羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

きみのために青く光る

きみのために青く光る (角川文庫)

 

今となっては作者買いしているが、初めて似鳥鶏先生の作品に触れた作品なので、印象に残ってる作品です。

久しぶりに読み返しましたが、面白い。

不思議な能力を得て、日々の日常に変化が起きる。

能力を得た人達の短編で、どのキャラクターも戸惑い、悩んでいくが、能力を通して自身の弱さに向き合って成長していく構成は魅力的です。

登場人物がどの人物も好きになれて、ちょっとしたファンタジー要素がミステリーにもなっていて、巧みな手話でした。

どの話も好きですが、最初と最後の青春要素強めで引きが素晴らしいし、2、3話の考えがハッキリしていくのも良い。

1冊で様々な感情が起こされます。

能力も落差があり、そこが読後感に繋がっているのかなと。

 

読み終えた後、登場人物達の未来が楽しみになる短編集でした。

 

(あらすじ)

青藍病。それは心の不安に根ざして発症するとされる異能力だ。力が発動すると身体が青く光る共通点以外、能力はバラバラ。たとえば動物から攻撃される能力や、念じるだけで生き物を殺せる能力、はたまた人の死期を悟る能力など―。思わぬ力を手に入れた男女が選ぶ運命とは。もしも不思議な力を手に入れたなら、あなたは何のために使いますか?愛おしく切ない青春ファンタジック・ミステリ!

 

 

ワンダンス02

ワンダンス(2) (アフタヌーンコミックス)

 

小谷が徐々にダンスに慣れてきて、上手くなっているが、そこには湾田の影響力が大きいが、湾田はライバルというか同志みたいなところがあるから、どうなっていくのかと思ったが先輩で同性である厳島伊折というダンスを追求する存在と出会っていくことで、互いに触発されていくのが熱い。

また、伊折もミステリアスだけど隠れた情熱があり中々魅力的な人物で惹かれます。

 

仁上のストイックだけど他の人に認められなくて悔しく思うのは誰よりも上にいきたいから。弱点を素直に受け入れられる仁上の成長が楽しみです。

 

小谷と湾田の距離も近づいていく甘々なシーンがあり小谷この野郎と思うが、ダンサーとしては遠くにいってしまいそうな湾田に小谷はどう接していくのか見ものですね。

 

ダンスの奥深さも伝わってきて、良いなぁと思います。

行きづらさを抱えていた小谷がダンスに夢中になって迷いながら前に進んでいく姿から目を離せない。

 

(あらすじ)

ダンスに夢中な湾田光莉に惹かれた小谷花木は、未経験のダンス部に入部する。2人で特訓を重ねて、新入生ながらコンテストの選抜メンバーに選ばれた小谷と湾田。本番に向けてさあ練習! というところで、落選した新入生・仁上ゆらの複雑な胸中を知る。上手いダンスって、なんだ? 皆で踊るって、どういうこと? 自由に踊って想いを伝える、ダンスと恋の高校青春劇!

 

 

僕の目に映るきみと謎は

僕の目に映るきみと謎は (角川文庫)

 

「誰も死なないミステリーを君に」でぐんっと知名度を上げた井上悠宇先生の新作。

怪異の正体をミステリーの定石である5W1Wの法則を持って暴いていき、怪異の呪いを潰していく。

主人公・真守と幼馴染で霊能探偵・恋子が互いに協力していくが、2人の関係やかけ合い、空気間が心地よく、それだけでも楽しめるがそれだけではない。

今作は怪異というホラー、真守と恋子や登場人物達の青春の陽と陰、怪異を生んだわけや正体突き詰めていくミステリー、全ての要素が絡み合っていながら、どの要素の魅力を潰し合うことなく、活かしあっていて素晴らしい構成でした。

全てが繋がっていき、謎が解けていく様には唸ること間違いなしです。

怪異の裏に潜んでいた悪意や憎悪には肝が冷えましたが、読み終えた後には様々な感情が混ざり合っているが爽快さもあるし品もある、上質な作品でした。

登場人物の中で悪意を隠し持っていた人物が因果応報という形で終幕になっていて良かったです。真守が人の身でありながら人を裁くということを行い、苦しむが側に恋子がいるなら大丈夫だ。真守と恋子が互いに守り合っているので心配はいらないか。

シリーズ化して欲しいですね。

 

ホラーが苦手な人でも楽しめるようになっていますので今作を気になる人、気になっている人はぜひ読んでみてほしいです。

 

(あらすじ)

彼女の視界は謎に溢れている。彼女を救えるのは、謎が見えない僕だけ。 

あなたは呪いの人形を受け取りました。 
この人形を親友に渡さなければ、あなたは、次の友引の日に死んでしまいます。 
あなたは、親友に、渡しますか? 


僕の幼馴染、祀奇恋子(まつりぎ・こうこ)の視る世界は異常である。 
彼女は謎(オカルト)を視て、怪異(ミステリ)を解き明かす霊能探偵だ。 
ある時、僕たちの通う高校で生徒の連続自殺が起きた。そこには受け取った相手を呪い殺す「トモビキ人形」がかかわっているらしい。 
親友から人形を渡された女子生徒の相談を受け、恋子は5W1Hを駆使して怪異を暴く、「除霊推理(オカルトトラッキング)」に挑むことを決める。 
怖がりのくせに逃げない幼馴染を守るため、僕も助手として調査を始めるが――。

 

姉ぶる初恋相手に絶対敗けない!

姉ぶる初恋相手に絶対敗けない! (ファンタジア文庫)

 

両片想いで義理の姉弟、最近の流行りを入れつつ、ラブコメを追求していく作者のらしさも含んでる面白いラブコメです。

互いに好きで付き合う前に両親の再婚により、姉弟になって家族になるという縛りをどう乗り越えていくのか。

主人公(弟)・修一郎とヒロイン(姉)・真綾の互いに責めようと心理戦を働かせるあまり遠下がってしまう2人の焦ったさは未熟な高校生の感情の表し方としては良いんじゃないかな。

家族になってしまった以上、結婚するしかないというか半端に付き合える状況でなくなったからすれ違ってしまうのも無理はない。

しかし、修一郎が真綾にぐいぐい自分の気持ちを話して真綾も応えるように気持ちを吐き出せたから、これからは安心だと思いました。

だがしかし、そこでは終わらずにクラスメイトの杏や修一郎の妹が修一郎と真綾の間に割って入っていきそうな展開で、続きが気になるラブコメ模様だ!

 

軸はぶれないだろうが、どうなる!?

 

 

 

(あらすじ)

勝つのは初恋か、姉ムーブか。一つ屋根の下の恋愛闘争劇! 

俺の告白計画は完璧の筈だった。筈だったんだ! 告白相手の真綾が義姉になるなんて衝撃の展開さえなければ。だが諦めてなるものか! 弟でなく今一度恋愛対象として見てもらうべく俺は姉ぶる初恋相手に立ち向かう!

 

 

死体埋め部の回想と再興

死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)

 

まさかの続巻。

1巻の最後で吉か凶かドキドキする余韻が素晴らしかったから続くことに驚いたが、最後まで読んだらこの展開もありだなと。

祝部が織賀を失くしてしまい現実から逃避行していく堕落具合が素晴らしいし、何より元凶の織賀がいなくなったのに地獄のような日々は続いていて、その中で織賀を想ってしまうのは中々狂ってるがその狂気さが溜まりませんね。

死体を埋めるという行動を、罰を、誰かと分け合いたかった織賀の気持ちを祝部は受け取っていて、互いに互いを承認しあって生きていく関係も悪くないのかなと。

口には出さないが2人とも同じ気持ちで過ごしていたと思うとこの背徳感にまみれた関係は大事なものだったんだな。

 

以前あった旅行や再会しなかった、再会したパターン両方を見せてくれるなんて贅沢な構成なんだ。

やっぱり祝部と織賀は2人揃っていた方が好きだな。

 

良いバディものだなと改めて思いました。

 

 

(あらすじ)

正当防衛で相手を殺してしまったところを同じ大学の先輩だという織賀に目撃された祝部。 
秘密裡に死体の処理を請け負う『死体埋め部』の部長(ただし部員は織賀のみ)を自称する織賀に窮地から救ってはもらったものの、祝部は強制的に二人目の部員として、織賀待望の後輩になる羽目に。 
織賀が運ぶ“奇妙な死体"がなぜそんな風に死んだのか、推理をさせられながら、祝部は織賀とともに死体を埋めるため、織賀の愛車のジャガーで山に向かう─。 
在りし日の織賀と祝部の物語のほか、“あのあと、もしも、そうなら"という、分岐した未来をそれぞれ描いた二編も含めた青春の補遺集。 

 

むしめづる姫宮さん3

むしめづる姫宮さん (3) (ガガガ文庫 て 2-13)

 

青春の光を見せてくれたこのシリーズも最終巻か。

虫という題材は地味だったのかなぁ。

思春期の子供達の悩みや気持ちの揺らぎを虫の特性と重ねていき、最後に自分の本性と向き合っていくのが好きだったので、もっと読みたかったです。

また、羽汰が様々な問題を抱えている人と関わっていくことで、自分の小ささを自覚して縮こまっていく気持ちはその人にしか分からないものだ。周りが普通に出来ることが出来ないことが続くと踏み出しづらくなるよね。

だが、1人ではない。

焦らず待ってくれる先生や凪や瀬川がいる。また、関わってきた人もいる。

上手く生きられなくても上手く生きようともがくと決意した羽汰の決断は見事でした。

 

羽汰と凪は互いに似たもの同士だから一緒にいるのではなく、必要だと思っているからそばにいる。ときにはすれ違うが良い関係だと思いました。

 

変わっていくこと、変わらないこと、自分が後悔しない生き方が大事なんだな。

迷いも受け止めて進んでいく羽汰と凪のこれからが幸せでありますように。

 

(あらすじ)

醜い自分、気高き自分。その狭間で。 

天文部という居場所を見つけ、変わっていく凪。 
それを見てもどかしい思いを抱える羽汰は美術部の門を叩く。 



だが、自分にとって美術が本当にやりたいことなのか。 
自分にできることなんて、この世に一つでもあるのだろうか。 
羽汰にはそれが分からない。 



かつてなりたかった自分。いつしか失われてしまった自信。今の自分。 
もうその距離は、どうしようもなく離れてしまって。 



体の色が変わってしまう美術部部長。 
とある劇に固執する二人の演劇部員。 
そして、どこかへ消えゆく姫宮凪――。 



羽汰に憑いたメガネウラは、羽汰の何の想いに引き寄せられたのか。 
逃げて、逃げて、逃げたその先に答えなんてものがあるのだろうか。 



理想と現実の狭間に揺れる、ヒトと虫の魂がおりなす、とある青春の物語。 

 

沖晴くんの涙を殺して

沖晴くんの涙を殺して

表紙やタイトル、帯の推薦文などを見るだけで読みたくなる吸引力がありました。

売り出し方としては最高でした。

もちろん中身も素晴らしいです。

震災の影響で家族を失って、そのときに死神と取引をして喜び以外の感情を失ってしまった主人公の沖晴。

傷が治る、記憶力、抜群の運動神経、など感情を失って代わりに力を得て、喜びという感情しか見せないで生活をしていたが、余命1年を宣告されている音楽教師京香と出会っていくことで、喜び以外の感情をゆっくり取り戻していく。

確かな現実と不思議な能力が噛み合っていていました。

常に笑っているだけでなく、泣いたり怒ったり怖かったり、人として持っているものを改めて取り戻していく沖晴を見ていると、人はコントロールのいかない感情というのを持っているのがどれだけありがたいことなのかが分かりました。

沖晴が京香と過ごしいき、様々な体験を通して大切なものを受け取っていけたのは京香が寄り添ってくれたからで、京香の生き方や考え方も素晴らしくて、2人が過ごした日々を読むだけで幸せになれそうでした。

京香の死は決して無駄ではなく、関わった人達の中に残っていくんだと思うと救われる気がします。

沖晴が京香の死をきちんと乗り越えていく最後は見事でした。

 

人は喜びだけでなく悲しみなどの負の感情も抱えてこそ幸せを掴めるんだと、思い知りました。

辛いことがあっても、それを受け止めて自分は足を止めてはならないんだと踏ん張らせてくれるようでした。

 

この作品の中には人生を生きていくうえで必要なものが詰まっていました。

また読み返したくなるくらい浸っていたいと感じるものがありました。

 

 

(あらすじ)

2020年、最高の感涙小説が登場! 北の大津波で家族を喪った沖晴は死神と取引をした。 悲しみ、怒り、嫌悪、恐怖を差し出して独り生還したという。残された感情は喜びだけ。 笑うだけの不思議な高校生は、余命わずかの音楽教師・京香と出会い、心を通わせていく――。 ありふれた日常と感情が愛おしくなる喪失と成長の物語。