羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12


(内容)

バレンタインデーのイベント、水族館での雪の日を経て、自分たちが踏み出すべき一歩を定める八幡たち。そんな奉仕部に、ある大きな依頼が持ち込まれる。その依頼に対して、雪乃が決意と共に出した答えとは…。―たとえ、その選択を悔いるとしても―。時間の流れがいつか自分たちを大人にするのかもしれない、出会いと別れを繰り返して人は成長するのかもしれない。でも、いつだって目の前には「今」しかなくて―。それぞれの想いを胸に抱えながら、八幡、雪乃、結衣が選ぶ「答え」とは。新たなる青春群像小説、物語は最終章へ。


(感想)

まーた、いろはすからの依頼かーと思ったらどうやらいろはす個人の想いがこもっていて、雪乃が受理する。八幡と結衣は雪乃に言われたときに手伝う形になる。3人が互いに依存しあう関係ではないと証明するみたいに… なんか無理してる感が出てるが、良いのだろうか。雪乃は覚悟を決めたが、八幡と結衣は… 雪乃が自分で考えて歩き出したけど、どこか不安そうに見えるのは奉仕部3人が同じ方向を向いてないからだ。

ここからどうやって、物語を締めくくるのか興味深い。


それにしても、共依存とか本物とか高校生が考えなくてもいいように思うが、言葉に物語が縛られてるように見える。高尚な小説にしたいような感じが出てるのは残念。もう少し別の流れで持ってきたかったな。



ともあれ、あと2冊で終わるので続きを、心して読みたいと思います。

女神さま降臨!=非日常だと思った?1 〜神のお告げで美少女と学園ミッションに挑むことになった〜

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オーバーラップ文庫大賞銀賞受賞作品


表紙や帯裏にあったヒロインの紹介を見て、なんとなく買って読みました。そしたら当たりで、読み終えたら魅力的なヒロイン達との関係の変化をもっと見ていきたいと思いました。

主人公は変わらない日々に退屈しながらも生きていて、ふとしたきっかけで学園の美少女達と交流していくことになりながらも、自分を見失わず、ヒロインに接していて好感を持てる。そして、物語の仕掛けは読んでてある程度察しがつきますが、最後は良い感じに締められていて、良い。


ただ、応募作品だからかある程度ページ数をまとめなきゃいけないのか詰め込み過ぎかなと。もう少し、各ヒロインの掘り下げをしてほしいな。まぁ、続くのであればそこでやって貰えればいいかな。



是非続いてほしい。美少女好きなら今作を勧めます!

転生賢者は娘と暮らす。02

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この表紙良いよね。浴衣少女達^ ^


2巻もまったり、スローライフ。様々なペットが増えたり、ローザとの関係が直ったりして相変わらず読ませる面白さ。そして、ベアトリクスは馴染み過ぎ笑

読後感は1巻ほどがなく、程良く楽しめてあっさりかな。程良くが難しいんですけどね…

自分が、スローライフモノをあまり読んでないからか、もう少し物語に動きがほしいなと思いました。だけど、このままでいいのかも。ジャンルに慣れるまで時間かかりそうだが、今作は付き合っていきたい良さがあります。

ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ2

ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ2 グラファリア叙事詩 (ファンタジア文庫)


今勢いのある、いや、勢いが出そうなシリーズ第2巻。


今巻は終始優勢に進み、戦に勝ち、ジノは軍師としての実力が周囲に伝わって地位を築きあげた。ヘネシーは隠してたというか、使う機会がなかった力を解放して、戦果をあげた。互いに上手くいき、関係も周りに知られて、これからどうなるかな。


しかし、1.2巻のジノ達の快進撃が誰かの掌の上で転がされていたかもしれない… その誰かは昔ジノがお世話になってた人である可能性が高い。その疑わしいイーラとジノが再開したらどうなるか不穏な気もするがドキドキもします。


1.2巻はこれからの布石ということなので、3巻以降はどうなるのか楽しみです!

ジノも隠してる部分があるから、そこも注目ですね。

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ー弾丸魔法とゴースト・プログラムー

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― (ファンタジア文庫)


ファンタジア大賞受賞作


東と西の国の百年に及ぶ戦場で、東の少年兵・レインは追い詰められていた。そんな時、落ちて取っといた弾丸を込め、敵を打った、そしたら世界が…


設定、物語の世界観、キャラの造形、どれも練られていて、あっという間に読みました。

開始数ページでこの物語に引き込まれて、気がついたら文章にかじりつくようにして読んで、主人公のレインや謎の弾丸を作ったセラ、レインの仲間のアスリーなどの心情に惹かれました。 そして、何よりも、撃った相手を最初からいなかった世界へ再構成するという悪魔の弾丸が物語を盛り立てている。この設定を思いつき、物語を完成させた時点で作者の勝ちですよ。こんなの面白いに決まってる!


ハードな世界観でありながら、学園要素あり、恋愛要素も薄っすらあり、主人公、ヒロインの背景がしっかりと作られていて、ボーイミーツガールも。なんだこの名作は!

読むしかないでしょう!



大賞に相応しい、作品だと思います。



是非手にとって、読んで下さい!

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる13

(内容)

それは彼と四人の少女たちがたどるかもしれない可能性の物語―。千和と付き合うことにした鋭太に対し、真涼はヤンデレと化す…。ヒメと婚約した鋭太は、愛衣に訴えられる。戦いは法廷で!?桃から生まれた鋭太は、修羅場じるしの肉団子を持って銀と金の鬼のいる鬼ヶ島に向かう!?自演乙は部活動として、恋愛相談を生徒から募ることに―。ヒメの魔術により、過去に飛んだ自演乙のメンバーは中2病時代の鋭太と出会う。少年鋭太の籠絡に動く少女たちの中、高校生の鋭太は中学時代の千和の元へと走る―。裕時悠示×るろおが贈る、甘修羅らぶコメ第13弾!


(感想)

短編集。円盤とかドラマCDなど集めてなかったから読めて良かった。ただ、特に突き抜けた面白さはなかったので、残念な気もする。ただ、初期の懐かしい雰囲気に浸れました。

ドタバタして、ヒロイン達がバカやって、鋭太が叫ぶ。それだけで成立するんだ。


そして、本編があと4冊ぐらい出るみたいだから、楽しみに待ってます。

キノの旅ⅩⅤ the beautiful world

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

今巻は今までで1番の面白さだった。

読むのがあっという間に感じました。


「ケダモノの国」

・ケダモノは動物の印象が強いが、人間もケダモノになるしケモノになる。知性が働く人間の方がタチが悪い。

「マニアの国」

・表紙のキノが可愛かったです。

「過去のある国」

・過去は自分を縛るし救うから、無から作り上げると苦しむよね。オチが好き。

「フォトの日々」

・フォトがただ幸せになっていくだけで、嬉しい。これからもたまに出てほしい。

「ジャーナリストの国」

・お金のための嘘って台詞が真を突いて刺さりました。お金になるならば何を書いたり、報道してもいいのか、人としての考えを問われる。

「戦って死ぬということ・a.b」

人を縛ったつもりが自分にも当てはまると狂うのは許さない非常さがあった。