羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

廃遊園地の殺人

廃遊園地の殺人

 

斜線堂有紀先生は作品を生み出す速さもさることながら、特殊な設定を用いて面白い作品を出すのが凄い。

今回はタイトルからして不気味で、何がやってくれるんじゃないかと予感しましたが、やはりタイトルに込められている通りでした。

 

プレオープンの遊園地で起きた銃乱射事件という衝撃的な事件から幕が上がる。

そして廃園となった遊園地で集めれた者達が宝探しに集まっていき、徐々に死が忍び寄ってくる事態に惹きつけられる。

明らかに各々が目的を隠していると思う怪しさ。

 

過去の事件の背景を間に挟みつつ、宝探しの最中に起きる不審な死と向き合っていくミステリーになっていて、どの人物が過去の銃乱射事件に関わっているのか考えたりして読むと展開を追っていくのに夢中になってました。

 

真相解明で明かされていく死の裏側や犯人の目的に驚き、遊園地で事件が起きた背景に潜んでいた現実を目の当たりにするのはなんとも言えない感情に包まれました。

 

また、主人公・眞上の掴みきれないキャラクター性が魅力でした。

彼の個性も、この作品に活きているように見えました。

 

物語が静かに幕が上がり、ひっそりと閉じられていくのが非常に好みでした。

ある種、感傷に浸れて良かったです。

 

プレオープン中に起きた銃乱射事件のため閉園に追い込まれたテーマパーク・イリュジオンランド。
廃墟コレクターの資産家・十嶋庵(としまいおり)はかつての夢の国を二十年ぶりに解き放つ。
狭き門をくぐり抜け、廃遊園地へと招かれた廃墟マニアのコンビニ店員・眞上永太郎(まがみえいたろう)を待っていたのは、『このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る』という十嶋からの伝言だった。
それぞれに因縁を抱えた招待客たちは宝探しをはじめるが、翌朝串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかる。
止まらない殺人、見つからない犯人、最後に真実を見つけ出すのは……

2021年最注目の俊英による廃墟×本格ミステリ!

僕が答える君の謎解き 2 その肩を抱く覚悟

 

僕が答える君の謎解き 2 その肩を抱く覚悟 (星海社FICTIONS)

 

素晴らしい!

1巻同様、青春とミステリーが組み合わさっていて満腹です!

特にミステリーとしてガチガチのロジカルが展開されていて、解決パートで真相が明かされると、あぁ!と気付かされるのが気持ちいい。

最初のカンニング事件の濡れ衣を晴らす過程や次の中編でのクラス全体の嘘を晴らしていく推理にはのみ込まれました。

カンニング事件では1巻で透矢と凛音に絡んでいた紅々峰が真面目に勉強していたのに、ハメられてしまいパニックになりそうな時に透矢が助けれくれたら意識しちゃうよなあ。

 

事件の背景に暗躍していた彼女は今巻で大事な人物で、透矢と凛音の敵となる。

 

臨海学校でクラス全体の嘘を利用した敵の策は痛烈で、透矢と凛音は譲れない気持ちがぶつかり合ってしまうが、紅々峰が発破をかけたのは印象的でした。紅々峰が自分よりも他者を優先する優しさはかなりグッときました。

吹っ切れた透矢の推理に助けられた凛音はそりゃ意識していくよ。

 

クラス36人の嘘が明かされていく時はあそこも、そこも伏線だったのかと唸るばかり。

というか人数多いのによくまとめたなと。

  

素晴らしい青春ミステリーです。

サブタイトルがよく表していて、透矢の覚悟は熱かった。

 

ブコメとしてもミステリーとして上質で、多くの人に読んで欲しいです。

 

明神さんの推理が間違ってるかもって、少しも思ってないでしょ?

生徒相談室の引きこもり少女・明神凛音は真実しか解らない。
どんな事件の犯人でも神様の啓示を受けたかのように解ってしまう彼女は、無意識下で推理を行うため、真実に至る論理が解らないのだった。
臨海学校に参加する凛音の世話を焼く伊呂波透矢だったが、ふたりは深夜に密会していた疑惑をかけられてしまう。
立ちはだかるのは35人の嘘つきたち。
誰も信じてくれない凛音の推理を、透矢は証明することができるのか。

本格ラブコメ×本格ミステリ、恋も論理も大激突の第2弾!

現実でラブコメできないとだれが決めた?4

現実でラブコメできないとだれが決めた? 4 (ガガガ文庫)

 

耕平の策略が綺麗にハマったと見せて、最後にひっくり返された現実の無常さ。

前巻で裏で糸を引いていた清里さんの過去が明らかに。

まさか1冊丸々使うとは思ってなかったが、現実は突き抜けて優秀な人に厳しいというのがよく伝わってきた。

耕平みたいに周りのクラスメイトを引っ張って、皆で笑えるように動いていた清里の過去。

それは普通ではない、清里だからこそ行えてきたもの。

だから周りの普通のクラスメイトがその異常さに気づいてしまったらあっけなく崩れていく。

 

小説、ラブコメのような話を現実で行おうとするのは非常に厳しい。

 

清里は耕平と同じ道を前に経験していたのか。

 

だから清里は耕平の動きを潰すように、動いていたのか。納得した。

 

ただ、清里がしていることは、過去に清里がされた嫌な現実と同じことだと思うが自覚しているのだろうか。

 

ブコメを現実でする。上手くいっていた耕平の足を止めるような出来事が明かされ、これから耕平はどうする。

絶望に満ちた展開だが、耕平はどう動くのか次巻に期待。

 

 

そして、上野原がどう耕平に寄り添うのか。

最後に登場した彼女は何をするのか。

 

早く次巻が読みたーい。

 

コミカライズも楽しみにしてます。

 

これは、彼女が彼女になる前の話--。

激動の生徒会選挙は、だれも予想しない結末で幕を閉じた。
「こんなはずじゃなかった」耕平は混乱し、後悔し、それでもみなの想いが、成し遂げたい理想があるから、次の策を必死に考える。だが彼の前に、“メインヒロイン“が姿をあらわす。
「こんな現実でも――認めるしか、ないんだよ」彼女の口から語られるのは、かつてあった、そしてこれから起こるであろう“現実“の話。――清里芽衣という一人の少女の、過去と現在の話。
『実現するラブコメ』は、現実の大きな壁に阻まれる。

スパイ教室06 《百鬼》のジビア

スパイ教室06 《百鬼》のジビア (ファンタジア文庫)

 

前巻の終わりに衝撃を受けた鳳チームの悲報。

いったいどうなっていくんだと思ってましたが、灯が鳳の仇を打つ為に騙し騙されのスパイ対決に挑む。

最初から読者を揺さぶりにきていて、最後まで油断出来ない。

スリードや伏線が巧みで回収される終盤は圧巻です。

また、灯各人物の鳳との思い出が間に挟まっていたので灯の戦いがより熱が入っているように感じられて、読んでるこちらも胸が熱くなりました。

 

最初登場した時は嫌な印象だった鳳チームだが、灯との日々を回想で読むと泣きそうになるくらい好きになってしまった。

くそー、涙腺に響く…

 

狙う相手が見つかったと思ったら、最後に訪れたアレはきっとなんとかなると信じている。

遂に現れたなと思ったが、どう落とし所を見つけるのか気になる。

 

クラウスが感情的になるのは熱かった。

クラウドが打つ新たな仲間の存在もどんな人物なのか興味がある。

 

死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―は、尊敬する同胞たちの死の手がかりを求め、同盟関係である工業国・フェンド連邦に潜入する。
しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関―ベリアス―のボスが立ちはだかる。
『我々に一方的に奉仕する――呑める条件は、それだけです』
”スパイの世界には、協力はあれど友好はない”皇太子暗殺未遂犯を捕えるため、ティアを人質に『灯』は利用されてしまう。
陰謀と混沌渦巻く中、誰よりも優しい少女は立ち上がる。
『覚悟は決まった――奪われた復讐をするために』
少女たちは止まらない。同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結 1 (ガガガ文庫)

 

由比ヶ浜結衣という八幡、雪乃を支えながら、自分の気持ちに対して苦しんでいた悲しい面がありましたが、報われるのかと思うと嬉しくなります。

原作終盤での結衣の心情は本編でも切ないくらい語られていたが、この結ではどれくらい掘り下げていくのか戦々恐々としてます。

 

結衣ルートということだが、思っていた以上に八幡が出るのね…苦笑 それはそれで良いのだが。

原作とは違う展開になってきそうで、これは時系列を巻き戻して、再構築していくのかな?

 

折本がガッツリ関わってきて、こんな面もあったのかと驚いた。

結衣より出張ってきている感もあった。

陽乃は相変わらずだったが、本編にないエピソードが加わっていた。

 

折本と陽乃が八幡の心の隙を突くような台詞があり、グサッとくる。

本編とは違う考えが八幡の中に生まれていきそうで、続きが楽しみです。

 

「俺ガイル」もう一つの物語

冷たい木枯らしの吹くクリスマス。
ささやかながらも暖かなパーティーの後、結衣は自身の心にもある”想い”が灯っていることに気付く。
届かない祈りも、叶わない願いもきっとある。でも、欲しいものがある。
本当は、嘘でもいい。
たとえ、まちがっていても、正しくなくても、その手を握っていたいーー。
数多の人が欲しいものを願う夜。願いの数だけ、想いの数だけ語られない物語がある--。
だから、これは、由比ヶ浜結衣の物語。

開化鉄道探偵 文庫

開化鉄道探偵 (創元推理文庫)

 

発売時から表紙やあらすじで気になってはいたが、手が出せてなかった。

もう勢いで読もうと思いきって買いましたが、満足出来る作品でした。

探偵に弱い人からすると、今作の探偵ポジの草壁が魅力に見えるでしょう。

飄々と事件を探っていく振る舞いが良い。

 

手が出せなかった原因である、鉄道ミステリーという読み慣れていないジャンル。

鉄道に詳しくなくても楽しめるか心配でしたが、問題なく楽しめました。

 

時代背景を感じる価値観や犯行動機で、その当時の人からすると自然な考えだったんだなと、ミステリー以外の部分でも惹きつけられました。

 

なぜ、事件が起きるのか。

一体、誰が犯人なのか。

ミステリーとしても事件の展開、調査、解決が綺麗に繋がっていて、良かったなと思います。

最初から最後まで飽きさせることなく、物語が進んでいくのは素晴らしい。

 

続きも読みます。

 

明治12年晩夏。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。「京都―大津間で鉄道を建設中だが、その逢坂山トンネルの工事現場で不審な事件が続発している。それを調査する探偵として雇いたい」という井上の依頼を伝え、面談の約束を取りつけるためだった。井上の熱意にほだされ、草壁は引き受けることに。逢坂山へ向かった小野寺たちだったが、現場に到着早々、鉄道関係者が転落死を遂げ……。「このミステリーがすごい! 」トップ10にランクインした、鉄道ミステリの傑作! (単行本『開化鐵道探偵』改題・文庫化)

誰も死なないミステリーを君に 眠り姫と五人の容疑者

誰も死なないミステリーを君に 眠り姫と五人の容疑者 (ハヤカワ文庫 JA イ 13-3)

 

ナンバリングがないので、なんだろうと思ったらが、前日譚だからか。

死線が見える志緒が苦しんでいた時に佐藤と出会い、志緒の重みを取り除こうとする佐藤の考えは志緒にとって大きかっただろう。また、佐藤にとっても志緒の能力に救いを感じているようで、お互いにとって良い出会いだったんだろう。

誰も死なないミステリーを目指すきっかけとなる、始まりの物語が今回描かれていました。

 

仲が良いグループで起きた悲劇の裏側を暴いていくということで、絡み合った謎を解いていく佐藤の手口が光りました。ゴリラ先輩との会話は健在でご心配なく。

 

また、志緒が佐藤を信じきってないのも、新鮮で良かった。

 

事件の背景の裏側や各人物達の秘めていた気持ちが徐々に明かされて、最後に全て繋がる爽快感こそ、この作品の持ち味。

それは作中でスリリングな展開になりながらも誰も死なないからこそ得られるんだと改めて思いました。

 

ミステリーで誰も死なない結末を目指すという作品のコンセプトが好きすぎて、多くの人に読んで欲しい。

 

シリーズの続きが楽しみです。

 

佐藤の名前が明かされたが、まさか過ぎる笑

 

死の予兆が現れたミュージシャン志望の少女・奏音。人工島で共に育ち固い絆で結ばれた五人の幼馴染が、彼女の死に深く関与している疑いが浮上する。彼らの関係性を変えてしまった半年前に高校で起きた暴行事件の真相に迫る遠見志緒だったが――これは人の死期がわかる少女・志緒と人が死ぬミステリを許せない少年・佐藤が出会い、最初に遭遇した事件。はたして二人は"誰も死なない結末"を迎えることができるのか