2019-03-31 ノッキンオン・ロックドドア キャラ・ライト文芸 徳間文庫 ミステリー 青崎先生は器用な作家でありながら、どの作品でも色濃く個性を表してくれるので好きです。今作は探偵と助手ではなく、探偵と探偵を組み合わせる新たな試み、しかも男と男。男同士特有の空気感や信頼感があり、ミステリー小説というだけでなく、キャラ小説としても楽しめます。短編集で、どうしてもサクサク話を進めなければならないので、個性ある2人を主軸に据えて回すのは巧いなと思いました。話的には、どの話も楽しめましたが、「十円玉が少なすぎる」が飛び抜けて好きでした。続きも読みたいです。