青春ブタ野郎シリーズ 第3巻。
前巻の終わりで牧之原翔子の顔をした女子中学生が現れたと思いきや、咲太の友人の理央に思春期症候群が忍び寄る。
2人になった理央の片割れを自宅にかくまうことにしたら、麻衣さんも泊まると言い出してーーー
1.2巻と比べて、凄い展開が巻き起こるわけではないが、咲太が友達の理央と真摯に向き合って、迎えた結末は美しかった。
友達って、困ったときも一緒にいてくれるから友達なんだよね。
咲太、国見、理央の3人の心地よい関係だけど、苦しい時もある。そんな時は一緒にいてくれる。痛いけど、嬉しい。そんな3人の普通の友達同士で、特別な関係を羨ましいなと思った。
国見と上里には是非とも破局してもらいたいが、上里にも良いところがあるって思わされて、ずるい。何だかんだ、理央の悩みを察せられた要因に上里を持ってくる、巧みな構成でした。
1巻から7巻まで読んでるが、国見と上里の掘り下げは行われてないから、2部では取り上げてもらいたいところだ。
あと、この巻まで読んだら、毎巻爆弾を最後に投げて終わる鴨志田先生にも慣れてくると思います。