海外をモチーフにした謎の短編集。独立した話かと思いきや、全てが繋がる最後にあっ!と驚かされました。最初からどこか違和感があるなと思ったけど、気のせいかと見逃してたら最後に伏線回収されてて、巧みな構成でした。
それそれの話がその地域特有のもので起きていて、あまり読んでこなかったもので、不思議な読書体験をしました。
どの話も味があって良いのですが、1番気に入ったのは最初の「砂漠を走る船の道」です。なぜ良いのかと言われると、人間の浅ましさを吹っ飛ばす、ラクダの無垢な心意気が写す最後の余韻が好きなんですよ。
良い短編集ですので、オススメです〜