羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

MF文庫

異世界、襲来01 プロジェクト・リバース

異世界の文明が日本へ侵略してきて、人類が追い詰められている状況でヒーローが誕生する王道な物語。人類のピンチに特殊な力とスーツを得て、主人公のユウが情勢を変えていくのが楽しみな出だしでした。最初は不遇な扱いを受けていたが、そうした立場から一…

探偵はもう、死んでいる。3

シエスタの過去が明らかになり、戸惑う君塚達。そんな残された面々、みんな直面しないといけない課題がある。そんなシエスタの意思をシエスタそっくりの人形が代わりに出てきて伝えていく。シエスタそっくりの人形が本物ではないんだけど、だからこそ良い味…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編2

波乱の幕開けになった2年生編。遂に清隆が実力を周囲に見せ始めていて、環境が変わっていく。クラス内の変化は上手く堀北が納めた感じだが、変わらないわけがない。他クラスの数人は警戒を強めている感じ。前巻で清隆の力を知った須藤の成長が凄い。まさかこ…

星降る夜になったら

スニーカー文庫で描いていた作者がMF文庫に参戦。表紙やあらすじを見てるだけでこれは読みたいと思っていた作品でした。いざ読んでみたら、序盤から事細かな描写や主人公・准太とヒロイン・佳乃の徐々に縮まっていくニヤニヤする関係の推移などに浸れます。…

探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる

デコボコ探偵達の学園ミステリー。(あらすじ)私ならその事件・疑問・憂鬱、秒で解決だね。 新学期――俺は失敗した。 親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。絶版した小説の犯人当て、美術部で振る…

神童勇者とメイドおねえさん4

たまにはゆる〜い日常もあり。(あらすじ)イブリスと奴隷を巡る事件も収束し、再び日常を取り戻した少年シオンと四人のおねえさん。事件の流れで偶然にも未知の聖剣を手に入れたシオンだが、その聖剣には何者かの思惑が張り巡らされていることに気づく――。そ…

鬼畜先生の博愛教育

素晴らしい鬼畜っぷりに胸がスカッとします。(あらすじ)目には目を、歯には歯を。異能で荒れる学園を異能でねじ伏せ更生させる! 学園島タルタロス――ごくまれに異能を持つ者が産まれるようになった現代において、政府がそういった特殊な能力を持つ者たちを管…

超高度かわいい諜報戦 〜とっても奥手な黒姫さん〜

恋は難しい。奥手なヒロインのメリハリが魅力的でした。(あらすじ)「凡田君と、もっと仲良くなりたいの!」高校生にして秘密諜報機関を指揮する天才少女、橘黒姫は初恋の真っ最中。好きな人のために組織の力を濫用し、超高度な諜報技術で接触を図る。「…誰か…

想い合う2人 そうだな、確かに可愛いな

最近、流行りのうざかわ系年下ヒロインモノ。ただ、主人公が異世界帰りということや、ヒロインがそれほど癖がないというのがありました。(あらすじ)この小説はイチャ甘ラブコメ――彼氏彼女の交際が始まった直後の二人の初々しい日々の記録だ。 彼氏は渡世戒理…

ー異能ー

様々な男女が異能という力を得て、バトルロワイヤルが行われる。視点が切り替わっていき、どんどん進んでいく展開に引きつけられました。それぞれのキャラクターが色々な形で関わり合っていて、繋がっていくのが、なんか良いな。各々の人生が見えるように、…

願いはどこに行く 今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。せんぱい、ひとつお願いがあります

幼馴染の妹が同じ高校に入ってきて、始まる甘々ラブコメ。嫌われもの主人公・冬月にちょっかいをかけまくる、幼馴染の妹・灯火。家に押しかけてきたり、弁当作って一緒に食べたり、カラオケに行ったり、これはただ近い関係のラブコメかと思わせておいて、ド…

確かにあった、想い。探偵はもう、死んでいる。2

1巻の前の、探偵が生きていた頃の話。まさか、2巻でするとは思わなかったので不意を突かれました。シエスタが死んでいるという事実を知ってから、余計に生きていた頃の懐かしい話に心が揺さぶられます。君塚とシエスタの相思相愛なのがはっきり分かり、1巻で…

新たな道の始まり ようこそ実力至上主義の教室へ 2年性編1

遂に来ました二年生編。進級早々、一年生とペアを組んで筆記試験に挑むというもの。単純にいかなくなってきていて、臨場感が増してきて良いです。仲良しこよしではなくなってくるか。各クラスが上に行こうと様々なやり方を通す中、Dクラスも成長した堀北、平…

夢を生きるとはこんなにも難しい 君死にたもう流星群5

今回は大地自身の問題。周りの諦めそうなやつの背中を押して、前に向かせといて、自分は殻にこもったままなのは問題だ。忘れていたけどタイムリープして、大地の1周目の意識のありかは考えてなかったな。1周目からすれば迷惑だよな。成長したと思っていた大…

悪意と比較はつきもの。どう戦う? 教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 6時間目

表紙がヤヤと冬燕なのが読み終えた後になるとにくいなと思う。久しぶりの塾講師パートで天神は振り回されっぱなしになる。今どきの大人や子供ならば起こり得る問題と直面し、非常に苦い。読んでて犯人はわりとあっさり分かると思うが、出来事の裏側を知ると…

人生を投げるな 君死にたもう流星群4

今まで大地に接触してこなかった、怪しげで不気味だった黒井さんにスポットが当たった。寡黙な彼女に隠された事実と悲しみが分かってきて、とても人間味が感じられて彼女を応援したくなります。黒井さんの主張には胸を打たれたし、自分を投げ出したくないに…

1年の締めくくり ようこそ実力至上主義の教室へ11

いよいよ、一年生の締めくくりになる試験が始まる。ハッキリとクラス対クラスの縮図になっていて、各クラスの総合力や個性が勝負の別れ目になっている。司令塔という形で、清隆と坂柳はぶつかり合う。生き生きとする坂柳も珍しく、清隆との勝負を楽しんでい…

人を切り捨てろ ようこそ実力至上主義の教室へ10

退学者が1人も出ていないということで学校側か1クラス1人出してもらうという追加試験に翻弄される。清隆の阻止やその他様々な理由で退学者はまだいなかったが、遂にかと。試験内容は清隆の退学を狙っている父の思惑のようで、これからもきそうだ。ただ、今回…

死なない意志 探偵はもう、死んでいる。

タイトル、名探偵と言われていたシエスタがもう、死んでいる。という事実からして一筋縄にはいかない作品なのが予想出来るが、大技、小技を使って上手く作品を構成していて、夢が詰まった作品だなと思います。タイトルなどから、意表をついておいて。中身は…

嫌な過去は取っ払っておこう 神童勇者とメイドおねえさん3

表紙にはいないが、褐色マイペース美女のイブリスの掘り下げ回でした。自由気ままに生きていて、悩みとか抱えているように見えない。いや、見せない風にしていた。過去にあった辛い出来事がまだ振り切れてなく、まだ燻っていたが、シオンや他のメイド達との…

罪を告白する勇気を ようこそ実力至上主義の教室へ9

坂柳の一ノ瀬潰しは地味な憶測を流して、否定できないことをいいことに徹底的に揺さぶるという地味だけど、優等生な一ノ瀬には効いてたな。そして、一ノ瀬の秘密を流した南雲は小物過ぎて、早く清隆に遊ばれてくれと。坂柳はお遊び程度の力しか見せてないけ…

人生の責任 君死にたもう流星群3

表紙は誰だと思ったら、委員長こと宇野ちゃんだった。まさかのアイドル希望とはびっくり。大地がいた将来の世界では公務員として勝ち組のコースだったのに…ということだけど。自分の人生の責任は親でも友人でもなく、自分ということ。それを分かる頃は人それ…

静観の姿勢 ようこそ実力至上主義の教室へ8

3学期に入り、1年から3年までが混合で合宿をして、学年、クラス入り乱れての試験。清隆は静観の姿勢に入り、少ししか動かず少々物足りないが啓誠の成長や他クラスとの衝突や仲を深める繋ぎとしては良いのではないか。また、堀北、一ノ瀬目線の話があり、珍し…

冬の恋 ようこそ実力至上主義の教室へ7.5

冬休みの短い日々が収録。前巻の清隆対龍園の後のなごりというかしこりが垣間見えるが、基本的にゆったりしてる雰囲気。虐められ、古傷えぐられた軽井沢にとっては非常に良い日常に戻れて良かったんじゃないか。この巻では軽井沢恵という少女の可愛さが詰ま…

誰かの背中を 君死にたもう流星群2

読んだら背中を押される2巻。1巻で運命を変えた大地はその結果により、知らない方向に進んでいく。涼介が伊万里と付き合わず、医者も目指せない。伊万里は海外に留学。そして、星乃を狙うエウロパの支援者も見え始めていて。。今回は問題が盛り沢山で、どう…

清隆の圧倒的な強さ ようこそ実力至上主義の教室へ7

遂に、龍園との決着の時。Dクラスの影で暗躍する清隆をおびき寄せるために、軽井沢を脅す。しかし、軽井沢が強い心で屈せずに清隆のことをバラさずに耐えたのは心を打たれました。そして、清隆が正体を見せる。清隆の圧倒的な強者感が堪らなく、頼もしい。清…

綾小路グループ誕生 ようこそ実力至上主義の教室へ6

2学期も中間テストを乗り越え、あとは期末テストや特別試験くらいになっている状況。Dクラスの面々も学園に慣れてきたところ。今回課される期末テストでは点数良い人と悪い人がペアを組むということに挑む。だか、堀北、平田などのおかげで試験自体は乗り越…

一年生編の締めくくり ようこそ実力至上主義の教室へ11.5

表紙の一ノ瀬が堪らん!ただ、本編ではしょげてて、清隆に懐柔されてしまってるが…一年生編の締めくくりとなっている春休みの日常が描かれている、短編。いつも通り短編というか本編みたいな内容でした。わりと重い内容が挟まってて、これ読まないと駄目でし…

堀北、自身の壁を見る ようこそ実力至上主義の教室へ5

体育祭編。今まで頭を使う頭脳戦が多かったので、はっきりと身体能力がものをいう形で、喜び人、苦しむ人がはっきりしていた。たまには脳筋にも活躍の場を作るのも良いですね。清隆は動きづらい状況で、最後の最後まで諦観しているのかと思いきや、裏で手を…

君死にたもう流星群

発売当初から気になってた作品。なぜ今まで読んでなかったのかと言いたくなる熱量がありました。小さい頃から器用で容量よく生きてきた主人公・大地。夢を諦めて現実に馴染もうとするが、夢を見れず、引きこもり少女・星乃を失う。落ちぶれていた大地がある…