羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

クラスメイトが使い魔になりまして

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)


ガガガ賞と審査員特別賞をダブル受賞した今作。


落ちこぼれの主人公・芦屋想太が事故に巻き込まれる形で美少女の藤原千影を使い魔にすることに。キャッキャウフフな生活かと思いきや、災難に日常が待っていた。

主人公の芦屋が曲がった性格で捻くれていて、コメディとしては十分に楽しめます。ところどころに軽快にアホな台詞があり、クスッと笑えます。ヒロインの千影とは明らかに過去でなんかあったって描写があるが、詳細が明かされなかったのは残念。千影がいわゆるそこまで嫌ではない暴力キャラになってしまってるのが残念。もっともっと魅力的なヒロインになれる逸材だと思うので、過去を明かしてもらいたい。


千影以外に友人に収まっている、旭や近衛がヒロインレースに加わってくると面白いですね。特に旭。控えめなサキュバスとか最高過ぎる。


物語的にシリアスとコメディが行ったり来たりしてたので、もう少しコメディに寄ってると良いかも。続くならば、どっちに振るのか楽しみです。



1巻だけだと消化不良なところがあったので続巻が出て欲しいところ。


キャラと会話で笑わせるセンスが光る良作でした!