羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

うまく回る嘘 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

虚構推理短編集 岩永琴子の出現 (講談社タイガ)


短編集。

長編じゃないから、ポンポン進んでいき読む手が止まらない。

どの話も軽い感じに読み進めていき、かつ読み応えがありました。


様々な真実が全て表に出てくるわけがないが、それで納得をいかないときは嘘が必要かな。


幸せにならない真実を明かすくらいなら納得のいく虚構の方がうまく回るというのも複雑な気持ちになるかもしれないが、そちらの方が良いのではと思わされる巧みな構成でした。


このシリーズがどこに向かっていくのか、虚構は良いものなのか、知りたいです。


個人的にうなぎ屋の幸運日が好きです。