羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 (角川スニーカー文庫)


  26歳のサラリーマン吉田は5年片想いした相手、上司の後藤さんに告白するも見事に振られる。友人の橋本に愚痴を聞いてもらい、やけ酒に走る吉田。その帰り道に、路上で蹲る女子高生、沙優と出会うーーー


 まずは面白かったと。読み始めたら止まらずに最後まで読んだ。

吉田が沙優に生活を与え、沙優は沙優という存在を吉田の生活に埋め込むという、なんて最高なシチュなんだ。

今まで匿ってもらっていた男たちとは違い、吉田は明確にSEXを断り続け、むしろ沙優が断わられて寂しくなるパワーバランス。実に素晴らしい。(てか、女子高生っていうブランドに溺れる大人が、そんなわんさかいるのかなぁ)


 吉田が沙優と同居して生活リズムが変わり、周りに勘ぐられるのを承知で沙優を受け入れるのはまさに漢。沙優を更生しつつ、仕事も打ち込むなんて主人公すぎる。


最後は王道な展開でしたが、ここから、どう話を広めていくか楽しみ。

それにしても、吉田と沙優の物語なんだろうけど、その間に割って入ろうとしてくる、後藤さんと部下の三島をどう扱うか不安だが、期待したい。

また、同僚の橋本や遠藤などとの、男同士のやりとりもなんか癖になるから好きです。

物語もキャラも男が喜ぶ作品だなと思いました。

次巻も期待したい。


あと、サラリーマンと女子高生の絡みが気に入った人には29とJKをおすすめです。