羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは

珈琲店タレーランの事件簿 3 ~心を乱すブレンドは (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

今回は、コーヒーバリスタコンテスト。

名誉ある大会に美星が参加することになり、アオヤマも付き添いで行く。

ただ、表では分からなかった大会の裏側がドロドロした事情が混ざっており、すんなりといかない。

純粋なコンテストとは離れていき、妨害行為が多発し、美星は事件解決に動き出す。


1巻みたいに人間の欲望が渦巻いていて、様々な障害を乗り越えて、たどり着いた真相はなんとも言えない悲しさがあり、苦い結末。それでも、生きていくしかない。


この作品の苦味は良いし、謎も練られていて、面白かったです。