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真実の10メートル手前


王とサーカスより先にこちらが文庫化されましたが、買ってから後回しにしていました。作者の米澤さんはどちらから読んでも問題は無いとツイッターでいっていましたが、やはり、王とサーカスからこちらを読んだ方が良いかと、個人的に思いました。


(内容)

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの大刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める。大刀洗はなにを考えているのか? 滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執――己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、大刀洗万智の活動記録


(感想)

太刀洗万智がフリー記者として、活動していく日誌みたいな感じに進む短編構成でした。読みやすいですが、どの話も読み終えた後の余韻が苦いものばかりで、記者の物語としては現実的に描かれています。

それゆえ、解決するというよりかは、第三者が見たい事実ではなく、当人が目の当たりにした真実を追求していく。記者として、太刀洗万智は鏡だなと感じます。記者がみんながみんな太刀洗みたいに立派な志しを持っていればなと思うばかりです。


さよなら妖精、王とサーカス、真実の10メートル手前、繋がりを感じる作品ですので、真実を解き明かすと言うことを考えたい人達にオススメします。