羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

早朝始発の殺風景 文庫

早朝始発の殺風景 (集英社文庫)

 

青崎有吾先生の作品にハマって、初めて単行本で買った作品なのと内容が素晴らしいので思い入れのある作品です。

文庫書き足しがないですが、表紙が単行本の時と違い、惹かれました。

改めて読み返しても素晴らしい青春ミステリーでより好きになりました。

 

あぁ、素晴らしい… 思わず読んでいて口から漏れてしまうくらい洗練された青春とミステリーの配合になっていて、短編集ながら各話の登場人物に感情移入してしまう。

登場人物の関係性や会話に読んでいくうちに引き込まれていく魅力がありました。

 

また、短編という制限がありながらも伏線と回収がスムーズに、かつわかりにくいように行われるのは見事としか言えない。

あっと気づいた時には終わっているという。

流石です。

 

それぞれの短編のシチュエーションがその登場人物の人生において、重要な場面というのも良かったです。

 

最後に各短編の登場人物が現れて、その後が垣間見えるのは嬉しい限りでした。

表題作の2人には苦笑しかしませんでしたが笑

 

 

 

青春は、気まずさでできた密室だ。始発の電車で遭遇したのは普段あまり話さない女子。二人は互いに早起きの理由を探り始め……(表題作)。部活の引退日、男同士で観覧車に乗り込んだ先輩と後輩。後輩には何か目的があるようだが(「夢の国には観覧車がない」)。不器用な高校生たちの関係が小さな謎と会話を通じて少しずつ変わってゆく。ワンシチュエーション&リアルタイムで進行する五つの青春密室劇。

2021年 下半期 おすすめの新作ミステリー7選 新刊ミステリー10選

昨年、2021年下半期に読んだミステリー作品で新作、新刊に分けて読んだ本の中で特に勧めたい作品を紹介していきます。

まずは新作から。

 

 ミステリーとして霧に包まれたような起こる筈がない謎の殺人が起きて、その事件の解決までの筋道がなんと美しい。

丁寧に可能性を調べて、そして絞る。最後の解決編での提示は読んでいて圧巻でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/01/210000


 

 

 主人公・シンデレラは口先が上手くて、屁理屈が上手い。そんなシンデレラが殺人の容疑をかけられて、無罪を示すために理屈をこねくり回して、突破していくのが痛快でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/02/210000

 

 推理ゲームを行うために日本だけでなくよその国からも名探偵を集めるということで、各国から名探偵を選ぶまでの過程もしっかり描いているのは丁寧で良かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/25/210000


 

 

 

 自由研究という名目で過去の事件を追っていくのは初めは軽い聞き取りから始まって、次第に危ない場面が増えてきて…といった風に展開されていく。

徐々に想像から逸脱していく状況、ピップが挫けそうになりながらも相棒のラディに励まされつつ、真実を追うことから心が折れなかったのは立派としか。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/27/210000

 

 プレオープンの遊園地で起きた銃乱射事件という衝撃的な事件から幕が上がる。

そして廃園となった遊園地で集めれた者達が宝探しに集まっていき、徐々に死が忍び寄ってくる事態に惹きつけられる。

明らかに各々が目的を隠していると思う怪しさがスリリングな展開を生んでました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/22/210000



 

 探偵ではないが、好奇心を持つそれぞれの大人がカフェであーでもない、こーでもないと議論していく様子が魅力的で、最後に寡黙な店主が謎の真相を当てるという様美式も飽きることく物語に入れます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/30/210000

 

 

 田舎が舞台に起きる失踪事件。その背景には家庭、部活、仕事があり、救いの失踪だった。

失踪というのは悪い事が頭によぎるが、どうしても家から離れたくなる彼らの切実な願いに胸が痛みました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/22/210000


 

 

 新刊では。

 

 

 

ミステリーとして緻密な采配で伏線を伏せたり回収したりしていて、真相を追っていく過程を読み進めていくのが堪らなく楽しくて、1つずつ真相に近づいていくたびに明かされる事に惹きつけられます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/07/01/213000

 

 

 前巻のmediumが素晴らしいミステリーだったからこそ、期待値が高かったですがそれでも大胆な仕掛けを行ってきました!

頭の想像力を試すようなトリックで、読み終えた後は自分の至らなさに打ちひしがれました… https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/07/07/220000



 

 

 一体真実は何なのか調べていくミサキの姿勢に胸を打たれました。真実は苦くて救いがないように見えましたが、最終的に前を向けるもので良かったです。

一体誰が犯人か絞っていくところはミステリーとして手堅くて、読む手が止まりませんでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/01/210000


 

 死線が見える志緒が苦しんでいた時に佐藤と出会い、志緒の重みを取り除こうとする佐藤の考えは志緒にとって大きかっただろう。また、佐藤にとっても志緒の能力に救いを感じているようで、お互いにとって良い出会いだったんだろう。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/16/210000


 

 1巻同様、青春とミステリーが組み合わさっていて満腹です!

特にミステリーとしてガチガチのロジカルが展開されていて、解決パートで真相が明かされると、あぁ!と気付かされるのが気持ちいい。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/21/210000

 

 無戸籍者がいるのは知っていたが、改めて知ることが出来て良かったです。当たり前の基準が変わってしまっている彼らにとって、戸籍を持っている人をどう感じているのか。学ばせてもらいました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/07/210000



 

 ポーが昔捕まえた犯人が実は殺人をしていなかった疑惑があがり、次々とポーにとって悪夢のような状況が整えられていく。

前作より、マシマシの難易度でした。冤罪をかけたとポーがピンチになりながらも証拠を探し回る捜査が魅力的でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/06/210000

 

 

 

 主人公・藤村京はコミュ障で人と目を見て話せない。だが推理に長けている。

彼の1人ぼっちだった経験から来る語りや考えに非常に共感出来るし、これこそぼっちだと彼を応援したくなります。

自己紹介、セレクトショップ、カラオケ、コミュ障なら避けたいところの描写が巧みで、痛いほど藤村の気持ちが伝わってきました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/22/210000_1


 

 立派な家を建てたが、そこには誰も住んでいなかった。

仲良さげな夫婦、子供が住んでいた形跡がなく、ただ椅子が置いてあった。

その状況からよくぞここまで裏側を練って、今と繋げたなと唸るばかり。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/10/210000


 李奈が成長していて、物語の始まりの頃のようなふわふわしている様子がなく、周りが躊躇いそうな状況でも真実を求めていく姿勢で聞き込みをしているのを見て、立派になったなと。

時折、弱音が見える時はあるけど着実に成長しているのが感じられて、良いですね〜。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/04/210000_1


 

 

封印再度

封印再度 WHO INSIDE S&Mシリーズ (講談社文庫)

 

今回は犀川先生と萌絵のイチャイチャの間に密室の事件が挟まれている感じがして、散らかっている構成だなと思いました。

ただ、密室としてはかなり惹かれるシチュエーションで真相が気になって仕方なかったです。

状況が複雑で、密室の作り方や犯人像を考えていくのが楽しかったですが、犀川先生と萌絵がイチャイチャしていて、謎が頭に入ってこない笑

 

国枝さんが成長か変化か分からないが、人物像が変わってきていて魅力度が上がってます。

萌絵が調子に乗っているのが目に余るものがありましたが、あの嘘はいかん。

そりゃ、犀川先生も怒るよ。

君は滝に行きなさいは名言すぎて、腹がよじれるかと思いました。

 

ミステリーとしては最後の推理を詰めていくあたりは流石でした。

 

不可解な死と家宝の関係は?
「天地の瓢」「無我の匣」。香山家に伝わる2つの宝と死の秘密とは

50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。2つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。

僕と先生 文庫

僕と先生 (双葉文庫)

 

日常とミステリーの配分が絶妙で、日常の謎として読みやすいし謎にも頭を使うので読み応えがあります。

明るい物語と見せかけて、裏に潜む問題は割と重い内容なのは、上手いですね。

怪盗が登場するが、キャラクター性は良いが考え方ややっていることを軽く考えているのは納得がいかない。

 

外国人の労働、就職活動の焦燥感、人と人の繋がり、等々考えさせられるフレーズがあったり、考える状況があるのは良いなと。

 

隼人が双葉を振り回していますが、要所で双葉が隼人を諭しているのが良い関係だなと。過激な隼人の危うさを抑えている。

 

続きが読みたいです。

 

こわがりなのに、大学の推理小説研究会に入ってしまった「僕」と、ミステリが大好きな中学生の「先生」が、身のまわりで起きるちょっとした「?」を解決していく“二葉と隼人の事件簿”シリーズの第2弾。前作『先生と僕』同様、ふたりの活躍に加え、ミステリガイドとしてみなさんを愉しいミステリの世界へと導く!

名探偵に甘美なる死を

名探偵に甘美なる死を 〈竜泉家の一族〉シリーズ

 

特殊設定ミステリーとして、何構造にも重なりあっていて、真の結末までたどり着くまでの道のりが非常に困難なものになっていました。

だが、その中身はフェアなミステリーで頭を働かせて読み進めていくのに夢中になれました。

 

現実とVRゲーム空間を行き来しながら、犯人役、探偵役に別れて和やかに謎解きをするはずだったが、人質を取られることでスリリングな展開に。

わりとシンプルな入りでしたが、犯人役、探偵役、推理ゲームにルールがあって、犯人役は犯行を隠しきらないといけないし、探偵役は正確に言い当てないと罰が下ると言う心理に負荷がかかる凝った殺戮ゲームになっていました。

 

加茂が非常に不利な立場で精神的に圧迫される状況だったので、彼の危機にハラハラします。

佑樹は推理を放棄すると言うし、どうなるのか気になりすぎました。

 

犯人の悪意に振り回されながらも、加茂がゲームに負けずに犯人の思惑を見抜いていったのは痛快でした。

犯人は入念に準備して、悪意を躊躇いなく発揮していて厄介でした。

だが、加茂と佑樹の頭脳が犯人をあざ笑うのは最高でした。

 

ネタバレを気にして、あまり言えないが犯人の背景には悲しきものがあり、拗れてしまった犯人に想いを馳せてしまいます。

ここで1巻の影響が来るのかと。

それでも、今の加茂なら乗り越えられると信じてます。

 

『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く
〈竜泉家の一族〉シリーズ最新作は王道の“館”ミステリ
ちりばめられた伏線、密室の謎、二つの読者への挑戦
館に集うは『素人探偵』8名
VR空間と現実世界で繰り返される殺人・・・・・・
生死を賭けたゲームの行方は?

「犯人役を演じてもらいたい」と、メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、そこには「幽世島」の事件に関わり現在はミステリ作家となった竜泉佑樹もいた……。しかしイベントは一転、探偵とその人質の命を懸けた殺戮ゲームへと変貌を遂げる。生き延びるには、VR空間と現実世界の両方で起きる殺人事件を解き明かすしかないーー! 『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く、 “館もの”本格ミステリ長編。

記憶の中の誘拐 赤い博物館

記憶の中の誘拐 赤い博物館 (文春文庫 お 68-3)

 

続編。

今回は緋色さんが自ら動いて事件の真相を突き詰めていたのは自分の過去から来ることなのだろうか。

真実が見えない中でもあっさりと真実に迫るヒントを掴む緋色さんの鋭さよ。

そのかわり、今回は聡が緋色さんの推理に振り回されるばかりで、残念でした笑

 

どの短編も正解のようなところにミスリードするのが非常に巧くて、真相が明かされる時に驚かされると同時に作者にしてやられたという気持ちにさせられます。

短編は色々制限があるだろうが、その中でも思い切って謎を作っていて、真相に至るまで振り回してくる力強さを感じます。

 

時効の事件の真相を明かしていくのは、事件の被害者はもちろん、加害者の抱え込んだ罪悪感を拭うためでもあるんだろう。

みんながみんな犯罪をしようと思ってしてるわけではない。

 

罪を罪だと言われないのは辛いことだ。

緋色さんのこれからの活躍も楽しみにしたいです。

 

 

赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件に挑むシリーズ第二弾。文庫オリジナル。

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II (角川文庫)

 

面白い!

李奈が成長していて、物語の始まりの頃のようなふわふわしている様子がなく、周りが躊躇いそうな状況でも真実を求めていく姿勢で聞き込みをしているのを見て、立派になったなと。

時折、弱音が見える時はあるけど着実に成長しているのが感じられて、良いですね〜。

 

そして、1巻よりも作家、編集、出版社について踏み込んだ暴露話があり、ヒヤヒヤする。だけど怖いもの見たさで覗きたくなる面白さです。実名で書いてるのがなお、怖い笑

映画化前提の作品、編集工程など、思わずブラックな笑いを誘う実情を明かしていく強気な姿勢、大好きです。

 

主軸である失踪事件とその背景が気になって仕方ないように展開していて、物語運びが巧みでした。

1巻同様、有名作家が失踪ですが、性格などが正反対で強気で周りを振り回すあの先生がなぜ?となるように上手く誘導されます。

 

地道な聞き取りを重ねていくうちにたどり着いた真実に胸が痛む。やるせなさと怒りが込み上げてきます。

 

真実にまでたどり着いた李奈の信念に拍手を送りたい。

 

最後の余韻は美しいものであった。

 

 

事件の鍵は本の中にあり――。出版界を巡る文学ミステリ!

推理作家協会の懇親会に参加したラノベ作家・杉浦李奈は、会場で売れっ子の汰柱桃蔵と知り合う。後日、打ち合わせでKADOKAWAを訪れた李奈は、その汰柱が行方不明になっていることを知る。手掛かりとなるのは、1週間後に発売されるという汰柱の書いた単行本。その内容は、実際に起こった女児失踪事件の当事者しか知り得ないものだった。偶然の一致か、それとも……。本を頼りに真相に迫る、ビブリオミステリ!