(あらすじ)
妖精に春を盗まれた街、ベン・ネヴィス。この常冬の街で灰色の生活を送っていた少年・ウィルは、ある日、雪の中にひとりでたたずむ少女・ビビと出会う。「フェアリーテイル…か」「妖精に盗まれたの。私の大切なもの。私、それを取り返したい!」一人前のフェアリーテイルになって、妖精から盗まれたものを取り返したいビビと、同じく大事なものを失っていたウィル。どこか似たところのある二人は惹かれあい、お互いの“失われたもの”を取り戻す旅に出ることを決めた―。これは、できそこないの少女と少年が綴る、妖精を巡る冒険譚。
前作のオリンポスの郵便ポストと同じように二人で旅をしていく物語。
妖精はものだけではなく、季節や感情など、様々なものを盗んでいく。盗まれた方は堪ったものではないが、それが妖精なりの恋というのは中々に良い表現だと思いました。
ー妖精にとっての恋は、束縛することと奪うこと、そして、自分自身を傷つけることー
クールぶってるが実は甘いウィルと天真爛漫なビビと無口なポロの二人と1人の妖精の旅は様々なことを体験するが、読んでるこっちも旅の共をしてるみたいで、読んでて楽しかったです。
短編集みたいな構成でありながら、きっちりとウィルとビビの愛を育てるストーリーになってたのはかなり良かったです。
疲れてて癒されたい、なんかモヤモヤすることがある。そんな人にオススメです。
前作のオリンポスの郵便ポストも添えて
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オリンポスの郵便ポスト2 ハロー・メッセンジャー (電撃文庫)
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