幼馴染の妹が同じ高校に入ってきて、始まる甘々ラブコメ。
嫌われもの主人公・冬月にちょっかいをかけまくる、幼馴染の妹・灯火。家に押しかけてきたり、弁当作って一緒に食べたり、カラオケに行ったり、これはただ近い関係のラブコメかと思わせておいて、ドカーンと真実を放り込まれる。
それまでの流れをぶった斬り、仮初の日常を送っていたことを知る。
展開は一転して、苦い、苦しい、切ない方向に。
そこからは作者の作風が全開で、さらけ出される心のぶつかり合いには目を離せません。
人の願いなんて、なんの犠牲もなく叶うわけないし、思い通りにはならない。振り回される冬月達の青春はなんて悲しいんだ。
作者の持ち味がいかんなく発揮されていたと思います。
単巻でもまとまっていましたが、続くのかな? 分かりませんが、これは心して読む必要があります。