羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

1/2ーデュアルー 死にすら値しない紅

1/2―デュアル― 死にすら値しない紅 (角川スニーカー文庫)


第23回(秋)スニーカー大賞優秀賞作品


殺された人間が生き返る。そんな現象が発生する世界観。人としての一部を失い、代わりに能力を得て生き返る"偽生者" そして、偽生者を狩る"GLIL"に所属するのが主人公側で、表紙を飾る、竹内限夏と須崎伴。


生と死が絡む濃密な物語で、読んでて引き込まれます。限夏と伴がそれぞれ辛い過去を持ちながら、生きていて、幸せになれることを祈うばかりです。それと、話が"GLIL"側視点が多いからどうしても肩入れしてしまうが、"偽生者"視点の話も掘り下げてほしいなと感じました。


そして、エロと廃墟な感じが堪らない、全体的にキャラが動いていて、それぞれの思惑が交錯するのが魅力だし、もっともっと面白くなっていくポテンシャルを秘めているなと思います。



物語に活力が溢れていたので、続いてほしいです。