羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない


河野裕先生の作品だからと読みましたが、予想以上に面白い。いや、深い。

作家・甘坂と編集者・佐々波という2人が物語を作るように幽霊に纏わる謎を解いていくという、実際に読んでみないと伝わりにくいし、一見解らないと思いますが河野先生の手にかかればスイスイと頭を侵略されること間違いなしです!

そして、一冊に収まっている話が完全に繋がって、導かれる最後は爽快でした。




個人的に幸せな物語は好きだから、ハッピーエンドを目指すのを諦めない甘坂のような作家が現実にいるといいなと思いました。