羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年 2月読んだ本とおすすめ作品

2月に読んだ本の中でおすすめの作品を紹介します。新作では市川憂人先生の断罪のネバーモアが読み応えのあるミステリーになっていて、おすすめです。新刊では、変人のサラダボウル (2)、ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 III クローズド・サークル、よう…

世界が青くなったら

青春小説を書くのが上手い武田彩乃先生の新作は大人を登場人物にして、ファンタジー要素を加えていて、今までの作品とは違う読み味でした。 ある日、主人公・佳奈の恋人が世界から痕跡が消えた。どういうことか突き止めるために動く。謎を追ううちに成り行…

アオのハコ 4

三角関係の推移が非常に良い。 距離感の詰め方、広がり方が非常に巧みで、千夏、大喜、雛、それぞれの考えが分かるからこそもどかしい。 恋愛だけでなく、バスケ、卓球、バレーと打ち込む要素が混じっているからこそ恋愛だけにならないので、より複雑になっ…

珈琲店タレーランの事件簿 7 悲しみの底に角砂糖を沈めて

久しぶりのタレーランの新刊。 今年で10週年というのは早いなぁと。 自分は1巻の時から追ってないですが、めでたいですね。 今回は短編集で美星さんが安楽椅子探偵の立ち位置なので今までと違った感覚がしました。 静観の立ち位置から、美星さんが謎を抱え…

卒業

初めて東野圭吾先生の作品を読みました。 青春、学生らしい物語に期待が膨らみましたが、ビターな読み応えでした。 明るい部分はあるが、それ以上に事件の起きたきっかけや理由、犯行動機に関して心が重たくなる背景がありました。 事件が起きた理由や動機…

三月は深き紅の淵を 文庫

独特の雰囲気を持った作品でした。 三月は深き紅の淵をという誰が書いたのか、なぜ回収したのか分からない小説を鍵にした特殊な物語でした。 各話統一されることなく、三月は深き紅の淵をが存在していて1.2話読んだ時は軽く驚きました。一体、どういうことだ…

さよならの言い方なんて知らない。6

約1年振りということで忘れてしまっている部分があり、咀嚼できなかった部分があったのは悔しい。読み返す必要がある。 さて、今回は架見崎の根幹を揺るがすウロボロスをどうするか。ウロボロスの脅威を知っている香屋が今までのスタンスと打って変わって前…