- 作者: 長谷川也
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 文庫
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第37回横溝正史ミステリー大賞奨励賞受賞作。まぁ、初めて賞の存在について知ったんですが。ミステリーが読みたくなって(氷菓のアニメの影響で)買いました。
読んだら文章に釘付けになりましたね。会話や心情を巧みに操っていてグイグイ読まされました。主人公が自分は愚かだと自覚していても、自分はこうするしかないんだっていう意思は一見狂気に思えるが、読み進めていくと純粋な狂気で美しいなと思いました。
また、ヒロイン?相方の女性も魅力的なキャラになっていて、主人公とヒロインの騙し合いは一読の価値ありです。終わりは唐突でしたが、綺麗な終わりなんていらない、この物語は終わらないって感じで良かったです。純粋に二次元のキャラクターを愛し続ける主人公の叫びをどうか多くの方に届いてほしいと思いました。