羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?6 〜とびっきりの王子様〜

ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?6 ~とびっきりの王子様~ (GA文庫)


ウラ、カナの過去を。

(あらすじ)

織原さんとの秘密の交際が家族にバレた桃田だったが、思いがけない形で家族が増えたことをきっかけに、 
彼女との関係も一層深まっていた。 
ところが―― 
「ウラが……部屋から出てこない!?」 
文化祭のクラス代表になった浦野が、咲と口論の末に心を閉ざし、文化祭直前に引きこもってしまう。その様子に「中学時代の秘密の話」を想起した桃田は、金尾と共に動き出す。本気の恋を知った今だから、本気の友情も守りたい――! そして、かつての「友人」も姿を現し―― 
「久しぶりだね、ウラ」 
ふつうの恋も、禁断の恋も。甘くて尊い年の差純愛ラブコメ第6弾!! 


浦野と指宿の喧嘩しっぱなしの関係に変化が起きました。

浦野が過去の過ちを繰り返してしまったが、桃が正面からぶつかってくるというありがたい友情が浦野の背中を押していて、良かったです。指宿に関しても桃が対応していてスマート過ぎるよ…

浦野と指宿が互いに自分の気持ちに正直になれてホッとしました。

金尾も恋に苦しんでいたが、ようやく前に進めそうですね。彼女の唄の大きな存在感はなんなんだ笑 不思議な娘だな。一見似合ってない2人ですけど、お似合いに見えてきました。


桃と織原さんに関しては安定過ぎて、大人同士に思える。微笑ましいすれ違いはありますけど、心配ないですね。


様々な人物が絡み合っていながら桃と織原さんという主役2人も疎かにならずになっているのは流石です。


もうやることがないような気がしますが、どう展開していくんでしょう。


桃と織原さんの結婚式で締めるのかな。


俺の女友達が最高に可愛い。2

俺の女友達が最高に可愛い。2 (GA文庫)


2巻は後輩の女友達こと、琴吹。

(あらすじ)

「お前、俺のこと好きだったの!?」 
中村カイ、16歳。人生で初めて女の子から告白され、しかも相手は美少女――仲良くしていたバイトの後輩、アニメ大好き布袋琴吹さん! 
青天の霹靂とも言えるこの事態にカイの頭は大混乱。琴吹は嫌いではないが「友達として好き」と「異性として好き」の境目はどこにある!? 
一方、琴吹は果敢な猛アタックで「でしたら、まずはお試しデートで」と、絶妙な提案を持ちかける。
豆腐メンタルなはずの後輩の、懸命かつ健気なアピールをカイも無下にはできず、お試し交際してみることに。 
そして始まる、人生初ガチデート。 
でもその場をジュンに見つかり――!? 
ピュアフレンドラブコメ第2弾!! 


カイとジュンの関係に踏み込もうと琴吹が奮闘するが、鉄壁のような2人の関係の間に入ることは出来なかった。

ただ、琴吹という第三者から見たカイとジュンの異常な程の仲の良さはいつまで続くのかな。

カイは琴吹にぐいぐい攻められたことで、恋人と友人の境界線について考えることになるが、意思は揺るがなかった。

カイはこれからも恋人という関係のしがらみを無視して友達という関係の気軽さを大事にし続けられるのか注目です。

ジュンは正直、心境などの語りがないのでどう考えていたのか読めなかったです。ジュンは心が変わるときが来るのだろうか。

琴吹はこれからもまだチャンスはありそうな最後でしたので、まだ諦めないでほしいですね。


カイとジュンの関係を確認するとともに琴吹の恋が見れて、良い話でした。

次巻はどうなるのか楽しみです。

モモンガの件はおまかせを

モモンガの件はおまかせを (文春文庫)


(あらすじ)

フクロモモンガが逃げたと思しき古いアパートの部屋には、ミイラ化した死体が。いったい誰が何の目的で死体のある部屋でモモンガの世話を?謎の大型生物が山の集落に出現。「怪物」を閉じ込めたという廃屋はもぬけのからだった。キリン飼育員・僕(桃本)にツンデレ獣医・鴇先生、アイドル飼育員・七森さん、そしてカルト的人気の変態・服部君、オールキャストで大活躍!文庫オリジナル、“楓ヶ丘動物園"ミステリー第4弾!


最初のお散歩している犬の微かな反応から事件を見つけるのは凄すぎる笑

モモやその他の職員の連携もバッチリでした。

もう、動物園ではなく警察になれば良いのでは…

軽い日常みたいに書かれてましたが、結構凄いライフワークになってますね…


さて、今回は動物を売る側や買う側の汚れた部分を突いていました。

検査をしない、無理な生殖、説明を行わず売り出すなど嫌な販売方法が事件になってましたが、現実でも起きてるのかと思うと嫌な気持ちになりますね。

買う側もきちんと調べずに流行りにのって買ったわ良いが最後まで面倒を見ないなど、動物だって生きてるんだぞ。

まったく。


ミステリーとしてもしっかりしてるし、動物についても知識を持たないといけないと思う内容でした。


キャラクターとしては変態服部さんと頼りになる鴇さんの家庭についてや事情が見えてきました。

モモと鴇さんのドキドキシーンも?あったりして愉快でした。


天才王子の赤字国家再生術7 〜そうだ、売国をしよう〜

天才王子の赤字国家再生術7 ~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)


フラーニャが意識を高めていく。

(あらすじ)

ディメトリオ皇子とその家臣達は、会議の場で困惑していた。 
(どうしてこいつがいるのだろう) 
会議に参加しているナトラ王国王太子ウェインも思っていた。 
(どうして俺がここにいるんだろう) 
三皇子のいがみ合いで長らく膠着状態が続いてきた帝国の後継者争い。だが、長兄ディメトリオが戴冠式を強行するため兵を挙げたことで、状況は大きく動き始める。 
ロウェルミナ皇女から協力要請を受けたウェインは帝国に向かうが、なぜか一番勝ち目が無さそうなディメトリオ派閥に参加する羽目に!? 
「だが、最後に笑うのはこの俺だ」 
謀略と戦乱が渦巻く第七巻! 


ウェインが嵌められてからがかっこいい不思議。

ウェインがロウェルミナに嵌められて負け戦に参加させられることになるが、ただでは転ばない。

フラーニャを使い、状況を逆手にするのは素晴らしい。フラーニャが成長してきて、任せられることが増えきたが本人はもっと上を目指していくのが楽しみです。もしかしたらウェインと戦うってことになったらそれはそれで。


ウェインが負け戦をひっくり返す策が悪魔の手みたいな感じで悪役っぽかったですね笑

負けすら利用しているのがかっこいいし、苦境をものともせずにいるのが普通になってきました。

ただ、完全に負けるイメージが浮かばないのは良いことなんだが、悪いことなんだか…

本気で焦るウェインが見たいかな。


ウェインの学友の2人も絡んできて、愉快な状況ですが、彼らとどう戦っていくのか楽しみです。


相変わらず、クオリティが高いシリーズなのでさらなる波乱を待ってます。

俺と人懐っこいJKのゆったり1.5人暮らし

 俺と人懐っこいJKのゆったり1.5人暮らし ~幽霊と食べる飯はうまい~ (カドカワBOOKS)


こんな幽霊なら取り憑いて欲しい!

(あらすじ)

一人暮らしのアラサー優人は、休日の暇つぶしにゲーセンを訪れた。何だか困っているJKを見かけ声をかけると、彼女は俺以外からは見えない「幽霊」になってしまっているようで…思わず家に連れ帰り、JKとの同棲が始まった!こんな年下と同棲なんて不健全と思いきや、幽霊だから物にもさわれず、最初のうちは共同生活に一苦労。けれど人懐っこく世話焼きな同居人のお陰で、食事に旅行に新しい友人作りにと、いつしか休日や帰宅が楽しみになっていき…!


JKと同居する系が増えてきました。

何かあるのかと思うものだが、主人公の優人が自分より他人を大切にする生き方なので心配ない。

面倒見の良い女子高生幽霊の凪音が優人のために料理や生活や恋人を作ろうとしてくれたり、かなりの良い子だったので、まるで機械みたいな生き方をしていた優人の毎日が賑やかで忙しなくなったことで暖かくなっていくのが読んでいて良かったです。

そして、優人が自分をないがしろにして他人を優先することなどを改善しようとしてくれる。

凪音と過ごした同居生活は優人にとって大切なものになっていました。その分、来たるべく消失の時間が寂しくなりました。


優人の同僚の小山が友達になってくれてなかったら大変なことになってましたね。

小山も中々悩んでいたりして、よく背中を押したなと。

気になる点としては凪音の背景がもう少し見えるともっと良かったんじゃないかと。


最後の展開は良い終わり方だったと思います。


これからの優人の日々はかけがえのない大切なものになっといくんだと予感させるもので、胸がポカポカします。



掟上今日子の退職願 文庫版

掟上今日子の退職願(文庫版) 忘却探偵(文庫版) (講談社文庫)


退職願を出すのはよく考えてからに。

(あらすじ)

退職願を胸ポケットに忍ばせ、波止場警部は揺れていた。 
彼女の最後の事件は、公園の噴水に浮かび上がった水死体。 
しかしその不可解さゆえ、名高い忘却探偵・掟上今日子と協力捜査することになり……。 
辞めたがりの刑事と仕事中毒の名探偵。奇妙なタッグが謎に挑む!

今回の事件は経過はそれぞれ違いますが、死に際に何を思ったのか想像するような話ばかりでした。

1話目のバラバラ死体に関しては、一体どれだけの恨みを買ったらこんな死に様になるのか。トリックというより動機が強い。

2話目の飛び降り死体は1話と対比で愛された野球選手だったんだなと。なぜ、マウンドの上で飛び降り死体が出来るのかは荒唐無稽のようでそうではないかなと思う落ちでした。

3話目はそうだったのか…と最後に湧き出た気持ちが報われなかった切なさが残って、良い余韻に繋がっていました。

4話目は正直、事件そのものというより結婚を理由にして退職願を出そうとしていた刑事の心変わりが、生きる上で大切な気持ちなんだろうなと思いました。



死に方で、その人がどのように生きてきたかどうか分かるような気がしました。

恨まれるよりは慕われたいですよね。

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫)


成長続けるハルヒロ達。

(あらすじ)

思わぬ活躍で有名になったハルヒロと仲間たち。自信を付けた仲間たちと、悩み続けるハルヒロのもとに後輩となる義勇兵達が現れる。そこにはハルヒロの記憶に残る名前を持った少女もいた。そんななか、オルタナの街はオークたちの居座るデッドヘッド監視砦の奪還に向けて動き出していた。報奨金目当てに作戦参加を決めたハルヒロたちは、レンジやチョコたちと共に初の大規模戦闘を戦うことになる。灰の中から生まれた冒険譚は、いま大きな節目を迎える!


ゴブリン、デッドスポットなどを経て成長続けるハルヒロ達は大規模戦闘に参加することになる。

ハルヒロが慎重に判断していたが、周りの仲間達の意識がハルヒロ任せなのは可哀想だ。マナトの二の舞になるぞ。

ハルヒロが悩むことが増えてきたが、それでもリーダーとしての責任感を見せてきているのに成長を感じられます。


新キャラのチョコはグリムガルに来る前のハルヒロの友人。以前での会話が本当に仲が良いんだなと。そんなチョコの扱いが…

でも、考え方によっては現実に戻ったのかもしれない。分からないけど。


大規模戦闘はアクシデントが多発して、まさに死闘という感じになっていましたね。

金より命だよ… だが厳しい現実。


なんだかんだでハルヒロ達がレンジ達の役に立つときが来るとは。

それだけ厳しい戦いだった。

ハルヒロとランタはケンカしながら高め合っていくのが良いのかも。


そして、モグゾー。

強くなってきたばかりなのにあんまりだよ…

ランタと夢を語ったときや皆のピンチに意地を張れるところとか、カッコよさが詰まっていました。


ハードモード過ぎる。