佐伯沙弥香の良さがこれでもかと詰まっている、ノベライズ第2巻。
先に言っておくと、原作コミック7巻を読んでから読むのをお勧めする。そういうネタバレというかもはや読んでる前提で書かれている。
高校1.2年と沙弥香は燈子と仲良く過ごし、ゆっくりと関係を深めていき、そして高校3年生で燈子は侑と出会ってしまう。
侑の一歩は紗弥香の十歩ぐらいの駆け足で、侑と燈子は近づいていく。紗弥香はそれを見てることしか出来ない。積み重ねてきた結果、燈子の考えを察しながらも傍観をすることしか出来ないというジレンマ。切ない。
紗弥香は侑より先に燈子と仲良くなっていたのに、遠く感じてしまう。悲恋。
ただ、沙弥香はこんな想いをするなら…と投げやりにはならずに、この出来事を飲み込みで強くなっていくというところに沙弥香の良さが詰まっていると思います。
物語的にサブポジの立ち位置だけど、必死に戦ってたんだなと分かる良いノベライズです。
大学生編も楽しみです。
入間先生とやがて君になるの波長が合い過ぎなので全キャラのノベライズを書いてもらいたいぐらいです。