羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

いまさら翼と言われても

いまさら翼といわれても (角川文庫)


待望の文庫化。もう少し発表が遅かったら単行本を買ってました。

今作を読むために氷菓から読み返しました。だから思った、古典部面々が未来へ歩き出す短編集だと。ただ、里志の掘り下げが少なかったな残念。「箱の中の欠落」

里志と対象的に、古典部面々の中でも伊原摩耶花が大きく掘り下げられていて、めっちゃ好きになりました。「鏡には映らない」では、折木への誤解が解け、素直に謝る。「わたしたちの伝説の一冊」では漫研を辞めるまでの心模様。1番一皮向けた感があるのは摩耶花です。


そして、奉太郎のモットーが分かる。「長い休日」えるの心の叫びの「いまさら翼と言われても」これ読んだら、もうそれはダメだ。早く付き合えと思ってしまう。奉太郎とえるの関係の変化が気になります!


これ読むと、奉太郎、える、摩耶花、里志が好きになり、愛おしくなります。



彼ら彼女らの卒業まで読みたいです。