羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年春アニメでどハマりした作品 

春アニメでハマった作品は、阿波連さんははかれないとであいもんです。

阿波連さんははかれないは人との距離が測れない阿波連さんとライドウのコミカルな日常がツボです。ライドウの妄想力と阿波連さんの対応力が噛み合っていて、非常に面白い。

また、徐々に交流関係が広がっていくのも読んでいて微笑ましい。

 

であいもんは和菓子屋が舞台に起こる人情物語と和菓子一つにある物語が絡んで、より胸に刺さってきます。

主人公の和が実家に戻ってきて、本当にやりたかったことと向き合っていく様子は見事です。

親に捨てられた一果が紆余曲折ありながらも、成長していくのはホロっときます。

 

 

2作品とも原作はコミックなので、すらすら読める。原作読んで、アニメを見ると、制作陣の原作愛が伝わってくるのでおすすめです。




珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を【電子版イラスト特典付】 (宝島社文庫)

 

久しぶりに新刊が出るということで1巻から読み返していこうかなと。

アオヤマと美星さんの出会いはこんな感じだったけと思い出しつつ、様々な謎解き、珈琲の描写を楽しめました。

アオヤマの最初の軽薄さには笑うしかない。

それから変わっていくんだが。

 

改めて読んでみると、ミステリーとしてのオチや登場人物の造形が少しちぐはぐしているかなと。叙述トリックにしても違和感があるし、登場人物の動きも不気味で中途半端なところがあったりと気になってしまう点はある。

それでも、押し切れる美星さんの魅力が素晴らしい。

美星さんの様々な顔や推理は良いですね。

 

タレーランのお店の雰囲気はピカイチですね。

 

京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店タレーラン」。恋人と喧嘩した主人公は、偶然に導かれて入ったこの店で、運命の出会いを果たす。長年追い求めた理想の珈琲と、魅惑的な女性バリスタ・切間美星だ。美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を、鮮やかに解き明かしていく。だが美星には、秘められた過去があり―。軽妙な会話とキャラが炸裂する鮮烈なデビュー作。

旅の良さを伝えてくれる漫画 ざつ旅

旅に興味が出てきた時にざつ旅という漫画と出会い、より旅に興味が出てきました。

今は7巻まで出ています。

 

主人公の鈴ヶ森ちかが売れない漫画家で、何かきっかけが欲しいというタイミングで旅をする魅力に目覚めていき、次第に旅にハマっていく。

何が良いって、タイトルの通り、あまり予定を固めすぎずに流れるがまま旅をして、ハプニングも楽しんでいるというのが良いんですよ。

肩の力を抜いて、気ままに旅を楽しんでいるのが素晴らしい。

また、登場人物達が旅を通して、精神的に変化していくのが魅力的です。

 

読んでいて、自分も様々なところに出かけたいと思うし、何か踏み出していきたくなる作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

2022年上半期おすすめのミステリー作品8選

 上半期の新作ミステリー作品ではダントツで"五つの季節に探偵は"を推したい。少女が探偵になり、成長していく様子と各話のミステリーとしての謎解きが抜群に良い。おすすめしないわけにはいかない。

他にはシリーズモノだが、"名探偵に甘美なる死を"はVR技術を上手く扱った長編になっていて、種明かしで唸りました。

青春と自分の弱みを絡ませた"放課後レシピで謎解きを"は見事な読後感がありました。

他にも、紹介している作品はキャラ立ちとミステリーが上手く絡んでいるのが素晴らしいです。

 

 

 短編集ですが、みどりの成長が感じられるように1話1話の間で年数が経っているのが良かった。探偵としての技術が上がっていて、調査での気づきには読んでるこちらもハッとさせられる鋭さがありました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/28/210000


 

 特殊設定ミステリーとして、何構造にも重なりあっていて、真の結末までたどり着くまでの道のりが非常に困難なものになっていました。

だが、その中身はフェアなミステリーで頭を働かせて読み進めていくのに夢中になれました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/09/210000

 

 短編形式で、1話1話解決していくものですが、どこが違和感が残りながらの解決でしたが、意味があって、最後にひっくり返していくのは衝撃でした。

序盤から中盤まで市川先生らしくないというか、モヤモヤしながら読み進めてましたが短編でありながら実は…みたいな仕掛けで驚きました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/02/211500

 

 まず、主人公・結と友人・夏希の関係性が堪らん。内気な結は推理力はあるが前に出たがらない。夏希は感情のままに直進する。2人が互いの苦手を補い合って、自分ではなく相手の為に動いていく様子に胸を打たれます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/27/221500

 

 今作は大学内で無料法律相談所を運営している主人公・古城の元に他学部の戸賀が依頼してくる事から始まる。

戸賀が依頼を通して、古城とペアを組みことになり依頼を解決していく。

法律と倫理、真実にたどり着くのはどっち。

古城と戸賀、互いに長所と短所が見えたが補い合う関係で事件の真実にまで届くというのは良い構成でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/25/210000 

 事件の状況が独特で、どのように殺人をしたのか分からないので、読んでいてどのような真実があるのか気になって仕方なかったです。

また、事件への導入や真相に至る伏線が自然に描かれているので、物語に入りやすかったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/30/210000 

 探偵と助手のデコボココンビに青春を感じつつ、本格ミステリらしく容疑者を絞っていく推理過程が丁寧で良かった。読んでいる読者も2人と同じように犯人を考えていられました。作品に寄り添いやすかったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/10/210000

 

 暗号を解くというミステリー要素があるが、それよりも男女4人が一夏の青春を謳歌している様子が印象的でした。

思春期特有の男のモヤモヤした感情を見事に掘り下げていて、クラスで目立つ清春と目立たない主人公・ライの友情、相互理解していく様子がとても良かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/23/210000




 

2022年上半期おすすめのキャラ・ライト文芸

キャラ・ライト文芸でおすすめの作品は8作品です。

ファンタジーではある魔女が死ぬまでがじんわりと心に来ました。世界が青くなったらはIF、もしの世界で起こる出来事が印象的でした。

彼方のアイドル、うつくしが丘の不幸の家は人の感情が生々しく描かれているから、各話に惹かれていきました。

人生を変える、変化していく物語として、弊社は買収されました、生者のポエトリー、俺ではない炎上、競歩王が印象的でした。

 

 見習い魔女のメグが師匠のファウストから余命宣告を受ける。

呪いによるもので、その呪いを解くためには人の嬉し涙を集めなければならない。

この設定だけで先が気になって仕方がない。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/17/210000


 奥田先生の作品の中ではおとなしい雰囲気の作風でしたが、どの話も読み終えると肩の荷が降りるようなスッキリ感がありました。

この作者の文章、物語のテーマは人の心の痛みやそこからどうなっていくのかを親身に捉えているから、読み進めていくと胸と目頭がじんわりと暖かくなります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/14/210000




 ある日、主人公・佳奈の恋人が世界から痕跡が消えた。どういうことか突き止めるために動く。謎を追ううちに成り行きで特殊な店でアルバイトすることに。

今までよりも、落ち着いた雰囲気があって、1話1話のエピソードがグッときました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/05/210000

 

 

 

 

 タイトルの通り、日本企業が外資系企業に買収される。それは予告なく訪れて混乱する社員達。社会人ならば心あたりある会社の悪い部分が炙り出されて、問題が山積み。

 会社間で対立している状況で、頭が痛くなる状況だが、主人公・真柴が会社のため、自分の矜持のため、奔走してたどり着いた結末は天晴れでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/03/20/120000_1


 

 

 詩をテーマにしていて、人生で壁にぶつかっている人達が詩を通して、壁を越えていく様子が描かれている短編集。

悩める登場人物達が希望を掴んでいくのが凄く胸を掴んでくる魅力がありました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/06/210000


 

 

 

 不幸の家と噂されていた家で暮らしていた家族と、今住もうとする家族の物語。

代々住んでいた人達の家族事情は考えさせられます。読んでいて、悩む家族の人がどう立ち直っていくのか気になって仕方なかったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/02/120000

 

 

 SNSで呟かれる無責任な言葉、仕事でついボロが出てしまうこと、先入観で物事を判断すること。どれも自分は悪くないと正当化してないか?そう投げかけてくるメッセージ性が強かった。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/20/210000

 

 

 競歩という競技は知ってはいるが、どんな気持ちで歩いているのか、何を目標にやっているのかを知らなかったが今作を読めば競歩というのは我慢と爽快感が隣り合わせの良い競技なんだなと勉強になります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/16/210000

 

2022年上半期おすすめのライトノベル新作3作品

 2022年の上半期に読んだライトノベルの新作の中でオススメの作品を紹介します。

前より、ライトノベルを読むのが少なくなってきたので紹介作品が少ないですが、ラブコメ、青春、ファンタジーとジャンルが違うので是非チェックしてほしい作品です。

 

 

 裕時悠示先生の最新作は高校生男女がクルマで旅をしていく青春物語。

 主人公とヒロインの背景、何故旅に出るのか、関係性を築いていく変化、諸々詰まっていて、今後の旅が気になる出だしでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/16/210000


 

 

 今作は受験勉強がテーマになっていて、勉強の仕方や工夫が描かれているが、それはあくまで人生を切り開いていく手段に過ぎない。

様々な事情を抱えた少年、少女が勉強という平等なものを学んでいくことで、成長していく様子は見事でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/25/210000


 

 

 

 

 人は竜を殺して資源を得る。そんな世界観と登場人物の宿命が綺麗にマッチしていて、より悲劇を際立たせていた。久しぶりにドップリ浸かりたいと思ったファンタジー作品です。

竜と人、親と子、複雑な関係を持ち、育った主人公・ブリュンヒルドの愛と復讐に揺れ動く様は惹きつけられました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/11/120000


 

 

嘘と詐欺と異能学園3

嘘と詐欺と異能学園3 (電撃文庫)

 

あらすじから最終巻か…とショックを受けるくらい好きな作品でした。

騙し合いエンターテイメントもこれにて完結。正直、もっともっとジンとニーナが周りを騙していく様子を見たかった。それくらい、物語としての盛り上がりとキャラの魅力がありました。

 

最終巻である今回はニーナの兄・ハイネが登場して、ジン達をかなり追い詰めていく。絶望的な状況をどう切り抜けるのか。ハラハラしましたが、見事な落としどころでした。

勝ち目はあるのかと思ったが、ジンの策略とニーナの能力がハイネを上回るのは最高でした。正直、そこまでやるかと思われたジンの策略が実を結ぶのは良いですね。

ニーナも1巻の頃とは違い、随分成長しているのが見れて、ホッとしました。

 

学園の仕組みやその他諸々の謎も話に組み込まれていて、そう繋がるのかという驚きがありました。

 

ジンとニーナが世界を騙していくこれからの日々が良いものでありますように。

 

作者の次回作を楽しみにしています。

 

最強の黒幕を打倒せよ。無能力者二人組が、嘘と詐欺で全てをひっくり返す!

無能力者でありながら嘘と詐欺だけで異能学園の怪物たちと渡り合ってきたジンとニーナ。激闘の末、学園の秘密に近付いた矢先、突如として特務機関〈白の騎士団〉のメンバーにしてニーナの実兄・ハイネが担任教師として赴任してくる。
ハイネに殺された養父ラスティの遺志を継いだジンたちは、ハイネが結成した自警団に参加しつつ、裏では彼を陥れるという最高難度の信用詐欺に挑むことに。
無敵の特異能力を持ちながら嘘や策略でもジンを圧倒する最強の敵に、果たして立ち向かう術はあるのだろうか…!?
究極の“騙し合い”エンターテインメント、最終章!