羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

手紙で伝えることに意味がある ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上

KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻


アニメ観て、満足しきっていて、手を出してなかったが、外伝の映画を観たらもう我慢ができなくて、読みました。


アニメとは違い、最初から仕事が出来るヴァイオレットに違和感。物語は短編でサクサク次へ次へとなるが、一つ一つの話に重みがあり、感情が揺さぶられます。特に好きだったのは、 アンちゃんと小説家の話ですかね。


そして、ベネディクトは出なかった… 


物語の原点となるギルベルトとの出会いと別れで、胸が痛くなります。

ヴァイオレットにとってはギルベルトが全てであり、主人。

ギルベルトはヴァイオレットを軍人として育ててしまったという葛藤が。

2人の間で繋がっているようで繋がっていないところが浮き彫りになって、離れ離れになるのは辛い。

ギルベルトが最後に投げかけた愛という言葉の意味をヴァイオレットは知ることが出来るのか、気になって仕方ない。