羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

最良の嘘の最後のひと言

最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)


嘘にまみれたバトルの先にあるものは。

(あらすじ)

世界的な大企業・ハルウィンが「4月1日に年収8000万で超能力者をひとり採用する」という告知を出した。審査を経て自称超能力者の7名が、3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために参加した大学生・市倉は、同じく参加者の少女・日比野と組み、1通しかない採用通知書を奪うため、策略を駆使して騙し合いに挑む。傑作ノンストップ・ミステリ。

大企業への就職と大金を巡って、超能力者達が嘘にまみれたバトルを展開していき、スリム満点のサバイバルでした。

参加者がどの人物も様々な嘘をついていて、いったい誰がどういう狙いなのかが最後まで分からない展開で、ワクワクしました。

次から次へと目まぐるしく変わっていく状況に置いてかれないように必死でした。


主人公の市倉の一見凡人そうなのに実は頭が切れるというのも魅力だと思います。

そして、彼が言った最良の嘘も好きですし、最良の嘘のルールに関しても最高の決め事でした。


河野裕先生は超能力者を引っ掻き回すのが得意なんだなと感じました。

全て、作者の手のひらの上で転がされた印象です。

展開、キャラクターの個性、嘘のルール、全てが素晴らしい要素でした。



ベイビー、グッドモーニング

ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)


死をどうやって迎えるのか。

(あらすじ)

寿命を三日ほど延長させて頂きました―入院中の僕の前に現れた“死神”を名乗る少女。なんでも死神には、リサイクルのため、濁った魂を集めるノルマがあり、その達成のため勝手に寿命を延ばしたというのだが…。綺麗に死にたいと言う嘘つきな少年、物語の中で自殺した小説家、世界を「良い人」で埋め尽くす計画を立てた青年、誇り高き老道化師。死が迫った濁った魂たちは、少女と出会い、何を選択したのか。優しくて切ない四つの物語。


死ぬ間際にまだ生きられるチャンスを得られたらどうなるかな。

この作品だとどの人物も前向きになれていて、良かった。

残酷のようで優しいエピソードで一つ一つの話が身に染みます。


最初の綺麗な嘘をつく少年の話は、当てはまる人が多いのではないか。

死って想像するだけで嫌なのに、近づいてきていて、大切な人と別れなくてはならなくなったら、本音が剥き出しになるよ。

死神との関わりかたも好きでした。


小説家の話は一冊の中で割と辛いように見えるが、劇的に生への執着心を沸かしてくれる出来事でした。いやー、来るね。


良い人を増やそうとした人は良い人過ぎて、中身も行動も素敵でしたね。青年の諦めない意志はきっと、誰かに託されてるでしょう。


道化師の爺さんは、まさに道化でしたね。優しい顔を見せていたんだなと。素敵な気遣いでした。


どの話が終わった後に残る熱を大切にしたいです。

全体が繋がる最後には希望が見えました。

嬉しい気持ちで読み終えられて良かったです。

死ぬときは生き抜いてからがいいなと思いました。それは選べないけど、この作品の人物達は選べて良かったです。


死神もちぐはぐな感じですけど、親しみやすすぎない立ち位置で、物語を紡いでいました。


美しい作品でした。


2020年4月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

 4月は外出を控えていたので、 久しぶりに50冊読めました。

コロナで営業している店が少ない時期ですが、たくさんの面白い作品が出ていました。

自分が読んだなかでおすすめ作品を紹介します。

気になった作品は是非読んでもらいたいです!

 

・新作のおすすめ作品

きみって私のこと好きなんでしょ?とりあえずお試しで付き合ってみる?

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/15/213000

カノジョの妹とキスをした。

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/16/120000

きのうの春で、君を待つ

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/19/190000

 世界一かんたんなヒロインの攻略しかた

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/21/220000

鬼畜先生の博愛教育

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/26/210000

朝日奈さんクエス

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/01/200000

シンデレラは探さない

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/02/211500


・新刊のおすすめ作品

継母の連れ子が元カノだった4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/01/203000

ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/05/210000

アイドル 地下にうごめく星

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/08/210000

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/15/210000

1LDK、そして2JK。Ⅱ

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/18/200000

弱キャラ友崎くんLV.8.5

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/18/220000

 千歳くんはラムネ瓶のなか3

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/19/220000

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー3.4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/20/120000

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/21/210000

スパイ教室02

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/22/190000

クラスメイトが使い魔になりまして3

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/23/210000

小説の神様 アンソロジー

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/24/210000

神童勇者とメイドおねえさん4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/28/210000

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩になつかれています2

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/01/211500


・既刊のおすすめ作品

29とJK8

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/02/210000

真の仲間じゃないと勇者のパーティを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました3.4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/04/120000

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/13/213000

放課後は、異世界茶店でコーヒーを

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/07/210000

告白

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/09/210000

迷いアルパカを拾いました

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/04/17/210000



4月の読書メーター
読んだ本の数:50
読んだページ数:15558
ナイス数:1192

シンデレラは探さない。 (講談社ラノベ文庫)シンデレラは探さない。 (講談社ラノベ文庫)感想
甘いし優しい話で素晴らしかったです。主人公・陣と妹の舞に出会い、変わっていく礼ちゃんの可愛さにやられます。そして礼がよく陣を見ていて、深いところまで気付けるのが良いです。アットホームな空間に癒される良い作品でした。
読了日:04月30日 著者:天道 源
カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています2 (角川スニーカー文庫)カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています2 (角川スニーカー文庫)感想
ヒロインの中で1番推したい彩華が前面に出ていて、大変満足です。悠太との馴れ初めやどのように仲を深めていったのが描かれていて、丁寧な構成でした。より好きになること間違いなし。彩華の魅力が強くて真由や礼奈との差が開いている状況ですけど、これからどうなるのか気になります。
読了日:04月30日 著者:御宮 ゆう
朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください (ファミ通文庫)朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください (ファミ通文庫)感想
ぼっちの主人公・草一がリア充の舞に諭され、身だしなみや人として必要なスキルを磨いていくというもの。難問かと思いきや、スルスル壁を乗り越えていく草一の成長っぷりに舞がついていけなくなり、心中かき乱される。草一と舞の噛み合わなさがツボです笑 続きが読みたくなる魅力的な作品でした。
読了日:04月29日 著者:壱日千次
アスラクライン (電撃文庫)アスラクライン (電撃文庫)感想
物語の始まりという感じで説明が多いですが、終盤に盛り上がりがあり、これからどうなっていくのか気になります。設定も凝りすぎてなくて、読みやすいのも良いです。
読了日:04月28日 著者:三雲 岳斗
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 (MF文庫J)感想
戦記が読みたくなったので読みました。主人公のティグレの武器が弓なのは珍しいです。マイペースなティグレが熱くなる終盤は面白いですし、展開も良かったです。エレン、リム、ティッタのヒロイン達も可愛いくて強いので魅力です。続きが楽しみです。
読了日:04月27日 著者:川口 士
神童勇者とメイドおねえさん4 (MF文庫J)神童勇者とメイドおねえさん4 (MF文庫J)感想
安心の日常感。シオンの人と魔物達への見方は凄い優しくて好き。特に魔物への気遣いが神対応過ぎる。そして、フェイナの過去を知ると、今の自由な姿が幸せそうに見えるので良かったです。神とのシリアスな会話も今後に繋がる重要なんだろうな。続きが楽しみです。
読了日:04月27日 著者:望 公太
鬼畜先生の博愛教育 (MF文庫J)鬼畜先生の博愛教育 (MF文庫J)感想
学園異能バトルを読むのが久しぶりでしたが楽しめました。自らの力や使い方に悩むヒロイン達が様々なイベントを通して、無自覚に鬼畜で強い主人公に惹かれていくのが描かれていた。各キャラの心情が上手く出ていて良かったです。続きが楽しみな作品です。
読了日:04月26日 著者:藤川 恵蔵
底辺領主の勘違い英雄譚 1 ~平民に優しくしてたら、いつの間にか国と戦争になっていた件~ (オーバーラップ文庫)底辺領主の勘違い英雄譚 1 ~平民に優しくしてたら、いつの間にか国と戦争になっていた件~ (オーバーラップ文庫)感想
主人公が天才的に運が良く、全てがいい目に転がったサイコロのように物語が展開していて、ストレス発散に最適な話だった。次巻ではこの快進撃が止まるのか、それとも続いていくのか、期待しています。
読了日:04月25日 著者:馬路まんじ
読書嫌いのための図書室案内 (ハヤカワ文庫JA)読書嫌いのための図書室案内 (ハヤカワ文庫JA)感想
読書嫌いの主人公と読書大好きの少女が一緒に図書新聞を作ることになり、協力しながら行動していくことで、互いに新たな気持ちが芽生えていくのが素敵でした。読書感想文からよく物語を広げたなと思いました。読書の意義が広がる作品でもありました。
読了日:04月24日 著者:青谷 真未
小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー (講談社タイガ)小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー (講談社タイガ)感想
面白い話ばかりで、本を好きな様々な人に読んでもらいたいアンソロジーでした。読んでいて、胸が苦しくなることが多かったです。それはどの物語の登場人物が本気で小説と向かい合っていたからだと思います。とても勇気のもらえる、一冊になっていました。
読了日:04月24日 著者:相沢 沙呼,降田 天,櫻 いいよ,芹沢 政信,手名町 紗帆,野村 美月,斜線堂 有紀,紅玉 いづき
啄木鳥探偵處 (創元推理文庫)啄木鳥探偵處 (創元推理文庫)感想
アニメが始まったので読んでみました。どの話も興味深いし、啄木と京介さんの関係が良いので最後まで楽しめました。たまには、こういう時代モノも良いものですね。
読了日:04月23日 著者:伊井 圭
クラスメイトが使い魔になりまして (3) (ガガガ文庫 か)クラスメイトが使い魔になりまして (3) (ガガガ文庫 か)感想
1巻から謎だった、想太と周りの認識のズレの原因が明らかに。神様が全てを握っている状況で、どう想太、千影は立ち向かっていくのか楽しみだ。それにしても、ソフィアの扱いが酷すぎではないか?
読了日:04月22日 著者:鶴城 東
スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ (ファンタジア文庫)スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ (ファンタジア文庫)感想
2巻も大変満足です。ありとあらゆるところに仕掛けが潜んでいて、回収されていく展開は美しい。護衛対象のじいさんが普通に良い人でした笑 グレーテとシビアが好きになること間違いなしな内容でした。他の子達の掘り下げも期待したいですね。次巻が気になる引きでした。
読了日:04月22日 著者:竹町
世界一かんたんなヒロインの攻略しかた (ファンタジア文庫)世界一かんたんなヒロインの攻略しかた (ファンタジア文庫)感想
全体的に惜しい、あと一歩というふうに思ってしまいます。しかし、完成されてないからこそ、最後まで気になって読めました。最後の真実が明らかになり、直面した幸せに胸がいっぱいになりました。主人公とヒロインに魅了されました。
読了日:04月20日 著者:織笠 遊人
読者と主人公と二人のこれから (電撃文庫)読者と主人公と二人のこれから (電撃文庫)感想
再読。好きな小説のキャラクターのモデルが近くに現れて、仲良く出来たら。というシチュエーションで起こる葛藤にヤキモキしましたし、胸焼けしました。
読了日:04月20日 著者:岬 鷺宮
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: オールスターズ (4) (ガガガ文庫 わ 3-28)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: オールスターズ (4) (ガガガ文庫 わ 3-28)感想
全体的に濃い話ばかりで、まさにオールスターズ。石川先生の話は読者に寄り添った内容で、こんな話ある?と思うくらい個性的で惹き込まれました。さがら総先生の話は作者らしい苦さが素晴らしかったです。渡航先生の書き下ろしはいろはすファン歓喜の内容でした。
読了日:04月20日 著者:渡 航,石川博品,王 雀孫,川岸殴魚,境田 吉孝,さがら 総,天津 向
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 結衣side (3) (ガガガ文庫 わ 3-27)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 結衣side (3) (ガガガ文庫 わ 3-27)感想
由比ヶ浜結衣の話が1番楽しみだったかもしれない。彼女の優しさが分かる話ばかりで、読んでてほっこりしました。ラーメンの良さを語ったり、影が極端に薄くなった八幡を見逃さなかったり、野良猫にも情を割いたり、どの作家も結衣に対して思うことは一緒なんだと思えました。ガハパパは幸せもんだよ。
読了日:04月19日 著者:渡 航,川岸殴魚,境田 吉孝,白鳥 士郎,田中 ロミオ,八目 迷,水沢 夢
千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫)千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫)感想
1巻からミステリアスな存在だった明日風さんの話。誰よりも大人びた彼女だから見せられなかった隙を朔が埋めていたんだな。現実と向き合い、夢を追う姿には惹かれるものがありました。明日風と朔の繋がりがなんか羨ましいなと思ったり。
読了日:04月19日 著者:裕夢
きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫 は 7-2)きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫 は 7-2)感想
全体的に苦味がある作風で、心が痛みます。しかし、主人公のカナエとヒロインのあかりが背を向けていた気持ちに正直になり、苦しみを乗り越えていくのは微かな希望を感じました。良い青春小説でした。
読了日:04月19日 著者:八目 迷
嘘嘘嘘、でも愛してる (ファンタジア文庫)嘘嘘嘘、でも愛してる (ファンタジア文庫)感想
恋は人を病ませる。あんまりヤンデレ好きじゃない人は読まない方が良いかな。食欲旺盛な霙ちゃんが1番可愛かった。
読了日:04月18日 著者:川田 戯曲
弱キャラ友崎くん Lv.8.5 (ガガガ文庫 や 2-10)弱キャラ友崎くん Lv.8.5 (ガガガ文庫 や 2-10)感想
短編集。菊池さんの家での様子は新鮮だった。日南との重い会話やみみみとの恋敵会話もこれからに生きる話だった。日南の過去や執念はいつか払いきれるのだろうか。レナはあんまり好きじゃないし特に。カラオケでのわちゃわちゃ感は良いです。
読了日:04月18日 著者:屋久 ユウキ
1LDK、そして2JK。II ~この気持ちは、しまっておけない~ (ファンタジア文庫)1LDK、そして2JK。II ~この気持ちは、しまっておけない~ (ファンタジア文庫)感想
着々と迫る幸せな同居生活の終わりに、どうか不幸な結末にはなりませんようにと願うばかり。高校生の価値観と大人の価値観と倫理観の間には溝がある。なぁなぁで済まさずに、切り込む形になってくれて良かったです。
読了日:04月18日 著者:福山 陽士
育ちざかりの教え子がやけにエモい (ガガガ文庫 す 6-1)育ちざかりの教え子がやけにエモい (ガガガ文庫 す 6-1)感想
中学生で大人びた空気を醸す椿屋ひなたが昔からの知り合いの小野寺達也に年の差10歳という壁がありながらも挑む。正直、達也さん脇が甘過ぎるし、かと思えばしっかりしている。ひなたもちぐはぐしたところがある。簡単には掴めない作品だと思います。次巻からどう動くのか気になります。
読了日:04月18日 著者:鈴木 大輔
迷いアルパカ拾いました (文春文庫)迷いアルパカ拾いました (文春文庫)感想
前巻までとは違って、落ち着いた事件だと思ってしまうから、感覚がマヒしてる笑 犯人はどうでも良いが、告発しようとした女性の強い意思が凄く胸に響きました。脅迫に屈しない正義に拍手。服部くんは面白すぎました。
読了日:04月17日 著者:似鳥 鶏
生徒会探偵キリカ6 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ6 (講談社ラノベ文庫)感想
打倒天王寺をテーマに生徒会選挙が行われる。今までの巻に伏線は巻かれていて、それが育つ形で襲いかかってくるのは凄かった。ひかげは心中穏やかではいられない。キリカは一皮向けて一人勝ちだった。良い具合にハラハラしました。
読了日:04月16日 著者:杉井 光
中古でも恋がしたい! 13 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 13 (GA文庫)感想
見事にハッピーエンドを迎えることが出来て良かった。考えぬいて、出された結末だから納得しかないです。田尾先生お疲れ様でした。
読了日:04月16日 著者:田尾典丈
カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)感想
最近流行りのウザヒロインモノかと思ったが、特殊な設定や恋の見方をしていて、とても深いところに刺さりますね。これは恋というより愛なのではないか。2巻以降はドロドロしていきそうで、怖さもあるが見たさが勝る感じがします。
読了日:04月16日 著者:海空りく
アリス殺し (創元推理文庫)アリス殺し (創元推理文庫)感想
半分以上読んだが、ギブアップです。あまり楽しさを見出せなかったです。残念。
読了日:04月15日 著者:小林 泰三
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2 (GA文庫)お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2 (GA文庫)感想
恋人関係を飛び越えてもはや夫婦みたいな相性の良さに胸焼けする。真昼の過去が明らかになり、それを周が受け止めたことで、更に関係が進むだろう。次巻ではどうなってしまうんでしょう、楽しみで仕方ないです。
読了日:04月15日 著者:佐伯さん
きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる? (GA文庫)きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる? (GA文庫)感想
高校生の多感な時期に一個上の美少女な先輩に好意を見抜かれて?付き合うことになるとか主人公羨ましいぃぃっとなる。一見余裕がありそうな先輩の方が好きが溢れてしまいそうなのはずるい。いいぞ、もっとちょうだい。今後が楽しみな作品です。
読了日:04月14日 著者:望 公太
かがみの孤城かがみの孤城感想
学校という空間は地獄だ。そんな地獄に苦しめられている少年、少女達が城に招かれて集まる。見事な構成で、読み終えた後には胸の奥から暖かくなるりました。何気ないところにヒントがあり、納得するしかない。学校が全てではないんだよな。
読了日:04月14日 著者:辻村 深月
生徒会探偵キリカ5 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ5 (講談社ラノベ文庫)感想
文化祭回。正直あんまり印象に残らなかった。次でひかげと天王寺がぶつかり合うから楽しみです。
読了日:04月13日 著者:杉井 光
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました4 (角川スニーカー文庫)真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました4 (角川スニーカー文庫)感想
とりあえず一区切り着いた。レッドとルーティが再会し、歩く道を決めることが出来た。アレスはもう、残等な結末でいいです。うげうげさんの勇姿には目を見張るものがありました。これから、どうなるか気になります。
読了日:04月12日 著者:ざっぽん
オーバーライト ――ブリストルのゴースト (電撃文庫)オーバーライト ――ブリストルのゴースト (電撃文庫)感想
スプレーで絵を書くことをグラフィティということを初めて知った。最初は落書きに情熱を捧げるのにいまいち乗り切れなかったが、登場人物達のグラフィティへの想いが伝わってきてからは一気に引き込まれていきました。生き様は大事だなと。
読了日:04月12日 著者:池田 明季哉
少女願うに、この世界は壊すべき ~桃源郷崩落~ (電撃文庫)少女願うに、この世界は壊すべき ~桃源郷崩落~ (電撃文庫)感想
設定が割と混み合っていて、分かりづらかったな。自分に理解力がないからかもだけど。主人公がとことん不憫で、希望が湧いたら絶望になるのが辛いなぁ。ただ、苦しみ続けていたからこそクライマックスが盛り上がった。
読了日:04月11日 著者:小林 湖底
【テレビドラマ・ノベライズ】3年A組【テレビドラマ・ノベライズ】3年A組感想
柊先生が命をかけて行った授業は響きました。ドラマで知っていましたが、時間を置いて読んだので楽しめました。SNSや言葉の使い方は慎重にしようと思います。
読了日:04月10日 著者: 
最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)感想
高齢化社会で医療の発見が進んでいて平均寿命が延びているとはいえ、難病にかかったら死ぬ。自分にいつ降りかかるかは分からない。命、闘病との向き合い方を問われていて、読み終えたら生き方は自分で決めないといけないなと思いました。
読了日:04月09日 著者:二宮敦人
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)感想
デビュー作にして、圧巻な内容でした。人の中に眠る忌々しい感情を呼び起こす問題作。暗い雰囲気なので、どこかで救いを求めるが、ピシャリと断つ手腕に驚きました。すっかり、作品の虜になってしまいました。
読了日:04月08日 著者:湊 かなえ
偽りの私達 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)偽りの私達 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
面白い仕掛けが組み込まれていて、楽しめました。各話視点が変わっていて、読んでいて想像していなかったところに着地させていて騙されました。文章も読みやすくて良かったです。
読了日:04月07日 著者:日部 星花
生徒会探偵キリカ4 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ4 (講談社ラノベ文庫)感想
体育祭回。マンモス高らしい盛り上がり。ひかげがあれやこれやと暗躍したのも全ては…っていうのが青春でした。裏に潜んでいたもう一つの線も終わってみたら納得いくものでした。キリカも変わってきたな。
読了日:04月06日 著者:杉井 光
アイドル 地下にうごめく星 (集英社文庫)アイドル 地下にうごめく星 (集英社文庫)感想
アイドル。それも地下アイドルにスポットを当てていて、どのキャラの心情をこと細かく、そして柔らかく表現していて良かったです。アイドルにハマったことがないが、ハマったら幸せなんだろうなと思いました。
読了日:04月06日 著者:渡辺 優
ランナー (幻冬舎文庫)ランナー (幻冬舎文庫)感想
爽やかではない、苦い青春。主人公の碧李が迷いながらも走る意味や目指しているゴールをしっかり掴めるまでが描かれていました。碧李だけでなく、母や妹、マネージャーなどのままならない感情が浮かび上がっていて、みんな幸せになってほしいです。
読了日:04月05日 著者:あさの あつこ
紫骸城事件 inside the apocalypse castle (講談社タイガ)紫骸城事件 inside the apocalypse castle (講談社タイガ)感想
あれ?仮面の調停士が出ないと思ったら、最後に美味しいところを持っていった。じわじわと広がる犯人の思惑とトリックに脱帽です。全然分からなかった。U2Rとシャオが良いキャラしてて好きでした。
読了日:04月05日 著者:上遠野 浩平
プロペラオペラ (ガガガ文庫)プロペラオペラ (ガガガ文庫)感想
最初は何を楽しみにすればいいんだと嘆きそうでしたが、目的が定まってからは最後まで一直線。激しい戦闘と駆け引きが面白い。主人公のクロトが破天荒で好きになりそうです。
読了日:04月04日 著者:犬村 小六
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (ファンタジア文庫)放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (ファンタジア文庫)感想
異世界で喫茶店を運営する主人公の手腕はまだまだですが、人間性が優れているので種族の垣根を超える魅力がありました。どうやって現実に帰るのか、喫茶店をどう発展させるのか非常に楽しみです。暖かい物語が好きな人に刺さりますね。
読了日:04月04日 著者:風見鶏
ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター (KAエスマ文庫)ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター (KAエスマ文庫)感想
最終巻。ヴァイオレットが変わっていくように周りの人達も変わっていく。すれ違い続けたギルベルトと愛を手に入れたヴァイオレットの未来に幸あれ。読んでいて、心揺れる作品でした。ギルベルトとベネディクトの男同士のやりとりは好きでした笑
読了日:04月03日 著者:暁 佳奈
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました3 (角川スニーカー文庫)真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました3 (角川スニーカー文庫)感想
遂にルーティが兄のレッドの元にたどり着く。予想だともっとドロドロするのかと思ったが、そんなことはなかった。ただ、このままではいけないのは確か。何やら陰謀が潜んでいて、次巻で解消されるだろうから楽しみだ。
読了日:04月03日 著者:ざっぽん
デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)感想
幸せなシリーズ最終巻でした。やはり十香には笑顔が似合う。士道の隣にいないと落ち着かないよ。まだ短編やら続くみたいですが、とりあえず橘先生お疲れ様でした。
読了日:04月02日 著者:橘 公司
継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)感想
夏休みに水斗に父方の実家に帰省することに。新キャラの円香に振り回されたり、水斗との夏の思い出を思い出して、結女は一つの決意を固める。今まで背けていた感情と向き合い、見つけた答えを水斗にぶつけた結女は凄い。次は水斗が腹を括る番か。面白くなってきました。
読了日:04月01日 著者:紙城 境介
超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)感想
高校生としての姿は世を騙す隠れ身で実は裏社会の人。まさか主人公とメインヒロインとサブヒロインが堅気じゃないとは。勘違いや思い違いをしつつラブコメを続けるのは苦難な道だろう。これからどうなるのか気になりますね。
読了日:04月01日 著者:方波見咲

読書メーター





かがみの孤城

かがみの孤城


超有名作。誰だって逃げたい時はある。

(あらすじ)

あなたを、助けたい。 
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― 
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。 


思春期の男女の学生が逃げ込める孤城。


学校という空間に苦しめられている人達が逃げ込める場所というのは必要だよなと。

逃げないのも強さだけど、逃げることも大事。


気持ちを立ち直る時間があると、良いんだけど、現実はそうはいかない。

そんなときに、かがみの孤城があれば…と思う。


それぞれの子供達が不思議な共同生活を通して、自分の傷と向かい合って、迎えた最後には感動しました。


孤城にいる仮面の子の正体にはそう言うことかと唸りました。



学校に馴染めなくても、諦めずに生きることが大切なのが伝わってきました。


自分の世界が広がるのは良いものです。


人気なのが分かる内容でした。


戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上)

戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上) (角川スニーカー文庫)


長月達平先生が描く、戦乙女達の生き様が素晴らしい。

(あらすじ)

正体不明の敵性存在によって、生存領域を失っていく人類。その最後の希望は、英霊機に乗って空を駆ける、神に選ばれし少女――『ワルキューレ』だった。 
才色兼備だが融通のきかない女軍人・ルサルカも、その一人。彼女が欧州の最前線基地で出会ったのは、場違いな明るさと圧倒的な戦闘力を兼ね備えた少女だった。 <特別な> ワルキューレである少女との邂逅は、ルサルカの運命のみならず、人類の趨勢をも動かすことになり……。「――聞かせて? あなたの、全部」 
死地に舞う少女たちが織りなす空戦ファンタジー、開幕!


夏から始まるオリジナルアニメーションの前日譚。

人類が追い詰められている状況で、希望の象徴であるワルキューレと言われている少女達が懸命に生き抜こうとする世界観。

堪らなく好きになる話でした。

もう、設定だけでもワクワクしてしまう物語ですが、読み始めたら最後まで目を離せない展開の連続でした。


主人公のルサルカが辛い過去に苛まれ、殻に籠もっていたところに上官が現れ。そこから、再起していくのが見どころですね。

上官が中々曲者で、飄々としていて、余裕しかないのがなんとも頼もしい。ルサルカとの掛け合いも楽しいです。


苦難の連続ですが、ルサルカや仲間たちとこれからどう世界に抗っていくのか楽しみで仕方ないです。


これが前日譚?と思うくらい面白い作品でした。


早く下巻が読みたいです。


中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる

中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる 【電子特典付き】 (講談社ラノベ文庫)


恋愛に傷ついた主人公と振り回されたヒロインのラブコメ

(あらすじ)

恋愛なんて非効率だ――そんな恋愛アンチを掲げる十神里久は、ある日の放課後に探し物をする女子生徒を見かけ声をかける……が、 
「もしかして、私とえっちなことしたいの?」 
「え……はい?」 
その水守結衣という少女は、ビッチとして有名な学校一の嫌われ者らしい。 
その後、里久は水守の探し物を手伝ったことをきっかけに仲良くなり、後日告白されることになる。 
恋愛を諦めた里久は水守に対して恋愛感情はないが、とある理由から彼女のために付き合うことになり……!? 
「ねっ、ちゅーしよ?」 
「里久君成分が不足してるから補充しなきゃ」 
「さっきから、ずっとどきどきが止まらなくて」 
中古(?)で一途な女の子との青春ラブコメ、始めました。


過去に恋愛をして傷ついた主人公・里久がビッチという噂の結衣と出会い、彼女が本当に噂通りなのかと疑う。

周囲から聞いた話とは違い、優しい結衣と過ごしていくことで、抑えていた気持ちが溢れていくのは仕方ない。

結衣も今まで出会ってきた、どの男とは違う里久と接していくことで、本気になるのは当然かな。


後輩の涼音、同級生の流花も周りに流されず、里久と結衣の味方になって支えてるのは、心が暖かくなりました。


里久が困ってたら結衣が。

結衣が困ってたら里久が。

互いに周囲から嫌われたとしても相手を助けようとする終盤は熱かった。


読み終わってみたら真っ直ぐな恋愛物語でした。

周りに何言われても、気持ちが変わらないのは清いですね。


単巻でもまとまっているが、結衣と里久の掘り下げや関係の変化が見たいので、是非続いてほしいです。


シンデレラは探さない。

シンデレラは探さない。 (講談社ラノベ文庫)


お姫様だって、幸せになりたい。

(あらすじ)

先月できたばかりの、五十階建てのタワーマンション。 
高校生の俺こと荒木陣は、買い物帰りに、妹の舞と一緒にそれを見上げる。 
おとぎ話に憧れる舞は、そのマンションを、お城みたいと表現した。 
お城ならお姫様がいるはず。お姫様に会いたい……そうつぶやく舞。 
でも俺は知っている。 
お姫様なんて、俺たちには関係のない存在だ。 
そう思っていた俺だが、世の中は俺が願うほど、単純ではなかった。 
お城の住人の一人である真堂礼と、俺はふとしたきっかけで出会う。 
そして俺は知った。 
俺の前にいる礼は、お姫様ではなく、学園のアイドルでもなく。 
ただの、可愛い女の子なんだと――。 
webで人気の青春ストーリー、書き下ろしエピソードも加えて待望の書籍化!


読んでて、めっちゃほっこりしました。

やはりアットホームな空間で、ドタバタするのは良いもんだ。

主人公の陣と妹の舞がお姫様みたいな美少女の礼が出会うことで、変わっていく日々。

ずっと1人で寂しかった礼のところに陣が現れて救われたみたいになってるので、陣は王子様だったんだな。


両親が家にいられない状況で舞の面倒を1人で見るしかなかった陣と両親に捨てられた礼が出会うことで互いの助けになってるのが良い。

聖人みたいな優しい陣だけど、それは理由があって… 礼が陣が逸らしていた気持ちを受け止めて、支えてくれるのは素晴らしい。

礼も陣と舞と過ごす日々に癒されていくのが伝わってくる幸せな雰囲気が漂っています。


1巻だけでなく、続きが読みたいです。