羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 文化祭のあるクラス制作の自主映画が未完成に終わっていて、どんな結末になるのか考える古典部メンバー達ーーー


 今巻の話はアニメで見ていて、奉太郎が女帝に囁かれて少し自惚れ、間違えたのは痛々しく映りました。

原作では文を追っていて、これで奉太郎は気づけないよって思いました。

奉太郎が考えた番人の死角が終わったあとに

古典部の仲間達に指摘され狼狽えて、女帝の意図に気づいた奉太郎は正に愚者のエンドロールでした。

正直、話の流れでそうしたのは分かりますが、古典部メンバー達は何かしたのか?って、考えて頑張った奉太郎をあざ笑う様で嫌な気持ちになりました。そこがキモかもしれませんが。

女帝は奉太郎の姉に教えてもらったからとはいえ、後のフォローをしないのはどうかなーと。


 今巻は明るい話ではないのですが、面白かったのは確かです。青春は失敗も含むんだと思いました。次はクドリャフカの順番です。