羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

リーガルーキーズ!

リーガルーキーズ! (新潮文庫 お 114-1)

帯に書いてある推薦通りの内容で非常に満足です!

法律家の一歩手前、司法修習生を掘り下げる物語。

これから法律家になるにあたり未熟な部分があるが、だからこそ試練を乗り越えて成長していく彼らの姿に希望があって良かったです。

また、指導者側も影響を受けて、心境に表れるのも良いなと思いました。

前を向くまでの揺れ動く心理を追っていると、色々考えさせられるものがありました。法律家としてのあり方、少年犯罪、更生、加害者への寄り添い方、などなど詰められていて、勉強にもなりました。

各話読み終えると、爽やかな気持ちになり、力を貰えるような作品でした。

 

 

走り出せ、法律家の卵たち(リーガル・ルーキーズ)!
  法律のプロである弁護士や検事や裁判官……になる一歩手前の「法律家の卵」、それが司法修習生。初々しい新人たちがそれぞれの熱い想いを胸に過ごす、一年間の研修の日々。理想と現実の狭間で葛藤し、恋と青春の苦悩を乗り越え、さまざまな謎を解き明かしながら成長してゆく。さあ明日から法律家デビュー! フレッシュな司法修習生の同期たちを応援したくなる、元弁護士の著者による、爽やかなリーガル青春ミステリ。※『朝焼けにファンファーレ』を改題・文庫化。

余命1日の僕が、君に紡ぐ物語

余命1日の僕が、君に紡ぐ物語 (新潮文庫nex き 51-1)

僕は僕の書いた小説を知らないの改題作品。初めて読んだ時もグッときましたが、今回もまた胸が熱くなります。記憶が薄れていたから、再び今作の良さを初体験出来たようでした。主人公のアキラのようでした。

 

記憶が一日しかもたない小説家が病、現実に打ちひしがれながらも、小説を書くのを辞めずに書き続けたから起きた奇跡は確かに心に響くものがありました。一日しか生きられないからこそ、今日を大事に生きる姿勢は良いですね。

アキラの周りの人達も良い人ばかりで、優しい世界だなと。

ハードボイルドも良いけど、感動も良いよね。

 

タイトルか変わった背景は分からないが、パッケージが変わって再び発売されたのは喜ばしい限り。これを機に多くの人に読んで欲しい作品です。

全てを失っても、明日(きみ)に最高の小説を残したい――これは、一人の小説家による奇跡の物語。
おれの記憶は一日しかもたない――。ある朝、小説家の岸本アキラは、自分の書いた文章から衝撃的な事実を知る。事故で前向性健忘を患ったため、昨日の出来事をすべて忘却してしまうのだ。記憶の死は、小説家の死に等しい。絶望の中、彼は一人の女性・翼(つばさ)と出会い、希望を求め、再び小説を書き始めるが……。これは、けして明日(きみ)を諦めない物語。『僕は僕の書いた小説を知らない』改題。

『どうか、彼女が死にますように』の喜友名トトが放つ、青春感動作が新装版で登場!

ハイキュー!! 11

ハイキュー!! 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

日向が強豪校の選手達と揉まれることで、新たな技を得ようとしていく姿を見ると、ハッと目が覚める感じがありますね。

日向だけでなく、烏野勢の新たな武器への挑戦が進んでいて、素晴らしい。

 

月島兄弟の関係が穏やかになっているのには安心しました。

 

東京遠征中盤、練習の成果が少しずつ表れ始める烏野!! だが影山との新しい速攻が上手くいかず、苛立つ日向…。空中で戦える力を求める日向は、強豪のエース・木兎達の居残り練習に加わり、特訓に励むが!?

サエズリ図書館のワルツさん1

サエズリ図書館のワルツさん1 (創元推理文庫)

素晴らしい作品でした!

今、自分が読書する意欲が落ちているタイミングで巡り会えたのはラッキーでした。

単行本が気になっていたので、良いタイミングで文庫化してくれました。紙の書籍が貴重な世界にある図書館の物語。

現代はまだかもしれないが、徐々に近づいているであろう未来を経験出来て、良い読書でした。

電子書籍の普及、情勢の変化、人類の発展で良いことかもしれないが紙の読書が好きなんだよなぁ。

この作品の時代では、書籍への扱いが未知との遭遇だったり、値段が高いものになっていて、本について考えたくなるメッセージが詰まっていました。

悩める登場人物達が本の良さを知り、前向きになっていくのが良いです。穴から抜け出していく感じがあります。

 

読書はしなくても、生きていけるが、辛い時の読書は人生を支えてくれる。絶望している時こそ、本に触れたくなるのは分かる〜と頷くばかりでした。

広く知られて欲しい作品でした。

続きも楽しみです。

ワルツさんの存在は大きくて、この設定でワルツさんがいるのが完璧なんだよなぁ。

 

世界情勢の変化と電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財となった近未来。そんな時代に、本を利用者に無料で貸し出す私設図書館があった。“特別保護司書官”のワルツさんが代表を務める、さえずり町のサエズリ図書館。今日もまた、本に特別な想いを抱く人々が、サエズリ図書館を訪れる―― 。本と無縁の生活を送っていた会社員、娘との距離を感じる図書館常連の小学校教師、本を愛していた祖父との思い出に縛られる青年など、彼らがワルツさんと交流し、本を手にした時に訪れる奇跡とは。書籍初収録短編を含む、傑作連作短編集。

ハイキュー!! 10

ハイキュー!! 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

日向の現状維持ではなく、常に進化していこうとする意思は烏野に広がっていて、上を目指すならば変化を恐れてはいけない。

その中で、部活に対して一歩後ろに引いたスタンスだった月島にスポットがあたる。

部活やってるなら、考えてしまう、頑張る意味。それに囚われていた月島を目覚めさせた、山口と木兎はかっこいい。

プライドとハマる瞬間。どちらも響くなぁ。

月島も兄に期待を寄せていたからこそ、裏切られたように感じてしまった。

しがらみから解放された、月島の姿はやはり良いものだ。

 

もう変人速攻の時に目を瞑らないと宣言した日向。だが影山はそれを一蹴し、進化を求める日向との間に亀裂が生じてしまう。東京遠征で強豪の強さを目の当たりにした烏野は、更なる進化を遂げられるのか…!?

君は放課後インソムニア (3)

君は放課後インソムニア(3) (ビッグコミックス)

天文部として動き始めて、ガンタとイサキの距離もグッと近づいていき。様々な準備、協力などをしていき、屋上での花火大会鑑賞や夜空の観測会に繋がっていて、青春が詰まっている。

ガンタを見守る顧問の倉敷先生の道を示すような声掛けは印象的でした。欠点がいつかは違う見方を出来るようになれば良いよな。

 

関わる人が増えたが、やはりガンタとイサキの眠れない夜の繋がりが尊い

イサキの眠れない理由が明かされ、ガンタがしっかり受け止めてみせたのはカッコよかったです。

ニヤニヤが止まらないです。

2人の秘密がまた増えた。

 

臨海学校で奇跡のような夜を過ごした中見とイサキは、
天文部のために力を合わせて活動を開始する。
学校のクラスで浮いた存在で、不眠に悩み
自分だけが不幸だと思っていた中見は、
イサキとの時間を過ごす中で少しずつ変わってゆく。
そして真夜中の学校の屋上、花火大会の夜に――

2023年6月購入予定&注目作品

読みたい作品が多くて嬉しい!

ミステリ作品では井上悠宇先生の不実在探偵の推理、玩具堂先生のまるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノートは外せない。

ラノベではタブだめ作者の新作、彼とカノジョの事業戦略 〜“友達”の売り方、教えます。〜も楽しみです。

 

・注目作品

その謎を解いてはいけない

仮面幻双曲

彼とカノジョの事業戦略 〜“友達”の売り方、教えます。〜

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5

神さまがまちガえる(3)

不実在探偵の推理

世界の終わりのためのミステリ

この夏の星を見る

まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート

 

 

 

 

 

 






 

6月1日

実業之日本社

その謎を解いてはいけない

6月2日

ジャンプコミックス

あかね噺 6

6月6日

小学館文庫

仮面幻双曲

6月12日

東京創元社

紙魚の手帖Vol.11

6月15日

GA文庫

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オラリオ・ストーリーズ

講談社文庫

本格王2023

6月16日

少年サンデーコミックス

ラストカルテ -法獣医学者 当麻健匠の記憶ー(5)

6月19日

創元推理文庫

影踏亭の怪談

6月20日

ガガガ文庫

彼とカノジョの事業戦略 〜“友達”の売り方、教えます。〜

6月23日

・MF文庫

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5

シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する(1)

誰にも懐かないソロギャルが毎日お泊まりしたがってくる(1)

6月27日

電撃コミックスnext

神さまがまちガえる(3)

6月28日

講談社

不実在探偵の推理

星海社fictions

世界の終わりのためのミステリ

6月30日

・KADODAWA

この夏の星を見る

東京創元社

まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート