羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

氷菓

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

 以前から作品の存在を知っていたが、去年の年末に、今更ながらアニメを全話見てハマったので読むことにしました。

省エネ主義で、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければならないことは手短に、」をモットーにしている折木奉太郎が主人公。

姉の命令で、古典部に入った奉太郎だが、部室には千反田えるが先に居てーーー。


 事なかれ主義みたいな奉太郎が好奇心の亡者えるに謎の解明に付き合うよう迫ってきて、なんだかんだ謎に立ち向かうのは青春要素があって良い。

える以外にも福部里志伊原摩耶花古典部に入ってきて、ますます奉太郎が自分のモットーから離れていくなか、満更でもないと思うようになるのは、とても素晴らしいことだと思う。

表題の氷菓はなるほどなと思いました。


 原作を読んで思ったのは、アニメがとても恵まれていたんだということです。

原作を忠実になぞりながらアニメオリジナル要素を加えていて、見やすいし、物語を上手く整えたのが分かります。

原作ファンにはたまらないアニメ化だったんだなと思いました。

続巻を楽しみにしたいと思います。