羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

誰も死なないミステリーを君に

誰も死なないミステリーを君に (ハヤカワ文庫JA)


1年前に1回読んで、2巻が出るとのことで、読み返しました。


なぜか頭から離れない魅力がある今作。

寿命以外の死が見える少女・志緒がある少年・佐藤と協力し合い、死を防ぐというもの。

アガサ・クリスティーの超有名作「そして誰もいなくなった」をもじって、「そして誰もいなくならなかった」を目指すミステリー。ミステリーって人が死んでからが始まりな部類もあるんですが、それ以前に誰も死なないのがベストだよねって。ミステリーとしてはつまらないように思うかもしれないが、やはり誰も死なない、優しい世界を目指すのは尊いと思いました。


志緒と佐藤の軽快な会話や空気感が良いし、物語が全体的に練られていて、面白いくらいスムーズに進む展開も良い。


全体的に満足感の高い作品になってると思います。

気になる方は是非とも読んでもらいたいです!