住野よる先生の新境地。
今までは日常の中の非日常を書いてきた作者が、麦本三歩という女性の日常をただ書いているというのに興味を惹かれました。
生きていくうちに感じる些細な悩みや嬉しいことばかりなので、ひたすら力を抜いて読めるのが今作の強みです。休日に部屋でダラダラ読むのに最適な作品かと。生きていて、悩んだらこの作品を読めばいい。
文章を読んでいくうちに、自分の頭の中で麦本三歩が出来上がっていったせいか、最後の締めの三歩の難は読んでて心に響きました。辛いことや良いことが交互にやってくるのが人生なんだと思いました。
住野よる先生の作品としては初めての続巻を待ち望んでいます。