羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

さよならの次にくる<新学期編>

さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)


後編です。

進級した葉山が可愛い後輩の佐藤さんと知り合い、ストーカー問題に悩んでる佐藤さんを助けようと頑張る姿はまさしくハムスターの騎士でした笑


ミッションSはしょうもない事件でしたが、大掛かりな発想で乗り切ろうとするのが面白かったです。あと、ミノがやっぱり性格良いなと。


春の日の不審な彼女、and i'd give the world、よろしく、の前後編の後編を締めくくる話として、怒涛の展開でした。前巻からあった断章やその他の伏線をもろとも回収して、分かった結末は衝撃でした。こんなの途中で分かるわけがない。素晴らしいミステリーでした。葉山の初恋相手の渡会千尋はてっきり前巻で出番は終わったのかと思ったら、まさかの変貌を遂げていて、葉山がいろんな意味で可哀想だった。佐藤さんの正体だったり、色々ありましたけど、とても満足のいく話でした。


 ミステリーやキャラの掛け合いが好きな人にオススメなシリーズですね。