(あらすじ)
幾多の滅びを乗り越えて栄える花の街スラガヤ。そこで人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手“大獣”に仕えることが定められていた。街にあだなす鋼の虫―“天子”との戦が続くある冬に、その恋物語は花開く。人間を貪り食うという伝承を持ち、人々に畏怖されながら郊外の廃墟に居を構える美しき大獣、“貪食の君”。全身に刻まれた“銀紋”によって幼い姿のまま成長が止まり、奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女、クロア。偶然と嘘から結ばれた二人の関係は、一つ屋根の下でぎこちなく、しかし確かな情愛をもって育まれていく。愛しき日々は、やがて戦場に奇蹟を起こし…。引用
前作同様に作者特有のファンタジーになっていて、世界観がキッチリしてるのは魅力ですね。
また、<貪食の君>がガファルと2つの顔を持ちながら、クロアを想って行動しているのに、正体を明かせず悶々とするのは物語的にも美味しいです。クロアも鈍感で多少は疑ってますが、優しさに包まれていて流されてしまうのが、なんとも焦れったい。
クロアはがファルを好きだが、<貪食の君>も気になっていて、同一人物なのが、どう明かされていくかは下巻に持ち越されてるので、想像の余地がありますね。
設定的にも、悲しい話になってしまいそうですが、どうなるか。
上下巻構成なので、物語の盛り上がりはまだ、ピークを迎えてないので、今作だけでは評価出来ません。なので、四月に発売される下巻を楽しみにしたいと思います。
それにしても、下巻のハードルはかなり上がってるなぁ笑
また、今作を読んでハマった人は前作もおすすめしますよ!
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