羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

君の膵臓を食べたい


単行本で読んでましたが、アニメ映画の予習として文庫版も読みました。


(内容)

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

(感想)

1度読んだ時は大泣きで、2度目はじんわりと胸に沁みわたりました。


色々考えさせられる作品で好きなんですよ。

なぜか、それは分かりません。なんで好きなのか、言葉に出来ないものか詰まっています。

桜良と僕が過ごす日常が愛おしいです。毎日過ごす日常が平等で同じ価値があるんだなぁ〜と。言葉選びや、空気感にゆっくり浸かっていたいと思います。


何度読んでも、物語の結末は苦しくて息が詰まりそうで、感情の行き場を無くしそうなのが辛いです。ただ、この結末しか、あり得ないんだろう。




今作は小説、漫画、実写映画、アニメ映画と様々なメディア展開されているので、入りやすいところから、入ってみてはいかがでしょうか。