羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと

君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと (電撃文庫)


いわゆる、感動するお話。


美しい物語を書くには犠牲は付き物。


日野夕斗が最愛の人である三日月緋花里を失うことで始まる。緋花里がいたときは何でも美しく思えたが、失ってからは何も美しく感じなくなってしまった日野が運命をリセットすることが出来るという謎の男・クレセントと旅をして、世界の美しさに触れる。

旅をして、緋花里との思い出を追想していき、過去と今が交わった最後はとても美しくて、余韻に浸れます。


大切な人と過ごした思い出が鍵となって、真実が紐解かれていく過程が良いクッションになっていて、最後を盛り立てていました。



良い恋物語でした。