光文社
作者のミステリ作品が好きなので、今作も読みました。 犯罪者向けに営業するホテルで起きる事件。ホテル内のルールを守っている間は何も関与しないが、ルールを守るものには容赦ない。面白い設定で、楽しめました。 ホテル探偵の背景やホテルのあり方も描写…
辻堂先生の持ち味である、人間の繋がりの良さがあり、かつミステリ要素が濃くて非常に満足度が高いです。 非常に読みやすくて、お悩み解決後の真相に驚かされました。区役所のカウンセラーに相談する人達の話さなかったことを推理して、組み立てるのが凄く良…
似鳥鶏先生の発想と機転には驚かされるばかり。 ユーモアとシビアな面を使い分けて現実を突きつけてくるのは健在で、今作も見事に作者の術中にハマり、心地よいです。 泌尿器科に名探偵という組み合わせは想像外過ぎて読むのが楽しみでした。着眼点は珍しい…
阿津川先生のミステリ、小説に注ぐ情熱や愛情に当てられて、どの作品も読みたくなるような書評の数々に圧倒されました。 知らない作品ばかりでしたが、これでもかと作品の良いところを紹介していたのと、どれだけ作品の意図を汲み取ろうとしている姿勢が感…
阿津川先生ならば読みたいと思うくらい、今勢いのあるミステリ作家の阿津川先生の新作。 短編集の透明人間は密室に潜むに収録されていた、盗聴された殺人に登場した探偵と助手を主人公にした作品。 印象的だった短編が、こうして厚い長編に膨らむなんて幸せ…
阿津川先生の濃いミステリーって感じがして、読んでいて疲れる部分もあるが作者のミステリー愛がほとばしっているようで良かったかなと。 固定観念などがあると到底真相にたどり着けないような、自由奔放な揺さぶり方をしてきて、楽しい読書でした。 作者の…
家族介護、夫婦関係、不倫関係、障害を持った人と持ってない人の距離、様々なテーマで語り手を変えて展開していく。 どの視点も重たくのしかかる現実が描かれていて、実際起こり得る問題なので、登場人物が悩み苦しむように、読んでいるこっちも痛みを受け…
阿津川先生かデビューしたきっかけと同じということと、密室、名探偵と助手の関係を掘り下げているとあっては読まずにはいられなかったです。 密室、名探偵と助手、このワードが好きな人には突き刺さるミステリーになっていました。二つの要素が好きな自分…
ここ数年、単行本の作品にまで手を出すくらいミステリが好きになってきている時に、近年活躍していてこれからの活躍が期待されたミステリ作家達の考えに触れられる対談集と聞いたら読まずにいられませんでした。 影響を受けた作品やジャンルの特性、書く時…
表題作の破壊力よ。(あらすじ)透明人間による不可能犯罪計画。裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。録音された犯行現場の謎。クルーズ船内、イベントが進行する中での拉致監禁―。絢爛多彩、高密度。ミステリの快楽を詰め込んだ傑作集表題作の透明人間…