羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

キノの旅ⅩⅩ the beautiful world


もう20巻ですか、このシリーズはどこまで続くのか。気になりますね。

さて。良かった話は。


「夫婦の話」

・写真嫌いな旦那が写真を撮るのを了承した裏側や奥様が秘めていたものは、本来なら墓場まで持っていくものでしたね。ただ、2人ともいつかは…と思ってたと思うとなんか来ますね。


「ターニングポイント」

・良い悪いさておき、人生においてターニングポイントがあると思うが、ない人もいるのかな。全てが繋がって、自分がある。なんとも考えさせられる話でした。


「旅の話・a.b」

・世界って、あくまで自分の頭の中で完結してしまう。それが世界の一部だとしても。それでも世界を知っていると言っても良いんじゃないかな。良い余韻が残りました。

物理的に孤立している俺の高校生活3

物理的に孤立している俺の高校生活3 (ガガガ文庫)


ぼっち達は友達という概念を考えてしまう。そんなこんなで、文化祭編。

波久礼と高鷲がふとしたきっかけで、どちらが先に同性の友達を作るかと競争することに。ナンテコッタ。

ぼっちスキルが高すぎる2人に立ち塞がる、友達の作り方。それぞれチャンスがありそうな奴と行動するようになり、いざ踏み出そうとしたら… 今巻は軽い印象が強いなと思ってたら、最後に待っていた。声をかける勇気。ただ、そこで波久礼と高鷲が互いを理解し、背中を押すというのはなんかジーンと来た。この2人さっさと友達になれよ。


新キャラの大福と以前から登場してた一身田が懐が広い奴で良かった。


なんとか収まるところに収まりましたとさ。

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)


角川スニーカー文庫大賞金賞受賞作品。


様々な種族と会話し、弱小王国を再生するファンタジー作品。

とても面白かったです!軍記、戦記で様々な種族と協力し合いながら、戦を制す。相手に気を使いながら、勝つとか理想的なところがいつまで待つか分からないですが、目指すことは大切だ。

主人公・メルがヒロインのシャルネと互いに高め合いながら関係を築いていくのが甘々で、良いですね。

側近のキリンとギンもメルとシャルネに劣らず、キャラが立っていて、主役だけでなく脇役も好きになれそうです。


1巻はまだ始まったばかりで説明に半分くらい使ってたので、本格化する2巻が非常に楽しみです!



ファンタジー好きは読んで欲しいです!

青春ノイズと<あこがれ>キラーチューン ワケありJKと始める男装V系バンド

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1巻の青春とラブコメのバランスがちょうど良かったかな。2巻はヒロイン勢がラブコメしてて、主人公・大上が青春してて歯車が噛み合ってないように感じた。向いてる方向が違うと違和感が強いなと。

大上の青春具合が良いので、上手く噛み合えばなー。


ただ、終盤のタイトル回収と歌で気持ちをぶつけ合うのは盛り上がっていて、良かったです。そこはブレなかった。


良さと悪さが色々あるけど、終わりよければ全て良し!

人形剣士は断ち切れない2 一等審問官ガルノーの決断

人形剣士<ドールブレイブ>は絶ち切れない2 一等審問官ガルノーの決断【電子特典付き】 (MF文庫J)


個人的に1巻がめちゃくちゃ熱くて、カタルシスがあったからか2巻はなんか変に落ちついた空気になっていて、勿体ない。

プレイスがリネットの声が聞こえないというのとガルノーの正義の形が決まらないという心の揺らぎを書くのは確かに、1巻を得て、変わってきてるんだと感じさせる良い話ではあったんですが、いかんせん1巻の熱量を望んでしまうと…って感じですね。

ただ、新キャラのクロシェとアトリが良い子なんで、これからもどこかで出てきてほしいです。


やっぱり、リネットが動いてくれると読者としても嬉しいです。


続巻も期待します。

ブギーポップ・カウントダウンエンブリオの侵略

ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕 (電撃文庫)


今回はバトル多くて別作品かと思った。ただ、強さとは何か。その問いは様々な考えがあって、どれも良いと思います。

いつも以上にぼんやりとした展開であっさりめだったので物足りないのは否めないんですが、これからのための種まきだと思うと納得です。


正樹が不憫だったけど、そんな属性なんですかね。織機が幸せそうなのは嬉しいです。

転生賢者は娘と暮らす。03

転生賢者は娘と暮らす。03 (富士見ファンタジア文庫)


のんびりスローライフ第3巻。


そろそろ終わりかなと思ってたら帯にコミカライズが進行中って書いてあって、続くのかと思いきや完結してしまった。でも、正直巻数重ねるごとにどんどん薄味になってしまったので潮時だったんですかね。ネタ切れみたいな感じで苦しそうなふうに思ってしまいました。

ただ、先生的にも実験作みたいな感じだったので、軽く読める程度で良かったのかも。


次回作はどんな話なのか想像して、楽しみにしてますかね。