羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

創元文芸文庫

白野真澄はしょうがない

素晴らしい短編集でした。 各話の語り手の名前が白野真澄で統一するというのは斬新でした。同姓同名の赤の他人で性別、年齢、悩みなど、持っているものが違うのに不思議と親近感が湧いてしまう。 名前というのは大切なものだが、自分では選べない。名前に左…

うつくしが丘の不幸の家 文庫

以前から気になっていた作品で期待してましたが、期待以上の小説でした。 不幸の家と噂されていた家で暮らしていた家族と、今住もうとする家族の物語。 代々住んでいた人達の家族事情は考えさせられます。読んでいて、悩む家族の人がどう立ち直っていくのか…