2021-01-01から1年間の記事一覧
ずっと前から気になってが踏み出せなかった作品。 先日公開された映画を観て、これは読むしかないと奮い立ち、没入して読みました。 同性愛者の安藤と腐女子の三浦、2人は周りに自分の好き隠して生きている。 周りが醸し出す、普通はという空気と戦うのはし…
先日から公開された、彼女が好きなものはを観てきました。 原作小説がずっと気になっていて、原作を読まずに先入観を持たずに挑みましたが、感情にガンガン突き刺さってくる内容でした。 前半、中盤、終盤と徐々に作品の大切にしているものが段階的に姿を表…
11月は既刊の作品を読むことが出来て、追っていくシリーズを広げられました。 新作では、河野裕先生の君の名前の横顔は何度だって読み返したくなる作品でした。コージーボーイズはミステリーとしても楽しめましたし、コージーミステリーへの興味が湧きました…
面白い。 ミステリーとして、歌詞の通り、1人ずつ死んでいく。それも密室で。いったい何が起こっているのか不気味で、最後まで引きつけられました。 密室を作った方法もそうだが、密室にする動機も気になって仕方なかったが、犀川先生の言う通り、動機なん…
1.2巻で衝撃を残してハードな展開でしたが、更なる衝撃が来るとは。 いきなり海外に飛ばされサバイバル生活が始まるというさらに凄い展開になっていて、作品の持つ力強さを感じました。 いじめ問題、いじめの加害者と被害者の性質だったり、子供が大人へ思…
斜線堂先生の恋愛小説は感情の歪みを生んでいて、その飲み込みきれない気持ちに振り回される登場人物から目が離せない。 タイトルの通り、ただの愛じゃない何か。その感情が何なのか分からずモヤっとしながらも自分の感情と向き合っていく女性達の心境の変…
悠太と彩華の関係は少し特別なものだと思っていたが、それは互いに踏み込まないようにしていたから。 だが、今回は真由と彩華の間にあった壁がなぜ生まれたのかが明らかにするということで、踏み込むことに。 真由と彩華、互いが語る中学時代の話は女子の恋…
本編で三島が好きだったので、外伝として彼女の恋の終わりまで見れて大変満足です。 三島好きは必読です。 沙優が家に帰ってからのお話。心ここにあらずの様子の吉田を見て、焦ったくなる周りの人達。そんな時三島が動き出す。 後藤さん、橋本も接していこ…
12月の購入予定を調べましたが、新作、新刊が共に読みたい作品がたくさんあります。 新作では斜線堂先生、松村先生、の愛じゃないならこれは何と犯人は僕だけが知っているは見逃せないです。 新刊はとにかく読みたい作品が多いです。 ひげを剃る。そして女子…
あらすじで興味が湧き、読んだが面白かったです。 コージーミステリーというのはあまり読みなれてなかったが、読み進めていくうちにのめり込めました。 探偵ではないが、好奇心を持つそれぞれの大人がカフェであーでもない、こーでもないと議論していく様子…
太田忠司先生の作品が気になっていた中、手に取りやすそうな今作を読みました。 少年探偵・狩野と犬・ジャンヌが探偵・野上のお手伝いすることに。そんな時に依頼が来て事件に巻き込まれる。 無邪気な狩野の性格に頬が緩む。 ジャンヌの振る舞いにも愛おし…
キャンペーンクエストを受けるということで、階層攻略要素はなかったが、十分面白かったです。 クエストのNPCのキズメルさんがNPCとは思えないほど生きていて、戸惑うのも無理ない。ゲームの要素だと割り切れないくらい親しくなっていくのは先行きが不安で…
表紙の素晴らしさよ。 最初の飛行機で出会った君塚とシエスタの話かなと思ったら、それよりも前の話でした。 シエスタが君塚に隣に座るまでの心情が描かれていて、見事でした。 シエスタと君塚が飛行機で出会う前の物語。どれだけ2人の関係には秘密があるの…
館モノミステリー。 巻数を重ねて、様々なタイプのミステリー話を読めるのは嬉しいが、今回はあまりにも煮え切らない締めだったのは残念でした。 事件の被害者達や関係者の思惑もハッキリせずにモヤモヤする終わりで、犯人の動機も分からずに締めくくられる…
辻村先生の作品はまだ、数冊しか読んでいないが、その中でも屈指の満足度! 辻村先生の作品でこれ以上のものはあるのか?と思ってしまうくらい面白かった。 主人公・理帆子の冷めた生き方は当てはまる人はいるのではないか。多数よりは少数派かもしれないが…
モニカの学園で過ごす日々はドタバタ騒ぎの絶えないもので、読んでて楽しいですね笑 モニカが周りに話せる人ができて、学園のことに興味も持てるようになってきて、日々変化していくモニカの様子を追うのが微笑ましい。 だが、穏やかな日常だけでなく裏の陰…
今回はJKデリヘルをテーマにしていて、社会風刺に遠慮なく突っ込んでいく姿勢がハラハラしつつもスッキリする読後感でした。 警察の知識も豊富で、へぇーとなることが多数でした。 1巻同様、また女性が被害に遭うのかとげんなりしたくもなるが、悪い奴らは…
家族小説。読み終えたら、向き合える家族と一緒にいるのは良いなと思いました。 今作は家族間の距離が近いからこそぶつかり合ってしまう模様を描いている。 一緒に住んでいるからこそ、分からなくなってしまう。 そんな状況から脱していくのが気になって仕…
映画観たら、原作に戻りたいと思い再々読しました。 もう3度目になると驚きとかはないですが、高坂と佐薙が虫の存在が間に挟まっているとはいえ、世間に馴染めないという共通点や気が合うという相性の良さから仲を深めて、落ちていくのは美しいとすら思いま…
婚活ラブコメもシリーズ大詰め。 前回幸せをたぐり寄せたまひるさんが婚約が決まってめでたい。 苦労している姿を見ていた分、感慨深い。 今回は牡丹ですが、彼女が抱えている問題や相手の男爵の気持ちが固まってなく、先行きが見えなかったですが、縁太郎…
綾里けいし先生がガガガ文庫デビュー。 かみさまになれなかった藤花と見守る朔。 2人の特別な関係に惹きつけられる。 幻想的な描写と普段の日常の描写が良い感じに書き分けられていて、朔と藤花の関係性だったり、一緒にいる背景が想像しやすくなっていまし…
1巻ではコミカルに失恋模様を描いていたが、2巻では込み入った部分まで踏み込んでいて、引き締まる展開。 負けヒロインの失恋を軽いものではなく、しっかり大切に扱っていたのは作品にとって、大事な指針になると思います。 自分が好きな人に好きな人がいる…
キャラクター性だけでなく、ミステリー作品として良いから有栖川有栖先生が推薦していても不思議ではない。 衝撃がある推理パートも目立って良いですが、そこに至るまでのフェアな謎解きが手堅くて、雑にならない解決方法が素晴らしいです。 ロンの血筋とは…
遂に藝大受験が近づいてきて、ピリピリしてくる。 桑名さんの落ちていく人を見て安心を保つのは、誰だって無意識のうちにしてしまう時があるだろう。 プレッシャーと緊張が混ざって、試されている。 八虎の器用さ、世渡り上手の部分で秀でている分、自分勝…
どっかの作品の紹介されているチラシが挟まっていて、気になったので読みました。 そしたら、ドンピシャで自分好みの作品で、そのチラシに感謝したいです。 主人公・モニカは人見知りを極めていて、詠唱が唱えられない。 だから無詠唱で行えるように極めた…
三秋縋先生の恋する寄生虫が原案である映画を観てきました。 映画化決定時はただ嬉しかったが、いざ公開されるとなると怖くなってきました。 好きだからこそ、思っていたのと違うとなるのが嫌な気がしました。 ただ、原案の小説が好きなのは変わらないからと…
今回も面白かったです。 主人公・七村のぼっち語りは健在で彼の皮肉な部分がブレないのは良いところ。 呑気そうに見える七村だが、一週目の記憶が頭に過ぎり、迷い悩むのは優しいからこそ。 二週目だから、一週目との違いに思うことがあるのは当然。 設定が…
1年振りに読み返しました。 初めて読んだ時に気にしてなかった部分にも注意して読んだら、新たな発見が出来て、何度読んでも味わえる小説だなと。 周囲からの差別や扱いに屈せずに真っ直ぐに突き進む茅森の気高さに天晴れ。 皆に同じ対応して、獅子眈々と目…
河野裕先生の最新作は子供、学生、大人が悩み苦しみながら、光を掴む物語。 世の中の正義を問う物語になっており、読んでいて現代の問題が浮かび上がり、かつ登場人物の清い考えに感銘を受ける。 正しさ、常識、そんなものは人それぞれで押し付け合わずに共…
面白かったです! 物語と絵がマッチしていて、良いコミカライズだと思いました。 傷を抱えた姉弟が過去を、今を乗り越えようと葛藤していくのは読んでいて夢中になりました。 タイトルの魔王というのはどういう意味か。 はっとさせられる意味が込められてい…