いがただの俺tueeeではなく、ギリギリの戦いを描くのは素晴らしい。一輝の強さと脆さを見せたのはバランスよくできている。

孤独だった一輝がステラと出会い、惹かれ合う流れは王道だが、それが良い。

最初はテンプレみたいな軽い雰囲気だったが、次第に熱量が上がっていく構成は見事。

 

諦めずに夢に向かい努力する一輝を知る人は応援したくなるよなと。

 

魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い《魔導騎士》。
その学園に通う黒鉄一輝は魔法の才能がなく落ちこぼれた《落第騎士(ワーストワン)》だ。
だがある日、異国の皇女にして《A級騎士(ナンバーワン)》のステラから
『敗者は一生服従』という決闘を一方的に挑まれ――勝ってしまう!
一輝は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者だったのだ!
「なんでもいうことをきかせればいいじゃない! えっち! 」
悔しがりながらも一輝に惹かれ始めるステラ。
そして騎士の頂点を争う戦いの中、かつての《落第騎士》は
《無冠の剣王(アナザーワン)》としてすべての騎士からも注目され始める!