羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

その日、朱音は空を飛んだ

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎単行本)


朱音が空を飛ぶ。


そこに至るまでの流れと空を飛んだ後の錯綜劇が男女6人の視点から描かれて。最後は朱音本人の視点から空を飛んだところまでを。


読んでて重くのしかかってきて、各人物の描写が鬱屈したものでした。高校生の黒いものを深く深く掘り下げていて、現実のような架空のような、感じでした。



自殺は唐突に起こす可能性は低いし、そこに至るまでのプロセスがある。自殺は様々な要因が絡み合うから止めるのは難しいよなと。


読み終えた後の解放感はありましたので、ゆっくり読むのを勧めます。