羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

もう異世界に懲りたので破壊して少女だけ救いたい

 

もう異世界に懲りたので破壊して少女だけ救いたい (角川スニーカー文庫)

もう異世界に懲りたので破壊して少女だけ救いたい (角川スニーカー文庫)

 永菜葉一先生の新作。
この作者のサインを持ってるし、作品も好きなものが多いので応援しているんですが、天空監獄以降は単巻で終わってるんですよね。
この作品は果たして。

 異世界召喚されたユウヤは素質はあるみたいだが、魔術は使えず、魔導学園では落ちこぼれ。そんな彼と、ユウヤの教育係のセラ(12歳)や中二なお姫様のクローディアが登場。ユウヤとセラとクローディアがあれこれあり、仲良くなったところで問題がーーー

 キャラ設定や物語の目的がはっきりしていて、良かったです。
クズなユウヤを諌めるセラ。現役中二のクローディア、元中二のユウヤの謎の分かりあってる感。それについていけないセラ。あれ?セラの負担が多い?
 それはともかく、ユウヤが結構なクズで、よくあるクズとは一緒にしてはいけない。しかし、悪知恵が回り、問題を解決するのはこのすばのカズマと重なる。クズの種類が違うけども。クローディアが世界の平和のために犠牲になるなんて、許さない。そんな世界は認めないという強い意地を持っているので、クズだけど魅力的な主人公でした。

もっともっと見ていたいと思うんで、シリーズ化してほしいです。