羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

キャラ・ライト文芸

六法推理

デビューして勢いの止まらない五十嵐律人先生の新作。 短編集なので、今までの作品に比べると軽い雰囲気もあるので読みやすい作品でした。 先生の作品を知らない人にもおすすめです。 今作は大学内で無料法律相談所を運営している主人公・古城の元に他学部…

天久鷹央の推理カルテ

数年ぶりに再読。 鷹央先生のキャラ立ちが強烈。 最初読んだときはあまり、良さを理解出来なかったが今は傍若無人の中にある医療者としての誇りや微かな人間らしさに魅力を感じます。 小鳥遊との凸凹コンビは好きです。 小鳥遊も鷹央先生の無茶振りに答え続…

夏の陰 文庫

殺人犯の父を持った岳と殺人犯に父を奪われた和馬が呪いから放たれるまでの物語。 前半が加害者側の岳の苦悩、後半は被害者側の和馬の苛立ち、両方の視点を知ることで終盤に剣道を通して、ぶつかり合う2人に圧倒されました。 互いに異なる生き方をしている…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに

今回は小説家のパクリ騒動に絡めて、李奈へ謎の脅迫が迫ってくる。 小説家ならば、自分の作品がパクられているのはしんどいし悲しいが、法律に照らすと証明するのが難しいのが現実的で辛い… 李奈への脅迫は意図が見えず、怖いものがありました。ただ、シン…

掟上今日子の家計簿 文庫

今回はメタなミステリー構造談義と言ったところ。 1冊丸々先生の好奇心が詰まっているようで、苦手な人は苦手かもしれないです。 最初の事件の殺人動機にはこんなのもありかと新たな発見をしました。無鉄砲な犯人の動機は読めないよな。犯人の心理状況も加…

二重らせんのスイッチ

冤罪ミステリーであり、家族小説でもある。計算された計画通りに進行していく不穏な雰囲気の中で育っていく、互いの信頼。どこに着地するのか分からず、最後まで気が抜けないスリルがありました。 冤罪をかけられても信じる人はいる。 ただ、報道を鵜呑みに…

黒と茶の幻想 (下)

下巻。 上巻から気になっていた部分が中盤前くらいで疑問は解けて、どうするのかと思ったら、大人しそうな節子の冷静な一面にドキッとしました。とはいえ、話してわがだまりなく旅を終えてホッとしました。 今作は様々な謎と題して、登場人物の深層心理と向…

放課後 文庫

東野圭吾先生のデビュー作を読みました。 学校で起こる殺人。しかも密室。構えながら読んでいて終盤のある部分まで読めば犯人にたどり着きました。トリックは半分くらいですけど。 わりとフェアなミステリーになっていて好印象でした。 大胆なトリックでし…

黒と茶の幻想 (上) 文庫

上巻とはいえ、かなりスローな出だしなのかな。 男女4人の旅の間の会話を中心に展開していく。 昔からの付き合いで気さくに話し合う空気感に落ち着くなと思ったら、鋭く胸を突いてくることも。 小さな、不思議な謎をこうなんじゃないかと話していく、合って…

追想五断章 文庫

一読目より時間が経ち、再び読んだら物語の流れや結末に没入出来ました。静かな雰囲気だが、探し求めていた、依頼者の父の想いに舌を巻きました。暴かれる真実は読者に任せると言う締めが美味すぎる。 1つずつ別れている物語を追いかけて、どういう意味があ…

ワンダフル・ライフ

家族介護、夫婦関係、不倫関係、障害を持った人と持ってない人の距離、様々なテーマで語り手を変えて展開していく。 どの視点も重たくのしかかる現実が描かれていて、実際起こり得る問題なので、登場人物が悩み苦しむように、読んでいるこっちも痛みを受け…

52ヘルツのクジラたち

町田そのこ先生の代表作品みたいなところがあるので、読みましたがかなり物語に引き込まれました。 タイトルの意味はどんなだろうと思ったら、最後まで読めば分かって、心に響くものがありました。 主人公・キナコが初め、訳ありなのがぷんぷん伝わってきて…

生者のポエトリー

詩をテーマにしていて、人生で壁にぶつかっている人達が詩を通して、壁を越えていく様子が描かれている短編集。 悩める登場人物達が希望を掴んでいくのが凄く胸を掴んでくる魅力がありました。 どの話も、読み終えると勇気が貰えます。なぜなのか、きっと自…

数奇にして模型

今回はストレートな謎解きと思いきや、事件ではない部分が印象的でした。 国枝先生の考えや新キャラの大御坊、萌絵の友人、知人のラブちゃんと金子の顔見せなどがありました。 事件は密室のトリックや犯人の目的や動機が分からない事が多かったが、明かされ…

償いの雪が降る

続編の新刊が発売されるそうで、気になってたら今作が先というので読みました。 想像以上にタイトルが胸を打つ展開でした。 主人公・ジョーか殺人の罪を負った罪人・カールの話を聞き、伝記を書くことに。 カールの様子や関係者の話を聞いていくうちに不審…

やがて海へと届く 文庫

映画観てから原作へ。 原作を読んだら映画化にあたり改変されたんだなと確認出来たが、悪いことではなく、むしろ適した形だったと思えました。 親友・すみれが震災で行方不明になる。心にぽっかりと穴が空いてしまう真奈。 周りは親友の死を受け入れていく…

今はもうない

萌絵の語りで事件が話されるということは様々な予想が立てられるが、自分は最後の最後に気づきました。遅いか。 1冊全体を通した仕掛けの正体にはやったなと思いました。 ただ、語り手である笹木が魅力的ではないのと、西之園のおかしさ、不審な点があるか…

強欲な羊 文庫

ミステリーズ新人賞受賞作品集の監獄舎の殺人で表題作を読んでいて、他の話も気になって読みました。 やはり、表題作が鮮烈で印象深くて何度読んでも良い意味でイヤな気持ちになります。 認識を誤らせる展開とその伏線の回収方法が非常にいやらしさがあって…

オーブランの少女 文庫

デビュー短編集でこのクオリティーは凄い! あらすじから女性の闇を描かれていそうで期待しでしたが、軽々と期待を超える1冊になっていました。 驚き、イヤミス、笑い、切実、ホッとする。短編集でそれぞれの話の余韻が様々で非常に良い。各話の謎はもちろ…

スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫

スイーツを題材にしたミステリー。 謎も気になるが、なぜ不思議な出来事が起きるのか登場人物の秘められた行動を解き明かしていき、たどり着く真相が迷える高校生の救いになっているのが良いです。 主人公・菓奈が吃音があり、あまり人と関わらずにいたが、…

高校事変 VI

優莉結衣の修学旅行が一筋縄にはいかないのは予想がついていたが、まさかここまでとは… わりと序盤から最後まで戦闘があり、血が流れまくる修学旅行でした。 また、ちょっかいかけてくるクラスメイトに対しての制裁は手加減されてた方かな。 でも側から見た…

麦の海に沈む果実 文庫

理瀬シリーズ。 前日譚から気になっていた、三月は深き紅の淵をの本の正体。 曖昧な部分もあるけど、真相を知ると驚かされました。 怪しげな雰囲気漂う学園に理瀬が転入して、起こる不可解な事件の数々。ファンタジーな世界観とミステリー、そして理瀬のミ…

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

素晴らしい人生逆転劇。 人生で上手くいかず、つまづいていた人達が集まって原因となったグループに反撃して、自分の人生を取り戻していく終盤には手に汗握る展開でした。 前半から中盤にかけて、人生で落ちぶれていく様子が描かれていて、胸が痛む。 だか…

弊社は買収されました!

タイトルにインパクトがありますが、中身はお仕事モノで買収された側の社員の実情を描かれていて堅実な作品だなと。 タイトルの通り、日本企業が外資系企業に買収される。それは予告なく訪れて混乱する社員達。社会人ならば心あたりある会社の悪い部分が炙…

高校事変 V

高校事変シリーズの始まりに関することが印象的でした。 結衣の父が死刑となった地下鉄サリン事件、その当時の結衣の心境。事件の被害者・沙津希、高校事変の時に友人となった澪。 世間が思っているほど残酷ではないが、冷酷でもある結衣だが、結衣の中では…

リカーシブル 文庫

4年振りくらいに再読しました。 読み返していくうちに、こんな感じだったなと思い出していきました。 ぼんやりと覚えていた程度だったので、2度目でも真相を知った時は衝撃でした。 中学一年生のハルカが母の故郷に戻ってきて、次々と田舎ならではの風習に…

硝子の塔の殺人

何で今まで読んでなかったんだと悔いたくなるくらい面白かったです。 知念先生の作品をあまり読んでなく、スルーしてた自分を呪いたくなるくらい、素晴らしいミステリー作品でした。 本格ミステリーを好きな方には刺激があり、あまり詳しくない人は今作を読…

鬼人幻燈抄(三)-江戸編 残雪酔夢

前巻で甚夜は父と再会し、家族のような場所を見つけたのに、それも長くは続かなかった。甚夜は戦場でしか生きられないのか。 今回は穏やかに終わるかと中盤までは思っていたが、そんな甘くなかったか。またもや心締め付けられる別れが甚夜を襲う。甚夜にと…

ロング・アフタヌーン

シンプルなタイトル、雰囲気ある表紙に惹かれて読みました。 物語の始まりから、作中作の危ういけど惹きずり込まれる雰囲気が素晴らしくて掴みが完璧過ぎた。 誰が狂気を孕んだ小説を書いたのか、なぜ描くに至ったのが気になってしかたがなかったです。作中…

世界が青くなったら

青春小説を書くのが上手い武田彩乃先生の新作は大人を登場人物にして、ファンタジー要素を加えていて、今までの作品とは違う読み味でした。 ある日、主人公・佳奈の恋人が世界から痕跡が消えた。どういうことか突き止めるために動く。謎を追ううちに成り行…