- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 文庫
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文化祭スタート。しかし、古典部では文集氷菓が三十部を予定していたが、手違いで二百部発注してしまった。また、学内で連続盗難事件が起きる。古典部はどうするーーー
今回は奉太郎視点だけではなく、古典部メンバーの視点でも描かれていて、それぞれがどんな思いで参加してるのかが分かって満足だし、古典部メンバーが近くに感じられて良かった。
里志が事件の解決に乗り出すなか、奉太郎は部室で店番やりながら事件の本質を見抜き、解決に導くのに嫉妬する里志がなぜかかっこよかった。男だしね。
摩耶花は発注ミスや漫研のギスギスに当てたれてたり、里志のことをまだ知らないって思わされたり災難だったな。
えるは文化祭を楽しみつつ、自分の得手不得手ややり方などを見つめ返せて良かったんじゃないかな。
奉太郎は店番でわらしべ長者やったり、料理バトルで助けたり、十文字事件を解決したりしてて、楽しながらも仲間と関わる良い立ち位置にいたんじゃないか。
全体を通して、面白かったです。
アニメだと把握しきれなかったので、文章で補完出来て良かったです。
シリーズ3冊目でようやく作品の楽しみ方が分かったり、登場人物のことが身近に感じられて満足です。
続きが楽しみです。次は遠まわりする雛